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AIで議事録を「武器」に変える方法——書く議事録から、動かす議事録へ

正直に言う。

議事録を書く人は、多い。しかし、議事録を使っている人は、ほとんどいない。

これが、PMの現場で最も大きな課題の一つだ。

私はITコンサルタントとして二十年、プロジェクトマネジメントを生業にしてきた。書いてきた議事録の数は、数千を超える。読んできた議事録の数は、その十倍を超える。その経験から、はっきり言える。世の中の議事録の九割は、書かれた瞬間に死んでいる。

死んでいるとは、どういう意味か。書いた本人も、読んだ参加者も、誰一人としてその議事録を次の行動に結びつけていない、という意味だ。書く時間と読む時間を費やしているのに、誰の仕事も前に進んでいない。これは、組織として最も避けるべき状態である。

本記事では、AIを使って議事録を「武器」に変える方法を、具体的に書く。書く議事録から、動かす議事録へ——この転換を、テンプレートと実践フローの形で、最初から最後まで提供する。

前回の記事「PM×AI実践テンプレ集」で、議事録を意思決定に変換するテンプレートの基本形を提示した。本記事では、それを議事録特化の応用として、より深く展開する。

■ なぜ議事録は使われないのか

最初に、本質的な問題を整理する。議事録が使われない理由は、三つに集約される。

第一に、長すぎる。会議で出た発言を、時系列で網羅的に記録した議事録は、A4で五枚から十枚に達する。誰も最後まで読まない。

第二に、要点がない。発言録としての記録に終わっており、何が決まり、何が未決で、誰が何をするのかが、文書の中で迷子になっている。

第三に、次の行動が分からない。会議が終わった直後の参加者は、「自分は何をすればいいのか」を知りたい。議事録を読んでも、それが分からない。だから、読まなくなる。

つまり、議事録は読む価値がないものとして放置されている。

これは、議事録を書く人間の責任ではない。議事録の設計の問題である。書き手が時系列で網羅的に書こうとする限り、長く、要点がなく、行動が分からない文書になる。設計を変えなければ、何度書いても同じ結末になる。

■ 理想の議事録——二つの条件

理想の議事録は、二つの条件を満たす。

第一に、一瞬で理解できる。読み始めて三十秒で、何が決まり、何が未決で、何がリスクで、次に何を動かすのかが、頭に入る構造を持つ。

第二に、次の行動が分かる。読み終えた瞬間に、自分が次の一週間で何をすべきかが、明確になる。

この二つを満たす議事録は、書類ではない。次の行動を生み出す装置である。

PMとして言えば、これはアウトプットの設計の問題だ。優秀なPMは、すべての成果物に対して「これを読んだ人間が、次に何をするか」を設計する。議事録も同じだ。

ここから先の有料部分では、AIを使って議事録をこの理想形に変換する実践フローを、ステップごとに提供する。さらに、議事録から最優先アクションを抽出する上級者プロンプト、議事録運用を組織に定着させる設計までを、最後まで書く。

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