見出し画像

ブンデスリーガ18クラブを巡るドイツ旅|サッカー、スタジアム、ビール、郷土料理を一度に楽しむ完全ガイド【2026-27】

サッカーを観に海外へ行く。

そう聞くと、多くの人は「試合のために旅行する」と考えるかもしれません。

しかし、実際にサッカーの街を歩く旅は、それだけではありません。

スタジアムへ向かう電車の中で、地元のユニフォームを着た人が少しずつ増えていく。駅を出ると、街角のパブやビアガーデンから応援歌が聞こえてくる。試合前にソーセージを食べ、地元のビールを飲み、キックオフが近づくにつれて街全体の温度が上がっていく。

そして試合が終われば、歴史ある旧市街を歩き、教会や博物館を巡り、その土地でしか食べられない郷土料理を味わう。

つまり、サッカー観戦は旅行の一部でありながら、同時に旅全体の物語をつくってくれる存在でもあります。

その意味で、ブンデスリーガのあるドイツは、とても面白い国です。

バイエルン・ミュンヘンやボルシア・ドルトムントのような世界的クラブがある一方で、人口規模の小さな街にも、その街の誇りを背負うクラブがあります。近代的な巨大スタジアムもあれば、住宅地や森のすぐそばに立つ、地域との距離が驚くほど近いスタジアムもあります。

この記事では、2026-27シーズンのブンデスリーガ18クラブを軸に、スタジアム、街の特徴、観光、食、ビール、そして旅の前に見ておきたいYouTube動画までまとめます。

「ドイツへサッカーを観に行きたい人」はもちろん、「ドイツ旅行の途中で、一度くらい本場のサッカーを体験してみたい人」にも役立つガイドを目指しました。


なぜドイツのサッカー旅は面白いのか

1.スタジアムが“観光施設”ではなく、街の日常にある

ドイツのクラブは、地元の人の生活と強く結びついています。

週末になると、親子連れ、若者、年配のサポーターが同じ色のマフラーを巻き、同じ方向へ歩いていきます。観光客がスタジアムを見に行くというより、街の祭りへ参加させてもらう感覚に近いかもしれません。

2.鉄道で複数のサッカー都市をつなぎやすい

ドイツにはICE、IC、地域列車、Sバーン、地下鉄、トラムがあります。特にケルン、レーヴァークーゼン、メンヒェングラートバッハ、ゲルゼンキルヒェン、ドルトムントが集まる西部は、数日間で複数クラブを巡る旅と非常に相性がいい地域です。

長距離移動はICE、都市内や近郊移動は地域交通と役割を分けると計画しやすくなります。時刻や運賃は旅行前にDeutsche Bahn公式サイトまたはDB Navigatorで確認するのが基本です。

3.サッカーとビールと郷土料理が、きれいにつながる

ドイツ料理というと、ソーセージ、ジャガイモ、ビールという印象が強いかもしれません。

もちろん、それも間違いではありません。しかし実際には、地域によって料理も飲み物も大きく違います。

ミュンヘンでは白ソーセージヴァイスビア。フランクフルトではリンゴ酒グリーンソース。マインツではワインシュプンデケーゼケルンではケルシュ。ハンブルクでは魚料理。シュトゥットガルトではマウルタッシェン

クラブを巡ることが、そのままドイツ各地の食文化を巡ることになるのです。

2026-27シーズンの18クラブ早見表

2026-27シーズンは2026年8月28日に開幕し、2027年5月22日に最終節を迎える予定です。昇格組はシャルケ04、SVエルヴェルスベルク、SCパーダーボルン07。全18クラブと本拠地はブンデスリーガ公式クラブ一覧で確認できます。

