夜鳴き蕎麦屋のお菊さん(17) 第1573幕
【中学生編】
第17話 『陸上競技大会の選手選考会』

お菊が、中学の陸上部に入部してはや3ヶ月が過ぎていた。
そして、初めての陸上競技大会の日が近づく。
お菊の中学の陸上部でも、選手選考のためのタイムトライアルが始まっていた。
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上条先輩(キャプテン):
今年の陸上競技大会では、1年も選考の対象にすると、顧問の先生と相談して決めた。
なにしろ、弱小チームでもあるし、部員もそれほど多くないからな。
これから、選手選考のためのタイムトライアルを始める。
各種目ごとに、別れてほしい。
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お菊は、400m走にエントリーした。
400m走のエントリー者には、他に2年の大野先輩がいた。
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上条先輩:
じゃあ、これから、400m走のタイムトライアルを始める。
大野と五十嵐(お菊)、並んでくれ。
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パ〜ン! ピストルが鳴った。
大野先輩とお菊は、走り出した。
さすが、2年生で経験者の大野先輩。
圧倒的な速さで、軽く300m地点を2mほど先行して通過していく。
しかし、お菊もそれ以上離されない。
粘り強く追いかけ、歯を食いしばって大野先輩の背中を追う。
そして、最後の直線に入ると、お菊がスパートをかけ、大野先輩に追いつく。
そしてゴール前では、お菊が半身前に出ていた。
周りの部員たちも、二人を応援した。
そして、最後に勝利を収めたのはお菊だった。
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大野先輩:
くそう、負けちゃった。
少し、舐めてたわ。
ああ、悔しい。
五十嵐さん、おめでとう。
私の負けだわ。
競技会では、400m走の選手として、頑張ってちょうだい。
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お菊:
はい。わかりました。
私、頑張ります。
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400m走の選手を逃した大野先輩は、その後の100m走のタイムトライアルに出て、見事、選手となった。
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でも、その陰で、100m走の選手を逃した、もう一人の先輩が泣きをみることになる。
くそう。悔しい。
うらめしや〜。😭
なぜか、その先輩の恨みがお菊に向いていくことを、その時のお菊はまだ知らない・・・
不気味な恨みの炎が、この時初めて灯り、黒く大きな闇が広がっていくのは・・・また、次のお話。😱
