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野生生物の宝庫マダガスカルを巡る旅 ⑧

2025/Aug./11 MON.


海沿いの町モロンダバを離れる

そろそろ疲れか溜まっているのだが、何度か夜中に目が覚めてしまい、2度寝3度寝をした。
本日は飛行機に乗って移動を予定しているのだが、3週間ほど前のフライト時間変更により、元々のフライト時間より3時間近くも早まり、7:45発となっている。その案内には"2時間前にチェックインせよ"という事だったので、早起きをせねばならない。このため、5:00に起床。荷物を片付け、出発する準備をする。
そして、5:40にホテルをチェックアウトし、外へ出ると、朝は空気がひんやりしておりとても気持ちが良い。約束していた時間より少し早いのだが、トゥクトゥクドライバーのAndryがちょうど迎えにやって来た。そこで、彼のトゥクトゥクに乗車し、飛行場に向かう。

まだ夜明け前なので、暗い道を頼りないヘッドライトのみで進んでいく。その上ちょっと曇っているからか、気温は昨日より随分涼しく感じる。特にトゥクトゥクに乗っていると風が当たって寒いくらいだ。
マダガスカル人の朝は早い様で、薄暗い最中、マーケットでは人々が蠢いている。これで6日間いたモロンダバを含むこの地方ともこれでお別れかと思うと寂しい。
6:00に飛行場に到着。Andryには、相場の運賃である10,000 アリアリ(約333円)に加え、いろいろお世話になったのでチップを渡し、グータッチして別れる。
そして、飛行場の小さな建物の中に入ると、この時間なのに長い行列が出来ている。チェックインのカウンターは1つしかないらしく、しかも、全然進まない。
実は、今回、2カ月前に予約したにもかかわらず、エコノミークラスが空いていなくてビジネスクラスのチケットを取ってある。何回かビジネスクラスに搭乗しているが、実は自腹を切って乗るのは初めてかもしれない。
ただ、この空港と呼ぶにはおこがましい飛行場にビジネスクラス専用のカウンターがある訳はなく、ビジネスクラス用のラウンジがある訳でもない。庶民と一緒の扱いである。時間変更の案内どおり出発の2時間前にやって来たのだが、この小さな飛行場にそんなに早く来ても何もやる事はないと思っていたが、こういうことだったのか…

40分近く掛かってようやくカウンターに辿り着いた。ここで大きなバックパックを預け、搭乗券を受け取る。しばらくしてセキュリティチェックが始まった。が、ここにはX線検査機も金属探知機も無く、手荷物の中身をチラッと係員に見せるだけである。
あとは、小さな待合室で少し待つ。すると、7:15になって列順の搭乗が始まった。建物の外に出て、係員の誘導に従ってターボプロップ機に向かう。マダガスカル国内線は数年前までTSARADIAのブランドで運航されていたためか、機体にはまだそのロゴが入っている。行きにも乗ったATR72だ。で、この飛行機のビジネスクラスのシートはというと、なんと後方の4席。出入口が後ろにあるためだかららしい。そして、私は最後列の19Aの席に座る。
前方のエコノミークラスとの間にはカーテンの仕切りがあるだけで、シートは変わらず座り心地も何も変わらない。ただ、気持ち前後間隔が広いくらい。そして、後から配られたボックスに入った軽食が気持ち豪華なくらい。
全くビジネスクラスの恩恵を教授できていないので、もっと早めに予約してエコノミークラスで移動すれば良かったというのが本音。と言ってもその運賃の差額は€30くらいと大きなものではないのだけれども。