第1章 南ドイツ――王道、郷土料理、ワインを楽しむ

1.バイエルン・ミュンヘン|初めてのドイツ観戦なら、やはりここは外せない

バイエルン・ミュンヘンは、ドイツサッカーの王道です。

アリアンツ・アレーナは、昼と夜で印象が変わる巨大なスタジアムです。特にナイトゲームでは、外壁全体が光る姿を見た瞬間から、試合はすでに始まっているように感じます。

ただし、人気カードのチケットは簡単ではありません。ドルトムント戦や欧州大会だけでなく、通常のリーグ戦でも高い需要があります。旅行会社の非公式な高額転売へ飛びつく前に、クラブ公式販売、公式リセール、スタジアムツアーの順で確認したいところです。

試合がない日でも、アレーナツアーFCバイエルン・ミュージアムを組み合わせれば十分楽しめます。

街歩き

ミュンヘン中央部では、マリエン広場、新市庁舎、レジデンツ、ヴィクトアリエン市場が定番です。サッカーに加えて自動車が好きなら、BMW博物館も候補に入ります。

食べたいもの

朝から昼にかけて白ソーセージのヴァイスヴルスト、プレッツェル、甘いマスタードを楽しむ。そして夜はシュヴァイネハクセやシュニッツェルとビール。この“分かりやすいドイツ感”は、やはり一度体験する価値があります。

2.VfBシュトゥットガルト|サッカーと自動車とワインが同居する街

シュトゥットガルトは、メルセデス・ベンツとポルシェの街として有名です。

MHPアレーナの近くにはメルセデス・ベンツ博物館があり、サッカー観戦と自動車観光を一日の中でつなぎやすいのが大きな魅力です。

街は周囲を丘に囲まれ、斜面にはブドウ畑も見られます。工業都市の力強さと、ワイン産地の穏やかさが同居しているのがシュトゥットガルトです。

食べたいもの

代表格はマウルタッシェン。肉、ホウレンソウ、タマネギなどを包んだ、ドイツ版の大きなラビオリのような料理です。スープに入れる、焼く、タマネギと合わせるなど、店によって食べ方が違います。

もう一つはシュペッツレ。チーズをたっぷり絡めたケーゼシュペッツレは、観戦後の空腹にかなり強い料理です。地域の赤ワイン、トロリンガーと一緒に味わうのもいいでしょう。

3.SCフライブルク|黒い森の入口で、穏やかな街と熱い試合を味わう

フライブルクは、ブンデスリーガの中でも特に旅行と組み合わせやすい街です。

旧市街にはフライブルク大聖堂があり、石畳の道には「ベッヒレ」と呼ばれる小さな水路が流れています。少し足を延ばせば、黒い森の自然へ入ることもできます。

SCフライブルクは、予算規模だけに頼らず、育成、継続性、組織力で戦うクラブとして知られています。巨大クラブとは違う“地域の知恵で戦うサッカー”を感じられるのが魅力です。

食べたいもの

薄い生地にクリーム、タマネギ、ベーコンをのせたフラムクーヘン、黒い森のハム、シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ、そしてバーデン地方のワイン。

試合前後に重い料理だけでなく、ワインと軽い料理を楽しみたい人に向いています。

4.FCアウクスブルク|ミュンヘンから足を延ばせる、静かな古都のサッカー

アウクスブルクは、ローマ時代から続く歴史ある街です。

世界最古級の社会住宅として知られるフッゲライ、旧市街、市庁舎などを巡ると、ミュンヘンとは違う落ち着いた南ドイツの姿が見えてきます。

FCアウクスブルクは、派手なスター軍団というより、粘り強く残留を積み重ねてきたクラブです。大都市の巨大スタジアムとは違う、地域密着型の試合を体験したい人に向いています。

食べたいもの

ケーゼシュペッツレのほか、アウクスブルク名物のプラムケーキ、ツヴェチュゲンダッチを探してみたいところです。ミュンヘンと組み合わせるなら、一泊ずつ街の食文化を比べる旅も面白いと思います。

