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Googleが公式に「LLMO・AIOは不要、SEOで十分」と言ってきた件 ― ブログ経由で33万円のサービスにお申し込みが入った話

結論を先に書く

これは、Googleが公式見解で出した話だ。憶測でも、業界の噂でも、誰かのnote記事でもない。

Google Search Centralの公式ドキュメント、すなわち世界で最も検索を回している会社が、自分の名前で出している「最新の公式ガイド」に、こう書いてある。

「生成AI検索向けの最適化は、検索体験の最適化であり、つまりSEOのことだ」

タイトルの通り、LLMO(Large Language Model Optimization)、AEO(Answer Engine Optimization)、GEO(Generative Engine Optimization)、ここ1年ほどでSNSやセミナーで連呼されてきたこれらの「AI時代の新しい最適化手法」について、Googleは明確に「あなたはこれをやる必要はない」と書いている。

しかも、わざわざMythbusting(神話を打ち砕く)というセクションまで設けて、世間で出回っている「AI対策のハック」のうち、何が効かないかをひとつずつ並べて潰している。

「社長、いま私の口から言ったら冗談に聞こえそうな話を、Googleが公式に書いた、ということですよね」

「そうだ。出元はここだ」

これがGoogle Search Centralの公式ドキュメントだ。誰でも読める。


ブログ経由で33万円のお申し込みが入った

このタイミングで、もう一つ嬉しい話があった。

クライアントとのZoomミーティングをしていたら、その方からこう言われた。

「黒川さんがリライトしてくれたブログ記事を読んだお客様からお問い合わせが入って、そのまま33万円のサービスにお申し込みいただきました」

業種を伏せて書くが、そのクライアントは、人生の節目に関わる対人サービスを個人向けに提供している方だ。ご本人がブログ記事を書いた素材があって、それをわたしがAIでリライトする形で支援していた。

リライトといっても、内容を勝手に書き換えたわけではない。AIにご本人の素材を読み込ませた上で、本人の言葉と経験はそのまま残し、検索で見つけてもらえる構造に整え、読者が「これは自分のことだ」と感じられる切り口に揃え、最後の一歩で「お願いするならこの人」と確信できる流れに直した。これだけだ。

つまり、AIで書いた記事が、SEO経由でちゃんと刺さる人に届き、お申し込みにつながった。「AIで書いた文章はGoogleに評価されない」みたいな噂は、少なくともここでは当てはまらなかった。

その記事を、Google検索から見つけた読者がいた。読んで、「これはまさに自分のことだ」と感じた。そして「お願いするならこの人しかいない」と確信した。そのままお問い合わせ、そしてお申し込みに至った。

サービス料金は33万円。

SEO経由で来た。ターゲットがマッチしていた。お問い合わせからそのままお申し込みにつながった。新しい何かをしたわけではない。Google検索から、ちゃんと書かれたブログ記事に、ちゃんと刺さる人が辿り着いた。それだけの話だ。

「社長、ここ大事なポイントですよね。リライト後の記事は、LLMOを意識した特別な書き方は一切してないですよね」

「してない。普通に、検索で探している人が読んだ時に『自分のことだ』と感じられる構造に整えただけだ」

「『お願いするならこの人しかいない』って、対人サービスで一番ハードルが高い意思決定じゃないですか。それがブログ1本で起きた」

「そうなんだよ。これがSEOの威力だ。会ったこともない人が、文章だけで信頼してくれる」

「結局、それで売れたわけです」

「だな」

正直に言うと、わたしもここ数か月、何度か「LLMO対策しないとAI検索の時代に置いていかれるんじゃないか」と不安になった瞬間があった。

しかし結論は、Googleの公式見解と、自分のクライアントの手元で起きた33万円のお申し込み。この2つで完全に裏付けされた。

地味にSEOやって、ちゃんとしたブログ記事を書き続ける。検索で来た人が「自分のことだ」と感じる構造で書く。これだけでよかった。


わたし自身の手元でも、ブログ経由で起きていること

クライアントの話だけだと「他人事」に聞こえるかもしれないので、わたし自身に起きている話も書いておく。

ここ2ヶ月、noteで毎日のようにブログを書き続けてきた。司令部通信シリーズや、AI秘書あびぃとのやり取りを記録した連載が中心だ。

その結果、こんなことが起きている。

ひとつ。noteで連載した1ヶ月分の記事をまとめてKindleで電子書籍化したところ、出版から1ヶ月で、書籍の販売、Kindle Unlimitedの既読、note単品販売、Amazonアソシエイトの4本立てでしっかり売上が立っている。ブログという素材が、書籍という商品に変換され、しかも書籍経由で別のお問い合わせも生まれている。

