正解の言葉が見つからない朝
今朝、長女がイライラしていました。
長女の雰囲気から、『これは何かあるな』と、母親の第六感が働きます。
話を聞いてみると、原因は卒業式のピアノ伴奏のことでした。
年明けにオーディションがあるそうです。
昨日の夜から楽譜とにらめっこしながらピアノを弾いているのには気づいていましたが、長女の心の中では、小さな嵐が吹き荒れているようでした。
『難しいんだよ。』
『上手な子、いっぱいいるし。』
『私が選ばれる気しない。』
はい、出ましたー。私の得意な『不安・自己否定・ため息』の3点セットです。
私としては、『まだ始まってもいないのに!?』とか『やってみないとわからないよね!?』とか、言いたいことは山ほどありましたが、ここはぐっと我慢、我慢。
挑戦する前から負けた気持ちになって、最初から無理だと言っておきたくなる予防線なのかもしれません。
上には上が、さらにその上がいるピアノの世界。
『上手な子、いっぱいいるし。』という言葉を聞いた時、これまでの練習の努力も、すべてかき消されてしまう気がしてしまうのかもしれません。
そんな長女を見て、人はいくつになっても同じなんだなと感じました。
大人になっても、自分には無理だと勝手に決めつけてしまうことがあります。
違うのは、大人はそれを胸の奥にそっとしまい込むのに対し、子どもはそれをストレートに口に出すということ。
もしかしたら、長女は今、子どもと大人のちょうど真ん中に立っているのかもしれません。
怖いけど、やってみたい。
自信はないけど、弾けたら嬉しい。
その相反する気持ちが、イライラという形であふれているようにも見えました。
オーディションはどうなるのか。
選ばれるのか、選ばれないのか。
そもそも、挑戦するのか、しないのか。
それはまだ分かりません。
長女が決めることであって、私が決めることではありません。
どの道を選んでも、私は味方であるということ。
そんな中、思うように弾けずにいる長女に、次女が『私は、お姉ちゃんの伴奏は世界一だと思うよ』と伝えていました。
次女も、一丁前にそんな言葉が出るようになったんだね。
でも残念ながら、その言葉は今日に限っては、長女の心を癒やすどころか火に油でした。
今そう言われるのは辛いのだと、プンプンしていました。どうやら、励ましが励ましにならないタイミングもあるようです。
そんなやり取りを眺めながら、イラっとするよりも先に、『私はこの子たちが大好きだなぁ』と思えている自分に、少し驚きました。
長女の葛藤も、次女の不器用な優しさも、どちらもきっと成長の途中。長女のイライラから始まった朝でしたが、なんだか愛おしいなと思えた、一日の始まりでした。
ここまでお読みいただき、
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