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🌸経営未来手帳・金曜日(第86号)・完全保存版「サントリーと『経営の厚み=ブランド』」――“薄皮饅頭”と呼ばれた事件が問いかけるリーダー像

🌸経営未来手帳・金曜日(第86号)・完全保存版「サントリーと『経営の厚み=ブランド』」
――“薄皮饅頭”と呼ばれた事件が問いかけるリーダー像


今日は金曜日ですので「未来へつながる物語」をお届けします。
歴史や文化のエピソードを通じて、週末に心に残るインスピレーションをお伝えします。


■はじめに

2025年9月、日本の経営社会を揺るがすニュースが広がりました。
サントリー新浪剛史氏の問題行動が報じられ、名門企業のブランドが揺らいだのです。
銀座のクラブで裸になり、女性を膝にのせている写真。
そして「薄皮饅頭」――外側は白く美しいが、中身は真っ黒という揶揄。
私は呆然としました。
サントリーはそんな軽い企業ではなかったはずです。
お歳暮のウイスキー、国民酒「角」「トリス」「オールド」、
そして「宇宙人ジョーンズ」のCMが刻んだ文化。
この事件は、単なるスキャンダルではありません。
「厚み=ブランド」とは何かを問い直す出来事でした。


■失望の本質

酒類業界は、かつて身体で市場を切り拓く世界でした。
夜は呑み屋にボトルを入れ、朝礼では昨晩の訪問件数を報告する。
その熱がブランドをつくってきたのです。
だからこそ、今回の事件で最も大きな驚きは
「なぜ誰も彼を止められなかったのか」
という点でした。
サントリーは本来、そんな薄っぺらい体質の会社ではありません。


■鳥井信治郎の経営哲学=厚み=ブランドの源泉

創業者・鳥井信治郎が築いたのは、単なる事業の成功ではなく
「厚み=ブランド」そのものでした。
・利益三分主義:利益は自分たちだけのものではなく、
社会・社員・文化に循環させるべきという哲学。1/3ずつ還元する。
・やってみなはれ:未知への挑戦と文化創造
・陰徳あれば陽報あり:見返りを求めない誠実な貢献
これらは奨学金制度、文化活動、水と自然を守る取り組みとして制度化されました。
代表銘柄「響」は
「人と自然が響き合う」
という思想から名付けられ、いまや世界最高峰のウイスキーです。
ここにこそ、サントリーの厚み=ブランドの真価がありました。


■新浪剛史の経営スタイル=成果と欠落

新浪氏はグローバル展開やM&Aで成果を出し、
ヒト・モノ・カネを動かす手腕は確かでした。
しかし、そこで語られるべき
「厚み=ブランド」
が欠けていました。
市場での成果が前面に出すぎ、
創業者マインドとの断絶が生まれたのです。
その結果として生まれたのが、
「薄皮饅頭」という痛烈な比喩でした。


■サントリーのDNAと現代経営のギャップ

ここで私たちが考えるべき問いは明確です。

  • 成果を出すだけでリーダーシップは成立するのか

  • 社会に残す「厚み=ブランド」を欠いた経営は持続可能なのか

  • あなた自身のリーダーシップは、どんな厚みを社会に残すのか

創業者マインドを受け継ぎつつ成果を出すのは難しい。
しかしそこにこそ、現代経営の課題と未来への突破口があります。


■「厚み=ブランド」とは何か

厚み=ブランドとは、短期的成果を超えて社会に残る価値のことです。
経営者の判断、企業文化の積み重ねが厚みを形成し、
やがて社会に信頼と尊敬として刻まれていきます。
利益の最大化ではなく、
信頼と貢献の集積こそが厚み=ブランド
だからこそ、人々の記憶と心に残り続けるのです。


■編集後記

サントリーに数多くお世話になった者として、今回の事件は痛恨です。
しかし批判で終わらせるのではなく、
次代のリーダー像を考える契機にしたいと思います。


■今日の問いかけ

あなたのリーダーシップは、
どんな「厚み=ブランド」を社会に残しますか?


■ネコのつぶやき

「薄皮饅頭?ボクは中身のあんこが大事だと思うにゃ」


■おわりに

サントリーの再生を願いながら、
私たち自身も「厚み=ブランド」を意識する必要があります。
明日からできることはシンプルです。

  • 経営会議で「厚みチェック」を設ける

  • 社会還元や文化活動の進捗を毎月1回確認する

  • 社員や顧客に「ありがとう」を日常的に伝える

厚み=ブランドは一夜で築けません。
しかし、今日の一歩が未来に残る厚みをつくります。


■本記事は2025年9月の記事を再編集して投稿しました。


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■経営未来手帳の全記事はこちら

https://note.com/quiet_gnu5848/n/n02fd172fe229


■次回4月4日予告

「オッペンハイマーに学ぶ“未来を選択する判断力”」
――善意と成果が、未来を誤らせるとき


■付録:厚み=ブランドの5要素

 

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