呼ばれて(みたいなぁと思って)行ってみた②
天河神社に行った後、滋賀でワークショップに参加した時、「呼ばれないと行けない神社」が他にもあると聞いた。
玉置神社
よし行ったろかい、と行き方を調べる。
なるほど、ここも行くのが大変。
しかしこの時は、やたらと行動力があった。
遠いし行くの大変そうだから、いつか行こう、とは全く思わなかった。
次の5月連休に行ってみようと計画。
近くに宿を取らねば。
十津川温泉てのがあるな。
ネットで宿を探して電話をかけまくる。
「ウチは、食事は出ませんよ?」
と言われた宿があった。
はい?
「歩きに来る人が多いから、食事は皆さん持参されるんです」
へぇ〜(びっくり)。
私の目的は玉置神社参拝なので、食事付きの宿がいい。温泉にも入りたい。
十津川温泉から玉置神社までバスがあるのだが、行こうとした日には、運行していないとのこと。
困ったな、と思ったら、宿の人が
「玉置神社に行かれるなら、レンタカーを用意しますよ」
と言ってくれた。ので、この宿に決めた。
ドライブイン長谷川。
朝、近鉄奈良駅を出発し、大和八木駅が始発の路線バスに4時間半乗ると、十津川温泉バス停に着く。

日本で1番長い、高速道路を使わない路線バスである。途中でトイレ休憩がある。

車内放送で土地の案内もある。
トイレ休憩の時、吊り橋も見せてくれた。




4時間半は結構長いが、車窓の景色が美しく、かなり楽しかった。
十津川温泉バス停で下車。




お天気も良く、5月にして初夏の空気。歩くと汗をかく。
空が近い。青い。
水面はターコイズブルーのグラデーション。
空の色を映して尚深く静か。
ほとんど人気も無く、眼前の絶景をひとり占め。
調子に乗って、足湯も楽しむ。
すぐそばに公営の銭湯、そこにも無料の足湯があった。
神社は翌日に行く予定。
お昼は過ぎたが、夕食までには時間がある。ドライブイン長谷川で何か食べられるかと思ったら、ランチは終わってしまってた。バス停の向こう側にコンビニがあるから、そこで食べ物が買えるという。
行ってみると、昔ながらの売店である。
お土産や、手作り惣菜とかも売っている。
パンやら何やらを買って、店前のベンチで食べる。
近辺を散歩してみる。
怖いほど人気がない。
車道なので歩くのは楽。




歩いて行くと
「果無集落」てゆー道案内の看板が。
後でググってみると、
果無山脈を見渡す絶景から「天空の郷」と称される山村、石垣や石畳、築100年以上の古民家が残り、「にほんの里100選」にも選ばれた、古き良き日本の原風景が残る場所
とある。
左手には、熊野参詣道「小辺路」の登山口が。

ここは、熊野古道の一部なのであった。
集落を見たかったが、日暮れも近く、そろそろ夕食の時間だ。次回のお楽しみにしよう。
宿に戻って温泉をいただく。
十津川温泉(奈良県)の泉質は、主にナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉で、約70℃の高温泉。古い角質を落とす美肌効果(炭酸水素塩泉)と、湯冷めしにくい保湿効果(塩化物泉)を併せ持つ「源泉かけ流し」が特徴。(AI調べ)
宿の人が言っていた「歩きに来る人」とは、熊野詣でを目指す人なのであろう。熊野古道をハイキングする方々とか、本気で熊野に詣でる修験者の方々が泊まり、旅の疲れを温泉で癒す。
1日に15,000〜20,000歩くらい歩くと、結構疲れる。ガチ勢の方々は、もっと沢山歩かれるかもしれない。温泉で疲れを癒しながら熊野を目指す。
洞川温泉も修験者の泊まる宿屋街だった。竜泉寺にあった滝行場には、滝行の浴衣?貸し出し500円、と入口に書かれた着替え場があった。
今に活きる修験の道。
1,000年以上の昔から続く聖地信仰の一端に触れた気がして、厳かな気持ちになる。
お風呂に入ったらご飯ですよ〜

この辺りは椎茸も有名だそう。ものすごく大きな干し椎茸が売っていた。

翌朝の玉置神社参拝に備えて、早めに就寝。
早めに目が覚めたので、朝の散歩に出る。
隣の部屋のお姉さんは、もう出発すると言う。
道に出ると、バイクで出ようとしてる宿泊客と行き合う。
…まだ6時ですけど?