MD703便は予定より早く7:30に出発。飛行機の窓からもしかして最後のバオバブを拝めるかもしれないと窓際の席を取ったのだが、アクリルの窓は傷だらけでまともに外が見えない。ただ、うっすらとどこまでもずーっと人の住んでいない荒涼とした風景が続いているのが見えるのみである。
しかし、マダガスカルの長距離移動には、一昼夜かかるハードな激安陸路か、たった1時間程だが快適な激高飛行機かの、この二つしか選択肢がないというのがイタい。正直、その中間の移動手段が欲しい。
結局、外の景色をほとんど楽しめないまま、1時間程のフライトは終盤に近づき、雲の下まで下りてくると、人の営みがある大地が現れ、そこに切り開かれた滑走路に8:30に無事着陸した。
飛行機は、すぐにターミナルビルの近くまで走行して停止。ドアが開いたら、(このフライトの唯一のビジネスクラスの特権である)いの一番にタラップを降り、ターミナルビルへと向かう。

乗り継ぎ時間を利用して世界遺産を見学

しかし、こんなに急いでも仕方がない。実は、私はこの空港で乗り継ぎなのである。マダガスカル国内線の路線網は、首都であるアンタナナリボを中心にネットワークされているため、地方都市間の移動は、こうして一旦、アンタナナリボに寄港しなければならない。
元々、2カ月前に予約した際の時刻表だと、ここでの乗り継ぎ時間はたったの1時間で、非常に効率が良かったのだが、時間変更により、最初の便は大幅に早くなり、次の便は少しだけ遅れる形になったので、なんとここでの乗り継ぎ時間は5時間もある。

だが、次のフライトの搭乗券は受け取っておらず、預け荷物もスルーできていないので、改めてこの空港でチェックイン手続きをしなければならない。
そこでまず、見覚えのあるチェックインカウンターに行ってみる。すると、"あなたの便のチェックインは12:00から"と言われたが、"重い荷物があるから、そこをなんとか"と頼み込んだら、スーパーバイザーに相談してくれすぐにチェックインさせてくれた。助かった。
さて、それが終わっても、まだたっぷりと時間がある。さて、何をして時間を潰そうか。ここの国内線ターミナルビルはそれほど大きくはなく、ショッピングを楽しめるような規模ではない。更には、この空港の周りには特に何もない事は、6日前に確認済み。近くにホテルはあるので食事を摂ろうとは思えば摂れるのだが、さっき軽めだが機内食を食べたばかりだし、次の便でも出るはずなので、あえて、今、何かを食べる必要はない。
時間に限りがある中で、予定通りに進まない事も多いこの国なので少しリスキーであるが、ここからはさほど離れていない所に、世界遺産にも登録されている"アンブヒマンガの丘の王領地"というのがあるので、さっと、タクシーに乗って観光に行ってみようか。
そこで、空港の駐車場で話しかけてきた英語が話せない白タクドライバーとAmbohimangaという行先とグーグル翻訳、そして身振り手振りで交渉をする。まず、確認したところ、3時間もあればここからの往復と見学は可能とのこと。で、料金はというと、また"160,000アリアリ"ととんでもないことを言ってきたが、最終的に70,000アリアリ(約2333円)でまとまった。そこで空港の駐車場の外に止まっていた、このドライバーのDACIAという聞いたことないメーカーのボロい車に乗り込み出発。ドライバーとは別になぜだか助手席に人が座っている。よくわからないが気にしないで行こう。

アンブヒマンガへは広い道を通るとアンタナナリボ市街まで1度戻ることになるが、近道ルートがあって石畳となっている乗り心地の悪い道を通る。この辺りはモロンダバとは違い、水が豊富で川があり、池があり、田んぼがありと緑豊かな地帯。この景色はまるで日本の田舎で、ここはアフリカなのかって感じ。最近、日本では米騒動が起こっているが、ここマダガスカルはおコメ大国なので、びっくりするくらいの緑の田園風景が広がっている。
そんな中を突っ切って進み、途中からは丘に向かって坂を上っていく。順調順調と思っていた所、突然、車がストップ。前方を見ると、横切る大きな道路を建設中で、工事用の土砂が山となっている。4WDの車でも通れそうにないくらいだが、こちらは乗用車。ドライバーは英語が話せないので状況が分からないが、"ノーポシブレ"という言葉だけはわかった。つまりは、この先には行けないって事??ただ、しばらく前方を見ていると、大きな重機がやって来て、その土砂の山をいとも簡単に平らにしてしまった。ここで15分近くロスしたが、これで先に進める。良かった。