5.TSGホッフェンハイム|小さな地域からブンデスリーガへ

クラブ名はホッフェンハイムですが、ホームスタジアムはジンスハイムにあります。

この旅の面白さは、「巨大都市だけがブンデスリーガではない」と実感できることです。都市観光の豪華さよりも、地域のクラブがトップリーグで戦う不思議さと面白さに価値があります。

ジンスハイムには技術博物館があり、航空機や自動車などが好きな人には強い組み合わせです。ハイデルベルクを拠点にし、古城や旧市街観光とホッフェンハイム戦を組み合わせる方法もあります。

食べたいもの

周辺のクライヒガウは農産物やワインでも知られる地域です。季節が合えばシュパーゲル、秋なら新酒とツヴィーベルクーヘン、普段はバーデン料理を狙いたいところです。

第2章 ライン・マイン――ワイン、国際都市、熱狂的サポーター

6.アイントラハト・フランクフルト|日本から最も始めやすいサッカー旅

日本からドイツへ入る際、フランクフルトは有力な玄関口です。

到着都市でそのままブンデスリーガを観られるため、旅程を組みやすいのが大きな利点です。アイントラハトのサポーターは非常に熱く、スタジアムでは大都市らしい国際性と、地元クラブへの強烈な帰属意識を同時に感じられます。

街歩き

レーマー広場、マイン川沿い、博物館通り、金融街の高層ビル群。歴史的な旧市街と現代的なスカイラインが近い距離にあります。

食べたいもの

外せないのは、ハーブを使ったグリューネゾーセ、酸味のあるチーズ料理ハントケーゼ・ミット・ムジーク、そしてアップルワインです。

リンゴ酒酒場では、華やかな観光客向けレストランとは違う、日常のフランクフルトを感じられます。

7.1.FSVマインツ05|ライン川とワインを楽しむ、大人の観戦旅行

フランクフルトから近いマインツは、サッカーとワインを組み合わせたい人にぴったりです。

街の中心にはマインツ大聖堂があり、活版印刷で知られるグーテンベルクの歴史にも触れられます。ライン川沿いを散歩し、夕方から試合へ向かう流れも無理がありません。

マインツ05は、クロップやトゥヘルといった監督たちがキャリアを築いたクラブとしても知られています。派手さよりも、アイデアと組織で勝負するクラブ文化に注目です。

食べたいもの

クリームチーズに香辛料を加えたシュプンデケーゼを、プレッツェルと一緒に食べ、地元の白ワインを飲む。さらに「Weck, Worscht un Woi」、つまりパン、ソーセージ、ワインという素朴な組み合わせも、この地域らしい楽しみです。

第3章 ルール・ライン地方――ドイツサッカーの心臓部

8.ボルシア・ドルトムント|黄色い壁は、映像で知っていても驚く

ドルトムントの主役は、やはりジグナル・イドゥナ・パルクです。

南スタンド、通称「黄色い壁」。映像では何度も見たことがあっても、実際に同じ空間へ入ると、人数、声量、揺れ、色の密度がまったく違って見えます。

ドルトムントは、華やかな観光都市というより、産業都市の歴史とサッカーが結びついた街です。だからこそ、スタジアムが単独の観光地ではなく、街の感情そのものに見えてきます。

街歩き

ドイツ・サッカー博物館は、サッカーファンなら優先したい場所です。ほかにUタワー、産業遺産、街中のビール文化を組み合わせれば、試合のない時間も十分に埋まります。

食べたいもの

試合前のカリーヴルストとビールは王道です。余裕があれば、牛肉とタマネギを煮込んだ郷土料理プフェファーポットハストや、ドルトムンダー系のビールも試したいところです。

