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ferdinand_ja_jp
形だけでも、自分を大切にしていこう、という話(空間と心の話②)
片付けたいのに、片付けられない。
なんでできないんだろう、と考える。
頭の中では、わかっている。
ここを片付けたら、すっきりすること。
少し動けば、流れが変わること。
でも、体が動かない。
そんな日がある。
悔しいし、
もどかしい。
自己嫌悪に、飲み込まれそうになる。
どうしてこうなってしまったんだろう、と
何度も思う。
ふと、頭の中に浮かぶ。
何も置かれていない床。
すっと通る風。
静かな部屋。
整った空間の中で、
軽く動けている自分。
そんなイメージだけは、
はっきりと見える。
理想が、普通のように感じられて、
また落ち込む。
できないところがあっても、いい。
そう思えたら、どんなに楽だろう。
本当は、
誰かにそう言ってほしかった。
でも、言ってくれる人がいないときもある。
だから、仕方がないから、
自分でそっとつぶやいてみる。
できない日もあるよ。
それでもいいよ、と。
片付けられなくても、
そばにいるよ、と。
自分の声では意味がない、
響くはずがない。
ずっとそう思ってきたけれど、
少しだけ、
みぞおちがゆるんだ気がした。
形だけでも、
自分を大切にしていこうと思う。