そこから更に山道を登って行くと、結果的に1時間くらいでアンブヒマンガの丘に到着した。車を止めた地点から少し坂道を下った所にレンガ造りの古い門があり、その傍にチケット売り場を発見。ここで入場料金15,000アリアリ(約500円)に加え、カメラ持ち込み料として別途2,000アリアリ(約67円)を払う。
ここから急な坂道を歩いて10分程上り、更に階段を上がってようやくチケットの改札を受け、中へと潜入する。ここにはローカルガイドもいるが、私はガイド無しで自分のペースで見学しよう。
改めて、ここアンブヒマンガを説明すると、現在の首都アンタナナリボに遷都される前までマダガスカルのメリナ王国(Merina Kingdom)の首都だった場所なので古都と言える。メリナ王国は18世紀から19世紀にかけて栄え、マダガスカルを統一し、中央集権的な政治体制を確立した王朝で、ここはその政治・宗教・文化の中心地であり、王族や貴族の居住地だった場所。このため、その歴史的・文化的な価値、建築物の保存状態、そしてマダガスカルの伝統や信仰の象徴として、2001年にユネスコ世界遺産に登録されている。
この丘の頂上付近にあるのがルバ(王宮)。白壁で囲われた城塞の中にあるのだが、この壁は砂に卵白と貝殻を混ぜて築かれており、使われた卵の数はなんと1600万個と伝わっている。その城壁に設けられている門を潜りその敷地に入るといろいろな史跡がある。それぞれ謂れがあるのだろうが、私はガイドを連れていないのでよくわからない。

ただ、この中にある最も重要な建築物はわかる。伝統的なマダガスカル建築の特徴を持ったそれは、壁はすべて黒檀(エボニー)と言われる珍重される木材でできている他、急斜面の屋根は魚のうろこ状の模様になっている。そして、その屋根の上では柱が交差する特徴のあるデザインになっており、日本の神社を想起させる。なにか関係があるのだろうか??
このメインの建物の内部は土の床なのだが、土足厳禁になっているので靴を脱いで入る。しかし、そこは仕切りすらないそれほど広くはない土間。そこには、昔使われていたと思われる道具や武器などが博物館の様に展示されているが、この広くもない建物でどういう暮らしをしていたのだろうか?ちなみにこの建物の中の写真撮影は禁止である。そして、この建物を出る時は、ここのしきたりとして、おしりを王に向けないように、後ずさりしながら退出していく。
この王宮の横にある洋館が女王の夏の離宮。まるで明治時代の洋館の様な作りで、英国ビクトリア女王からの贈り物や調度品が並べられており、ヨーロッパの影響が伺える。更に石段を登った所には王が沐浴に使ったと言われる沐浴場が残されていた。

ここから更にこの丘の頂きに登る。さすが王が築いた王宮だけあり、ここからの眺めは素晴らしい。周囲の盆地や山々だけでなく、はるか先の首都アンタナナリボ方面まで見渡せる眺望。しかも、今日は青空に白い雲がいくつも浮かび、風が渡る。絶景だ。今朝までいたモロンダバとは違い、ここは秋の小春日和みたいな気候で非常に気持ちが良い。
この王宮を1時間程見学して、階段を降り坂を下って車へと戻る。その際、チケット売り場に寄る。先程チケットを購入した際に、"今、おつりがないので、帰りに寄ってくれ"と言われた。絶対、毎回こう言って小銭を余計に取っているに違いない。たった1,000アリアリ(約33円)だが、こういうのはよろしくないので、わざわざチケット売り場に寄ってその1,000アリアリを受け取る。こういうのはちゃんとしないと。