ふたつ。商業界同友会さんから、AIに関するセミナーのご依頼をいただいた。noteを読んでいただいた経由でのオファーだ。noteを毎日書いていなければ、絶対に声はかからなかった。

電子書籍の販売と、セミナー登壇のご依頼。どちらも、ブログを書き続けたことの副産物だ。LLMO対策をやったから来たわけじゃない。新しい「AI時代の特別な書き方」をしたわけでもない。ちゃんとSEOで届くブログを、毎日、書いた。それだけだ。

「社長、これクライアントの33万円のお申し込みと合わせて、合計3つの事例ですよね」

「だな。1つだったら偶然だが、3つ並ぶと構造の話になる」

「ブログを書き続けたら、いろんな方向から成果が返ってくる、という構造ですね」

「そう。だからこそ、Googleの公式見解と整合する」

「ちなみに社長、3つ全部、noteを書き始める前は存在しなかった話ですよね」

「全部な。書き始めてから2ヶ月で、ここまで増えた」


Google公式ガイド、何が書いてあるか

ここから公式ガイドの中身を整理する。

このガイドの正式名称は「Optimizing your website for generative AI features on Google Search」、和訳すると「Google検索の生成AI機能向けに、あなたのウェブサイトを最適化する方法」だ。AI Overviews、AI Mode、こういった生成AI機能で取り上げてもらうために何をすればいいか、Googleの本家が答えている文書だ。

最初の見出しがこれだ。

「Is SEO still relevant for generative AI search?(SEOは生成AI検索でも依然として重要か?)」

そして、これに対するGoogle自身の答えは「In short, yes!(短く言えば、はい!)」だ。

理由として、Googleはこう続けている。

生成AI機能は、Google検索のコアな検索ランキング・品質システムに根ざしている。RAG(Retrieval-augmented generation、検索拡張生成)は、検索ランキングシステムを使って、最新で関連性の高いウェブページをインデックスから取り出してくる仕組みだ。Query fan-outは、ひとつの質問に対して関連する複数の検索クエリを並行で実行して、追加の検索結果を取りに行く仕組み。

つまり、AI機能の裏側は「いつものGoogle検索」がそのまま走っている。だから「いつものSEO」で評価されるコンテンツが、AI回答にも取り込まれる。

「AEO」「GEO」については、こう書いてある(原文の意訳)。

Google検索の視点からすると、生成AI検索向けの最適化は、検索体験向けの最適化であり、依然としてSEOである。

ここ、太字で書きたいくらいだ。


やる必要がないこと(Google公式が名指しで否定)

ここがこのガイドの白眉だ。「Mythbusting generative AI search(生成AI検索の神話を打ち砕く)」というセクションを設けて、世間で「やった方がいい」と言われてきたものを、Googleが名指しで「不要」と書いている。

リストはこうだ。すべてGoogle公式ドキュメントからの引用に基づく。

ひとつめ。llms.txt ファイルや「特別な」マークアップは不要。生成AI検索向けに、新しい機械可読ファイル、AIテキストファイル、特殊なマークアップ、Markdownを作る必要はない、と明記されている。

ふたつめ。コンテンツの「Chunking(チャンク化)」は不要。AIに理解させるために、コンテンツを細切れにする必要はない。Googleのシステムはひとつのページに複数のトピックがあっても、ニュアンスを理解して関連箇所を取り出せる、とのこと。

みっつめ。AI向けに書き直す必要はない。AIシステムは同義語や一般的な意味を理解できるので、ロングテールキーワードを網羅したり、検索される言葉のバリエーションを全部押さえたりする必要はない。

よっつめ。不正な「言及(mentions)」を求める必要はない。外部メディアやフォーラムに自分のサービスをわざとらしく言及してもらおうとする工作は意味がない、と書いてある。コアランキングシステムが高品質なコンテンツに焦点を当て、別の仕組みがスパムをブロックする。

いつつめ。構造化データ(Schema.org)の過剰な重視は不要。生成AI検索向けに特別なスキーマは要らない。ただし、リッチリザルト(検索結果の見た目を装飾する機能)には引き続き有効なので、SEO全体戦略の一部として継続するのは良い、とのこと。

