デビュー前夜に、未来の話をしている理由
これ、多分普通じゃない。
明日は、幕張メッセのステージ。
Florenceのデビューライブ。
今日は福岡から千葉へ移動して、
ステージの下見も終えて、正直みんな疲れている。
明日も朝早くから、
メイクや最終の打ち合わせがある。
普通なら——
緊張して当然だと思う。
明日のことで頭がいっぱいになって、
不安やプレッシャーと向き合う時間になる。
それが“当たり前”だと、
多くの人は思うかもしれない。
でも。
Florenceのメンバーは違った。
みんなでディナーバイキングに行って、
お腹いっぱい食べて、
ただ楽しく話している。
話している内容は、
「明日のライブをどうするか」じゃない。
「次の練習、いつにする?」
「次のイベント、こんなのやりたいよね」
「福岡帰ったら、明日のライブ動画みんなで観ようよ」
「福岡でまたライブやろう」
そんな“その先の未来”の話で盛り上がっている。
多分、誰も緊張していない。
そして、
明日のステージに“賭けている”感じもない。
うまくいくかどうかに、
自分たちの価値を預けていない。
ただ、
この流れが続いていくことを知っている。
だから、
明日ではなく、その先を見ている。
——いや、もっと正確に言うと。
もうその未来を、
“今ここで生きている”。
幸せな未来を、
未来として扱っていない。
今この瞬間に、
もう選択している。
だから、
明日の結果に左右されない。
うまくいっても、いかなくても、
この流れは続いていくと知っているから。
この何気ない会話。
この当たり前のような空気。
それこそが、
Florenceという現象の正体なのかもしれない。
特別なことをしているわけじゃない。
ただ、
未来を先に生きているだけ。
そしてその“当たり前”が、
現実を更新していく。
静かに、でも確実に。
追伸
未来は、待つものじゃなかった。
先に生きるものだった。
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