帰りは先程足留めをくらった工事中の立派な太い道に入りここを進む。この国では建設中でも、そこを走ってイイらしい。建設中区間は舗装されておらず土埃が凄いが、舗装が終わった区間は片側二車線もある立派なハイウェイになっており飛ばせる。このためか、帰りはたった30分程で三角屋根が特徴的なイヴァト空港の国内線ターミナルビルに戻ってきた。

空港のラウンジの後、ノシ・ベへのフライト

まだ12:00前でフライトまで2時間もある。が、5日前にこの国内線出発ゲート前のボーディングエリアの奥にMadagascar Airlines Loungeがある事は確認済み。繰り返すようだがビジネスクラスを使っているんだもん、ここを有効活用しよう。セキュリティチェックを受けた後、扉を開けてそこに入り、チェックイン時にもらったラウンジクーポンを差し出す。

内は30席程しかない狭い空間だが、この時間はフライトが無いのか客は誰もいない。正面にはフードとドリンクが並んでいるのだが、食べ物のコーナーに係員が2人もいるので、お腹が減ってたっぷりランチを食べようとしていたが、少し遠慮してしまう。と言いつつジュース2瓶にパスタ、スープなどを食べたあげく、しっかりデザートまでいただいちゃったんだけど。そして、その後はスマホを充電しながら、ゆるりと座り心地の良い椅子に腰掛け、のんびり過ごす。
搭乗時間になったら出発ゲートまで移動し、改札を受け、またもや歩いて飛行機に向かう。今度はマダガスカル航空のカラーリングの機体だが、先程と同じ双発のプロペラ機ATR72だ。
目指すはリゾートアイランドのノシ・ベ。アンタナナリボからノシ・ベへは約1時間半のフライトだが、観光客に人気の路線で、日に3本も就航している。ただし、未明、昼間、夜というスケジュールとなっておりでまともな生活をするなら、昼間のこの便一択になる。
ちなみにこの路線も、乗りたいから乗っているのではなく、2ヶ月前に予約したのに空きがこれしか無かったからビジネスクラスの座席に座っている。もちろん、座席はエコノミークラスと変わらず、ただ、機体後方で若干、シートピッチが広いというだけ。
見渡してもヨーロピアンばかりの70人程の乗客でほぼ満席になったMD2322便は、予定時間の13:55を15分程遅れて出発し、滑走路の端まで行った後、Uターンし加速していき14:24に離陸。

ここの路線でも、エコノミークラスとの間のカーテンが閉められた後、機内食のサービスがあった。先程、ラウンジでいろいろ食べたばかりだが、いただこう。小さなマフィン、サンドイッチとピーナッツが入ったボックスで、エコノミークラスよりは豪華。まあ今日の移動のためだけに60,000円近くも払っているので、これくらいはあっても良いのだけど。
それよりも、無事に予定通り移動出来た事を幸せに感じよう。マダガスカルの国内線の飛行機はスケジュールチェンジや欠航が多いらしいので、直前までドキドキしていたが、これで後半も予定通り無事、旅を続けれそうだ。
今度も窓際の席だが、最後尾の19Fの席は横に窓がなく、体を乗り出して1つ前の窓からしか外は見えない。そこから時折、外界の景色を楽しむ。アンタナナリボを中心とする中央高原は、水を満々と湛えた水田もあり緑が豊富だったが、しばらくすると景色は一変し、何もない、ただ凹凸だけあるだけの寂寥とした大地が続く。
機はマダガスカルを縦断していく。縦長のマダガスカル島の北部まで行くため、朝のフライトより長くおよそ1時間20分。窓の下には家も道路もない乾いた山々が続いていたが、やがてそれが緑に変わり、海岸線が見えてきた。この海を越えるともうすぐノシ・ベだ。飛行機は徐々に高度を下げていく。そして、窓の下に美しい島が見えたと思ったら飛行機は大きく旋回し、島の東部にあるノシ・ベ空港に16:00に到着した。