9.シャルケ04|勝っても負けてもクラブを離れない、青の熱量

シャルケ04は、2026-27シーズンにブンデスリーガへ戻ってきました。

ゲルゼンキルヒェンは炭鉱と労働者文化の街です。クラブが苦しい時期を過ごしても、サポーターの規模と忠誠心が簡単には消えません。

フェルティンス・アレーナは開閉式屋根を備えた巨大スタジアムですが、建物の近代性以上に印象へ残るのは、青一色に染まる人の力だと思います。

街歩き

ゲルゼンキルヒェン単独だけでなく、エッセンのツォルフェライン炭鉱業遺産群やルール地方の産業遺産と組み合わせると、クラブの背景が理解しやすくなります。

食べたいもの

この地域では、まずカリーヴルスト。しゃれた料理を探すより、スタジアムへ向かう途中でビールと一緒に食べる体験そのものを楽しみたいところです。

10.バイヤー・レーヴァークーゼン|クラブと企業と街の関係を見に行く

レーヴァークーゼンは、巨大観光都市ではありません。

しかし、だからこそ面白い街です。クラブ名の「バイヤー」が示すように、この地域では企業、労働、街、スポーツの歴史が強く結びついています。

バイアレーナはピッチとの距離が比較的近く、試合を見やすいスタジアムです。ケルンを宿泊拠点にして日帰りすることもできるため、初めての観戦旅行にも組み込みやすいクラブです。

街歩き

日本庭園、モルスブロイヒ城などを巡りつつ、観光はケルンとセットにするのが現実的です。「観光地を大量に消化する日」ではなく、「クラブのある街を歩き、試合へ向かう日」と割り切ると満足度が上がります。

食べたいもの

ライン地方のザウアーブラーテン、ライベクーヘン、ハルヴァー・ハーンなどが候補です。近隣のケルンと合わせ、ケルシュ文化まで一続きで楽しめます。

11.1.FCケルン|大聖堂とカーニバルとサッカーが、全部にぎやか

ケルンは、初めて訪れても街の象徴が分かりやすい都市です。

中央駅を出ると、巨大なケルン大聖堂が目の前に現れます。旧市街、ライン川、ホーエンツォレルン橋も徒歩圏にあり、短い滞在でも観光しやすい街です。

1.FCケルンのマスコットはヤギ。クラブも街も、どこか人間味があり、陽気で、失敗しても応援したくなる空気があります。

食べたいもの

細長いグラスで提供されるケルシュは、飲み終わると次の一杯が運ばれてくる店があります。飲み終えるときは、コースターをグラスの上に置くのが合図です。

料理は、ライ麦パン、チーズ、タマネギを組み合わせたハルヴァー・ハーンや、マッシュポテト、リンゴ、血のソーセージを合わせたヒンメル・ウン・エートを試したいところです。

12.ボルシア・メンヒェングラートバッハ|古豪の記憶を訪ねる旅

ボルシアMGは、1970年代のドイツサッカーを語るうえで欠かせない名門です。

現在のクラブ拠点であるボルシア・パルクは、スタジアム、練習場、クラブ施設がまとまり、一つのサッカー村のような空間になっています。

ミュンヘンやケルンのように、街の有名観光地を次々に巡る旅行とは違います。クラブの歴史を知り、そのクラブを目的地にして出かける“巡礼型”の旅です。

街歩きと食

アプタイベルク美術館やライト城を候補にしながら、ライン地方のザウアーブラーテン、ライベクーヘン、近隣で親しまれるアルトビールなどを楽しめます。

第4章 北ドイツ――港、川、名門クラブの物語

13.ハンブルガーSV|港町の大都市で、名門復活の熱を感じる

ハンブルガーSVは、長い低迷と2部生活を経ても、大きな支持を失わなかった名門です。

フォルクスパルクシュタディオンは、街の中心部から少し離れています。試合日は余裕を持って移動し、サポーターの流れと一緒にスタジアムへ向かう時間も含めて楽しみたいところです。

