SMBマルチチャネル。複数ポートを接続→データ転送速度をスピードアップ!ポートトランキングとの違いは?
本稿ではSMBマルチチャネルについて解説しています。
SMBマルチチャネルとは何か?
SMBマルチチャネルとは、複数のネットワーク接続を同時に使用できるようにする技術です。
同時に使用することで、冒頭のメイン画像のように、10GbEケーブルと10GbEケーブルを同時に使用することで、20Gbpsでファイルの転送ができるようになります。
映像制作やビジネス利用で効果を発揮
SMBマルチチャネルは、PC対NASで1:1で接続している場合で効果を実感しやすい機能です。そのため、個人でNASを利用している方に特に恩恵が大きいといえます。
実際の利用シーンで考えてみましょう。
個人で映像制作を行うAさん
AさんはデスクトップWindows PCを使って4K、8K高画質映像の編集作業を行い、すべてのファイルをNASに保存しています。
パソコンには拡張カードで10GbE x2ポートを追加しており、NASも同じく10GbE x2ポートを追加しました。

もしSMBマルチチャネル非対応モデルだった場合、最大の転送速度は10Gbpsのみ。
これがSMBマルチチャネル対応モデルの場合、最大の転送速度は20Gbpsとなります。あくまで理論値なので実際のパフォーマンスは異なります。
これからはクリエイターにとってSMBマルチチャネルに対応しているNASは必須といえるでしょう。
小さなオフィスでシステム担当を担うBさん
1:1で効果を実感しやすいと言いましたが、SMBマルチチャネルはネットワークに冗長性をもたせる用途でも使われます。1つのチャネルが障害や遅延を引き起こしても他のチャネルが引き継いで通信を継続可能、つまり、2つつないだネットワークポートの1つに不具合があっても引き続きNASにアクセスできる、というわけです。
ポートトランキング(リンクアグリゲーション)との違いは?
冗長性という意味ではポートトランキング(リンクアグリゲーション)でもいいのでは?という考えもあると思います。便利なSMBマルチチャネルですが、利用シーンによってはポートトランキングを使った方が最適なパフォーマンスを出せることも。比べてみましょう。

1/ SMBマルチチャネル
小規模/ホームオフィスユーザーに最適。サーバーと直接接続されたクライアント間でSMBマルチチャネルによって利用可能な帯域幅を倍増させることで転送速度が向上します。
ネットワークアーキテクチャにスイッチは不要で、拡張カードだけの出費で済みます。
当たり前ですがSMBでは働く一方、iSCSIでは働かないので、iSCSI LUNとして使う場合はポートトランキングを利用する必要があります。
2/ ポートトランキング
信頼性を重視する中~大規模ビジネス(複数名での作業環境)、社内でのITインフラにおいてネットワークスイッチを展開するユーザーにおすすめ。ポートトランキングは、SMBマルチチャネルを使用する専用デバイスがネットワークリソースを占有して、他の同時実行されるアプリケーションに影響を与えるのを防ぐことができます。
最後に
ファイルサーバーとして世界中で使われている QNAP の NAS ではバージョン QTS 5.1 よりSMBマルチチャネルに対応を始めました。個人〜数人で映像制作をしている方、ないし小さなオフィスでNASをファイルサーバーとして使っている方にはQNAPを、少なくともSMBマルチチャネルに対応しているNASベンダーのNASを選ぶことをおすすめしています。
ちなみにリンクアグリケーションには従来より対応しております!
詳細はこちらからどうぞ↓
では!
個人利用でPC対NAS、1:1で接続している場合
NASをファイルサーバーとして使うような、映像ファイルを扱うクリエイターの方にはSMBマルチチャネル対応NASがおすすめです。
帯域幅を上限いっぱい拡張できます。
ネットワークの冗長性も向上し、1つのチャネルが障害や遅延を引き起こしても、他のチャネルが引き継いで通信を継続可能
といった点が挙げられます。
SMB(Server Message Block)とは?
SMBはネットワーク上でファイル共有を行うためのプロトコルです。WindowsやMacは、SMBということば(=プロトコル)を使うことで、NAS上のファイルに接続することができます。
このSMBプロトコルですが、従来は1つのネットワークチャネルを使用して通信が行われていました。SMBマルチチャネルは、複数のネットワークチャネルを同時に使用することで、通信の帯域幅や処理能力を最大限に活用することができるようになっています。
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