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毎日焼いたジャパニーズクッキー


浸水されていた白花豆。

母が使う予定だったそれは、
急なことで、台所にぽつんと残されていた。

母にお願いされそれを使うことに。

私は白花豆を使ったことがない。
どうやら白あんにもなりそうだがそれもそんなに食べない。
和菓子を頻繁に作るわけでもない。

でも、せっかくここまで準備されていた豆を、無駄にはしたくなかった。

だから、とりあえず白あんにしてみた。

丁寧に煮て、やわらかくなった豆を見ていたら、
誰かがやろうとしていたことを、途中から引き継ぐのも、
なんだか台所らしいなと思った。

まずは、3色お団子の中に求肥を入れた坊ちゃん団子を作ってみた。(いきなり難しいものに挑戦!)

うむうむ。
ちゃんとおいしい。

でも、私の中で「また食べたい」と強くなったのは、
その“余り”から作ってみたクッキーの方だった。

白あんを入れて焼いてみたら、
想像していたよりずっとしっくりきた。

和のイメージが強かった白あんが、
大きめにざっくり焼いたクッキーの中で、
やさしい甘さになった。

アメリカンクッキーみたいな見た目なのに、
どこか和。

これはアメリカンなのか、ジャパニーズなのか。
よくわからないけれど、
とにかくおいしかった。

気づけば、毎日のように焼いていた。

白あんはそんなに食べないはずの私が、
白あん入りのクッキーを、何度も焼きたくなっていた。

子どもたちにも人気で、
「また食べたい」が続いていく。

冷蔵庫にあるものを、なんとか使い切りたかっただけ。

でも、その“なんとか”から、
思いがけず、わが家の新しい定番ができた。

あるもので作る暮らしって、
足りない中で工夫することだけじゃなくて、
まだ知らなかったおいしさに出会うことなのかもしれない。

使い道に少し困っていた白花豆が、
わが家では、毎日焼きたくなるクッキーになった。

あなたの台所にも、
“困った食材”から生まれた、お気に入りはありますか。

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