街歩き

港、倉庫街シュパイヒャーシュタット、エルプフィルハーモニー、ミニチュア・ワンダーランド、アルスター湖。ハンブルクは、サッカーがなくても数日過ごせる観光都市です。

食べたいもの

フィッシュブレートヒェンは、港町ハンブルクを手軽に味わえる一品です。ほかにラプスカウス、甘い香りのパンであるフランツブレートヒェンも候補です。

海沿いの朝市から始まり、午後に街を歩き、夕方からHSVを観る。一日を丸ごと港町で組み立てられます。

14.ヴェルダー・ブレーメン|川沿いのスタジアムへ歩く幸福

ブレーメンのヴェーザーシュタディオンは、その名の通りヴェーザー川のそばにあります。

旧市街から川沿いを歩き、緑のユニフォームを着たサポーターと合流しながらスタジアムへ向かう。この移動そのものが、ブレーメン観戦の魅力です。

街歩き

市庁舎、ローラント像、ブレーメンの音楽隊、細い路地が続くシュノーア地区が定番です。大都市ほどせわしなくなく、徒歩で街の空気を感じやすいのも利点です。

食べたいもの

北ドイツらしい肉料理クニップ、魚料理、冬ならケール料理、菓子パンのブレーマー・クラーベンなどがあります。地元ビールと一緒に、素朴で力強い料理を楽しめます。

第5章 東ドイツ――歴史の違いと、新旧のクラブ文化

15.1.FCウニオン・ベルリン|ベルリン中心部とは別の物語がある

ベルリン旅行では、ブランデンブルク門、博物館島、ベルリンの壁などへ目が向きます。

しかし、ウニオン・ベルリンの本拠地は東部のケーペニックです。森と住宅地に近いアン・デア・アルテン・フェルステライには、中心部の大観光都市ベルリンとは違う時間が流れています。

スタジアム整備にサポーターが関わった歴史、クリスマスにファンが集う文化など、ウニオンは“共同体としてのクラブ”を感じやすい存在です。

街歩きと食

ケーペニック旧市街やミュッゲル湖を歩き、その後でスタジアムへ向かうと、ベルリンの別の顔が見えてきます。

食事はカリーヴルスト、ブーレッテ、アイスバイン、ベルリナー・ヴァイセなど。中心部に戻れば、世界各国の料理を選べるのもベルリンの強みです。

16.RBライプツィヒ|伝統都市に生まれた、新しいクラブを見る

RBライプツィヒは、ドイツの伝統的なクラブ観とは異なる成り立ちを持つため、国内で強い賛否を受けるクラブです。

しかし、だからこそ現地で見る意味があります。

育成、スカウティング、組織設計、企業ブランド。サッカークラブは誰のものなのか。伝統とは何年あれば生まれるのか。観戦しながら、そんな問いまで考えさせられます。

街歩き

ライプツィヒは、バッハゆかりの聖トーマス教会、諸国民戦争記念碑、旧市街のパサージュ、長い歴史を持つカフェ文化など、観光面でも魅力があります。

食べたいもの

アーモンドやジャムを使った焼き菓子ライプツィガー・レルヒェ、野菜料理ライプツィガー・アラライ、酸味と塩味を持つビールのゴーゼが代表的です。

新しいクラブを見ながら、古い音楽都市を歩く。この対比がライプツィヒ旅行の面白さです。

第6章 昇格組を追う――小さな街の物語こそ、ブンデスリーガらしい

17.SVエルヴェルスベルク|人口規模では説明できない、村クラブの奇跡

2026-27シーズンの最大の旅先候補の一つが、SVエルヴェルスベルクです。

ザールラント州の小さな地域を本拠地とするクラブが、ついにブンデスリーガへ到達しました。バイエルンやドルトムントの巨大さとは正反対です。

しかし、ドイツサッカーの奥深さは、この落差にあります。

世界的スターを見る旅ではなく、小さな町がトップリーグの日を迎える瞬間を見る旅。昇格直後だからこそ、街全体が経験する高揚感があります。

旅の組み立て

単独で長く滞在するより、ザールブリュッケンを拠点にする方法が現実的です。世界遺産のフェルクリンゲン製鉄所、自然景観のザール川大曲流、フランス国境に近い文化も合わせて楽しめます。