朝食は7時にお願いしたが、私がほぼ最後だった。本当に、皆さん出発が早い。
呑気者は、しっかり朝ご飯をいただき、おもむろにレンタカーに乗り込む。
急カーブだらけな山道を登り、玉置山の山頂にある玉置神社へ。











行きは20分ちょっとで駐車場に着いたのに、戻りで迷った。気がつくと逆方向に走っている。倍以上の時間がかかる。
近くて短時間で行けそうかなと、ネットで見て「笹の滝」を目指したのが敗因らしい。
知らないというのは怖いもので、入口をチラッと見てこれがそうだと思い込み、5分かそこらで滝を後にした。
その後、2度逆走。
昼間に乗る予定の帰りのバスは、1日に2〜3本しか走っていない。
間に合わなかったら、夕方まで待たねばならん。
焦る。
後で調べてみたら、滝の辺りの道路は2011年にあった豪雨災害後の工事で道が変わっているらしかった。ので、ナビが案内できなかった…のかな?
Google先生、万能ならず。
なんとか時間までに宿に戻り、車を返却して帰りのバス停へ。

無事間に合い、予定通りのバスで大和八木駅に戻る。
山道を抜けてく間、時折運転手さんの説明がある。
「この辺りは先年の水害で大きな被害が出た所です。村人は非難して今も戻っておらず、廃村になっています」
十津川村は、急峻な山間部にあり、度々災害に見舞われてきた。
1889年(明治22年)の「大水害」と2011年(平成23年)の「紀伊半島大水害」が有名で、全壊家屋や土砂崩れによる甚大な人的・物的被害が発生、集団移住の歴史も持つ(AI調べ)。
長閑な風景だとか、癒される、とか。
私のような旅行者は、無邪気に自然は良いとか言っちゃうけど、本物の自然は必ずしも人に優しくはない。
なんてことを感じたりしつつ、道端に猿が居たり、美しい新緑を見たりすると、やはり心は浮き立つ。
乗ったときは空いていたが、途中で地元の人が乗ってくる。
学校帰りの高校生が乗ってきて、
「このバスがこんなに混んでるのは見たことがない」と驚いていた。
あまり人を見なかったけど、観光シーズンなのよね。
玉置神社には、結構参拝者がいた。
車で来ている方が大半であった。
路線バスの乗客には、スペインからの留学生だと言う男の子も居た。休憩の時に聞いた話では、高野山から新宮(和歌山県。このバスの終点。始発から終点まで約6.5時間)まで歩き、このバスで大和八木に戻るという。
ディープな体験してるなぁ、青年〜。
夕方になって渋滞にハマり、行きより時間がかかった。途中の田辺辺りで降りてる人が多かったのは、そのことをわかっておられたんだな〜。
翌日は京都のお友達と城南宮に行った。
場所のチョイスはお友達。
何も知らなかったけど、1201年(建仁元年)
後鳥羽上皇が熊野参詣した時の出発点だった。



社務所で熊野詣で御朱印スタンプラリーの小冊子をもらった。

これは、熊野詣でに行けというお導き…?
なんか、呼ばれてない?
後日のことだが、三井記念美術館で「熊野御幸記と定家の書」という展示があった。
国宝『熊野御幸記』は、後鳥羽上皇が熊野参詣した時、随行した藤原定家が著した日記。
熊野詣での流れがわかるかな、と図録を購入。
うん、呼ばれてるね。
思い込みに突き動かされ、熊野への道を目指す
決意を固める。
とゆー訳で、続きます!