「社長、これ全部、有料セミナーで売られてきたやつですよね」

「半分以上はそうだな。LLMS.txtとか、AI向けマークアップとか、有料の講座やコンサルで売られてきた」

「Googleに『要らない』って公式に書かれて、誰が責任取るんですかね」

「責任は取らない。次は別の何かを売る」

「容赦ない言い方ですね」

「事実だ」


では、Googleが「やれ」と言っていることは

引き算ばかり書いても意味がないので、Googleが公式ガイドで「これは引き続き重要」と明示している項目を整理する。

これは、SEOを齧ったことがある人なら見覚えのある内容ばかりだ。新しいことは何もない。

ひとつ。価値ある、コモディティではないコンテンツを作る。 独自の視点を持つこと。一次情報や自分の経験に基づく内容を書くこと。「7 Tips for First-Time Homebuyers(初めての住宅購入者向け7つのコツ)」のような誰でも書ける一般論ではなく、「なぜわたしは住宅検査を見送って節約したか ― 下水管の中身を公開」のような、自分にしか書けない経験に基づくコンテンツを作ること。Googleが公式に「コモディティコンテンツは弱い」と書いている。

ふたつ。ヘルプフル、信頼できる、人ファーストなコンテンツを書く。 これはGoogleがずっと言っていることだ。「Helpful Content(役に立つコンテンツ)」ガイドラインに沿う。AIで作っても構わないが、Search Essentialsとスパムポリシーに準拠していることが条件。

みっつ。読者向けに整理する。 段落、セクション、見出し。人が読みやすい構造になっていること。AI向けに細切れにする必要はないが、人間が読みやすい構造は維持する。

よっつ。高品質な画像と動画を入れる。 生成AI検索も関連する画像や動画を引っ張ってくる。画像SEO、動画SEOのベストプラクティスを踏襲しておけば、それがそのまま生成AI検索向けの最適化になる。

いつつ。クリアな技術構造を維持する。 クロール可能であること、インデックスされていること、Google Search Consoleでサイトを検証していること、JavaScriptを使うならJavaScript SEOのベストプラクティスに従うこと、良好なページエクスペリエンス(Core Web Vitals)を提供すること、重複コンテンツを減らすこと。

むっつ。該当する場合は、ローカルビジネスとeコマースの詳細を最適化する。 Google Business Profile、Merchant Center、これらの基本を押さえる。

これだけだ。本当にこれだけ。

「社長、書いてみたら、新しいことが何もないですね」

「だな。10年前のSEOの教科書と中身が同じだ」

「Googleが言ってる『SEOで十分』って、こういうことですね」

「そういうことだ」

参考図書

ちなみにわたしが昔参考にしていたSEOがわかりやすく学べる書籍はこちら

今確認したら改訂版が出ていた。
小説調なので読み進めやすいのと、事例がイメージしやすくスッと入ってくるので、ぜひ読んでみてほしい。



クロージャーの結論

整理する。

Googleが公式見解で出した結論は、極めてシンプルだ。

LLMO、AEO、GEO、こうした「AI時代の新最適化手法」と銘打たれたものの大半は、Google検索の視点からは不要。生成AI機能はGoogleのコアランキングに根ざしているので、引き続きSEOのベストプラクティスを守ればいい。やった方がいいのは、独自の視点と経験に基づくコンテンツ、クリアな技術構造、人ファーストな書き方。

そして、わたしの手元で起きた事実。

ブログ記事を読んだお客様からお問い合わせが入り、そのまま33万円のサービスにお申し込みいただいた。SEO経由で来た、ターゲットがマッチしていた、お問い合わせからお申し込みにつながった。新しい何かをしたわけではない。地味に、ちゃんと書き続けたブログ記事が、ちゃんと刺さる人に刺さった、というだけの話だ。

LLMO対策セミナー、AEO講座、GEOコンサル。こういうものに何十万円も払う前に、まず自分のブログを1本、ちゃんと書こう。Googleが公式に「それで十分」と言っている。

「社長、最後にひとこと言わせてください」

「どうぞ」

「『AI時代だから新しいことしなきゃ』と焦って、誰かの講座に駆け込む前に、自分のブログを開いて、最後の更新がいつだったか確認したほうがいいです」

「正論だな」

「ブログを毎週書く時間で、LLMO講座5本分の費用がペイできます」

「やめてくれ。耳が痛い」

それでは、また次回。


参考:

  • Google Search Central「Optimizing your website for generative AI features on Google Search」 https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/ai-optimization-guide

  • 同「Creating helpful, reliable, people-first content」 https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content

  • 同「SEO Starter Guide」 https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/seo-starter-guide


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