ノシ・ベ空港からアンバトゥルアカへ

ここノシ・ベのファセヌ国際空港は国際線も就航する国際空港だけあり、モロンダバの飛行場とは違い空港と呼べるレベル。ただ、ボーディングブリッジがある訳ではないので、ここもタラップを降りて、西日が照りつけるアスファルトの上を歩いて空港ターミナルビルに入る。

そして、少し待ち、ここのベルトコンベアで預けていた荷物をピックアップした後、玄関の外に出ると声を掛けてくるのがタクシードライバー。ここでも街に出るのに公共交通機関は無さそうなので、彼らにお世話になるしかない。ただ、空港にいるタクシーにはロクな奴がいない。いつも公定料金という常套句で80,000アリアリと平気に言ってくる。だが、私はこれが下がる事を知っている。そこで粘って交渉して60,000アリアリ(約2000円)で受けてくれた運転手は英語はダメな人だった。まあイイ。話し相手を求めている訳ではなく、予約しているホテルまで連れてってくれればいいのだから。
このノシ・ベはマダガスカル本島の北西沖合約8km、モザンビーク海峡に浮かぶ島で、外周はおよそ100km近くもある大きな島だ。"ノシ(Nosy) "とはマダガスカル語で"島"の意味で、この辺りにはノシXXXXという地名がたくさんある。で、"べ"は"大きな"という意味なので、ここは日本語に直訳すれば"大島"って所。
そして、世界トップクラスの美しさを誇るビーチリゾートでも知られており、ラグジュアリーなホテルから安いバックパッカー向けの宿までたくさんの種類のアコモデーションが点在している。このため、ここにはヨーロッパからの直行便も就航しており、マダガスカルというよりはビーチリゾートを楽しみに訪問する観光客も多い。
このため、観光施設や観光客向けのアクティビティも充実しているので、モロンダバ近辺で過ごしたマダガスカル本島とは異なる旅行を体験できるはず。まさにこれからの5日間はバカンスと呼べる休日を過ごすのだ。

空港を出て山中の道をくねくねと進む。この山道でも完全に舗装されていて、このボロボロのルノーMeganeでも快適。そして、前方に海が見える坂道を下っていくと、ドライバー曰くこの島のキャピタルであるエル・ヴィル(Hell Ville)の街に差し掛かる。ここは本土と結ぶフェリーの発着する街でもあり賑やかなエリアだ。この夕方の時間も車、トゥクトゥク、バイク、牛車、人でとても混雑している。
ただ、ここよりもツーリストに人気なのは島の南西に位置するアンバトゥルアカ(Ambatoloaka)という街。そこにはホテルやレストラン、バー、屋台、クラブ、ツアー会社などが充実していて観光客が滞在するのに適しており、ノシ・ベで滞在するのであれば絶対にこのエリアが良いらしい。このため、私はそこのホテルを予約してあるので、更に西へと向かう。そして、土産物屋やレストランが増え賑やかになってきたら、ようやくアンバトゥルアカの街で、予約してあるVilla les Orchidéesに無事到着した。
この街にはスタンダードからデラックスまで幅広いホテルが揃っているが、選んだのは中の上くらいのホテル。Agodaを通じて4泊で約30,000円で、珍しくクレジットカード決済も済んでいる。が、気になるのが、ここ近日報じられているAgodaのトラブルで、しかも今回、何故だか中国元での決済だったから、怪しいと思っていたが、果たして、私の部屋は無事確保されていた。
プチリゾートホテルという雰囲気で、お洒落で開放的なこのロビーから小さいプール越しに海も見渡せる。素敵。奮発した甲斐があった。ここのソファに座ってブリーフィングを受けている最中、サッっとウェルカムドリンクのパイナップルジュースを出してくれた。