食べたいもの

豚肉を炭火で焼くシュヴェンカー、リング状ソーセージのリヨナー、ジャガイモ料理のディッベルラッベス。フランスに近い土地らしく、素朴さの中にも独特の食文化があります。

18.SCパーダーボルン07|昇格と降格を繰り返しても、また上がってくる

SCパーダーボルンは、プレーオフを勝ち抜き、2026-27シーズンのブンデスリーガ昇格を決めました。

ホーム・デラックス・アレーナは、ドルトムントやミュンヘンの巨大スタジアムとは規模が違います。それでも、満員のコンパクトなスタジアムは、ピッチの音や観客の反応が近く、別の迫力があります。

街歩き

パーダーボルン大聖堂、街の名の由来でもあるパーダー川の水源、ノイハウス城などが候補です。時期が合えば、宗教行事と市民祭が一体になったリボリ祭も街の大きなイベントです。

食べたいもの

東ヴェストファーレン地方のジャガイモ料理ピッケルト、プンパーニッケル、ヴェストファーレン風のハムや素朴な肉料理。華やかなグルメ旅行というより、その土地の暮らしに近い食事を楽しむ街です。

ブンデスリーガ観戦旅行のおすすめルート

18クラブすべてを一度に巡る必要はありません。初回は地域を絞り、2~4クラブをつなぐと旅が現実的になります。

ルート1 初めての王道ドイツ旅

フランクフルト → マインツ → ミュンヘン

  • 日本から入りやすいフランクフルトから開始

  • マインツでワインと地域密着型クラブを体験

  • ICEでミュンヘンへ移動

  • 最後はバイエルンと王道観光

サッカー、都市観光、郷土料理のバランスがよく、初めてのドイツ旅行に向いています。

ルート2 サッカー濃度を最大化するルール・ライン旅

ケルン → レーヴァークーゼン → メンヒェングラートバッハ → シャルケ → ドルトムント

この地域はクラブの密度が非常に高く、日程が合えば数日間で複数試合を組み合わせられます。

ただし、同節の正確な開催曜日と時間が決まる前に、移動不可能な計画を固定しないことが重要です。金曜夜、土曜、日曜に分散されれば理想的ですが、すべて同時刻になる可能性もあります。

ルート3 北ドイツの港町と川の旅

ハンブルク → ブレーメン

HSVの大都市型クラブ文化と、ヴェルダーの川沿いの街文化を比較できます。魚料理、港、旧市街も楽しめるため、サッカーに興味が薄い同行者がいても組み立てやすいルートです。

ルート4 新旧の東ドイツを考える旅

ベルリン → ライプツィヒ

共同体色の強いウニオン・ベルリンと、企業主導型の新しいクラブであるRBライプツィヒ。同じ旧東ドイツ地域にありながら、クラブの思想は大きく異なります。

二つを続けて見ると、単なる勝敗だけではない、現代サッカーの面白さが見えてきます。

ルート5 南西ドイツの食とワイン旅

フランクフルト → ホッフェンハイム/ハイデルベルク → シュトゥットガルト → フライブルク

アップルワイン、バーデンワイン、シュヴァーベン料理、黒い森。試合だけでなく、食と景色を重視したい人におすすめです。

失敗しないための観戦準備

1.航空券より先に「試合の確定日時」を確認する

シーズン全体の対戦カードが発表されても、各試合の正確な曜日とキックオフ時刻は後から段階的に決まります。

「土曜日の試合だと思っていたら日曜日になり、帰国便に間に合わない」という事態を避けるため、ブンデスリーガ公式日程で確定時刻を確認してください。

2.チケットはクラブ公式から始める

購入の基本順は次の通りです。

  1. クラブ公式の一般販売

  2. クラブ公式リセール

  3. クラブ公認のホスピタリティ

  4. 信頼できる公式提携事業者

バイエルン、ドルトムント、シャルケなどは、カードによって需要が極めて高くなります。一方、比較的入手しやすいクラブを旅程へ一つ入れておくと、「ドイツまで行ったのに試合を一つも観られない」というリスクを減らせます。

