パンプス:Vol.3 そして、いつかまた...
武人は、その晩陽子の夢を見ていた。夢の中で、陽子は泣いていた。それが一体なぜどういう時に泣いていたのか、武人の記憶にはなかった。ただ、とめどなく涙を流す陽子をじっと眺めているしかできなかったことだけは覚えていた。
武人は目を覚ました。でも、何か落ち着かなかった。落ち着かないのだが、何もしない訳には行かないので、武人は新聞受けに溜った分厚い新聞を受け取って、ぱらはらとめくり始めた。それが済むと、今度は去年のカレンダーを壁から取り外して新年のカレンダーに取り替えた。
「結局、去年は陽子ちゃんの思い出だけが残ってしもうたなあ。」
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