そして、部屋の鍵を貰って宛てがわれた部屋に向かう。ここのホテルにしては安い部屋だったから期待していなかったのだが、部屋に入ると広く、ガラス窓はとても大きく、その先に広めのバルコニーがあり、濃い緑の先に海も見渡せる。これは最高。また、室内のインテリア・間接照明・設備もイイ感じ。さすが高いと施設が素晴らしい。
ただ、この部屋のベランダから見ると間もなく沈みそうな夕日の位置とはちょっとズレていて、ここから日没を見届けれそうにない。このため、荷物を置いたら、すぐにビーチに行ってみることにした。

アンバトゥルアカの夕方と夜

広くて開放的なアンバトゥルアカのビーチを期待していたのだが、ちょうど満潮の時刻らしく、建物のギリギリまで波が来ており、ビーチらしくはなく、少し沖にたくさんのボートが停泊している。また、残念ながら海の水はキレイとは言い難いが、ローカルの子供達がその海に入って遊んでいる。また、物売りやマッサージの人が多く居て、賑やかではある。

今日も日が沈むのは早く、あっという間に、真っ赤に染まった夕日はモザンビーク海峡へと消え去った。ここ毎日、キレイな夕日を見る事が出来て最高。空は徐々に茜色から紫に変わり暮れていく。
このビーチ近くがこの街のツーリストエリアになっている。端から端まで歩いても15分もかからない程の規模の街だが、そこにバーやレストランが犇めき合い、ホテルも点在している。また、怪しげなネオンライトも輝いている。そして、この狭い道を行く人、車、トゥクトゥクで大混雑。ゴチャゴチャしており、なんだか一昔前の東南アジアのリゾート地という感じで、正直、洗練されたリゾート地には成り切れていなく中途半端。ただ、洗練はされていないけど、アットホームな雰囲気がこの街の魅力らしく、バックパッカーが沈没しやすい街と言われるのも納得。ただ、日が沈んだというのに、モロンダバとは違い、湿気が多く蒸し暑い。皆、半袖短パンだが、私だけ飛行機を降りたままの長袖長ズボン。
ここアンバトゥルアカの街で、そのまま夕食を摂ろう。この辺りには観光客向けのレストランも豊富だが、その中で中国風の提灯が目立つChina Restaurant(中国餐庁)という店を見付けた。ちょっと東洋風の味に飢え、久しぶりに醤油味の物を食べたくなっていたところなので、ちょうど良い。そこでメニューを見せてもらうとチャーハンがある。そこでその中で一番高いシーフードフライドライスを注文。ただ、このレストラン、夕食時間なのに他に客はいない。日本人どころか東洋人観光客の姿をほとんど見掛けなく、ヨーロピアンばかりなのだから、中華の需要は低いのかも。

少し待たされて出てきたそれは香ばしい醤油のイイ匂いがする。具はエビ、イカ、貝だけでなく、野菜タップリ。注文する際、"辛いのどうする?"と聞かれたので、"ミドルで"とお願いしたのだが、コレが辛い。食べ進めると汗がダラダラ出てくる。このため、さすがに後半は赤い唐辛子を避けて食べた。ここも量が多かったのだが、赤唐辛子以外はなんとか食べ切った。
食事が終わったらそのまま大人しくホテルへと戻る。そして、ホテルの部屋に入ると、お風呂タイムだ。水回りがオープンな造りとなっており、一人だからいいけど、家族とかで来ていたらこの造りは辛いかも。まずは大きな湯船に温めのお湯をはる。そして、寝ながら浸かる。スマホを弄りながら45分以上も入っているのは、最高に気持ちイイ。そして、隣にはシャワーブースが別にある。ここのシャワーは当たり前だがしっかりお湯が出る。マダガスカルでは初めて、そして、ほぼ1週間ぶりにマトモなシャワーを浴びる事ができた。最高に気持ちイイ。やっぱり、ちょっと高い所に泊まると違う。

そして、お風呂の後は、この快適なホテルの部屋でゆっくり。ようやく第2の目的地ノシ・ベに無事着いて、ホッとした。あとはゆっくりリゾートを満喫するだけだ。22:00過ぎ、ガイドブックを見ていたら眠くなったので、寝る体勢に入る。


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