3.ホーム側で観るなら、相手クラブの色を避ける

ホームエリアで対戦相手のユニフォームやマフラーを身につけると、入場を断られたり、不要なトラブルを招いたりする場合があります。

熱狂的なゴール裏へ無理に入らず、初観戦では指定席を選ぶのも立派な判断です。雰囲気は十分に感じられます。

4.荷物は小さくする

スタジアムごとにバッグの大きさ、持ち込み禁止物、カメラ、モバイルバッテリーなどの規則が異なります。

大きな荷物はホテルや駅のロッカーへ預け、必要最小限で向かうのが安全です。出発前には必ず各クラブ公式のスタジアム規則を確認してください。

5.帰りの移動には余裕を持つ

数万人が同時に駅やトラムへ向かいます。試合終了直後の交通機関は混雑しますし、ドイツの長距離列車が常に時刻通りとは限りません。

乗り継ぎを詰め込みすぎず、可能なら試合開催都市または近隣都市に宿泊する方が安心です。

6.飲めない人も、スタジアムグルメを楽しめる

ビールがドイツ観戦の象徴であることは確かです。しかし、飲酒は必須ではありません。ノンアルコールビール、炭酸飲料、コーヒー、ソーセージ、プレッツェルなど、別の楽しみ方もあります。

サッカー旅行で大切なのは、周囲に合わせて無理をすることではなく、自分のペースで街と試合を味わうことです。

まとめ|クラブを知ると、ドイツの地図が物語に変わる

ドイツの地図を普通に眺めれば、ミュンヘン、ベルリン、フランクフルト、ハンブルクといった都市名が並んでいるだけです。

しかし、ブンデスリーガを知ると、その地図の見え方が変わります。

ミュンヘンは赤い王者の街になる。

ドルトムントは黄色い壁の街になる。

ゲルゼンキルヒェンは、何度苦しんでもクラブを見放さない青い街になる。

フライブルクは、黒い森と育成型クラブの街になる。

エルヴェルスベルクは、小さな地域でもトップリーグへ到達できることを証明した街になる。

サッカーは、観光地にもう一つ予定を追加するだけの存在ではありません。

その土地の歴史、産業、食、言葉、人々の誇りを知る入口です。

試合の90分だけなら、配信でも観られます。

それでも現地へ行く価値があるのは、キックオフ前の数時間と、試合後の街の表情と、そこに暮らす人の声までは、画面の中だけでは分からないからです。

次にドイツへ行くときは、「どの観光地を見るか」だけでなく、「どのクラブのある街へ行くか」から旅を考えてみてはいかがでしょうか。

きっと、サッカーを観に行ったはずの旅が、いつの間にかドイツという国そのものを知る旅になります。

公式・旅行計画用リンク

※クラブ、スタジアム名称、試合日時、交通、チケット販売方法は変更される場合があります。旅行予約前に各クラブと交通機関の公式情報をご確認ください。

ハッシュタグ

#ブンデスリーガ
#ドイツサッカー
#海外サッカー
#サッカー観戦
#海外サッカー観戦  
#ドイツ旅行
#サッカー旅行
#スタジアム巡り
#スタジアム観戦
#フットボールのある旅
#バイエルンミュンヘン
#ボルシアドルトムント
#シャルケ04 #ウニオンベルリン
#アイントラハトフランクフルト
#バイヤーレバークーゼン
#RBライプツィヒ
#VfBシュトゥットガルト
#ハンブルガーSV
#ヴェルダーブレーメン
#SCフライブルク
#ドイツグルメ
#ドイツビール
#ヨーロッパ旅行
#サッカー好きと繋がりたい

いいなと思ったら応援しよう!

もがみん@薬屋 よろしければ応援お願いします☺️ いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!