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【企業小説・國定長三郎】改訂6話・脇田攻略戦【8割無料】

皆さん、お疲れ様です!
長三郎です!
企業小説・國定長三郎6話
内容を大幅改訂し、8割無料で公開です。
1話〜5話と同様に
予想出来ない展開を用意しています。
是非最後まで読んでいただけたらと思います。
 

【企業小説・國定長三郎】
改訂5話・消防隊員VS製造二課


「間違いなく意図的だ、ふざけやがって」
「さてどうしたものか」

入社して1ヶ月が経過した。
國定はゴールデンウィーク連休を謳歌。
友人宅で遊戯王カードで決闘三昧、ファミレスで会話が絶えない時を過ごした。
学生時代に当たり前だった過ごし方が、今となってはとても幸せだったのだと噛み締める。
連休が終わり再び仕事の日々が始まる。
「心機一転!どんな仕事でもやってやる!!」

「谷さん、コンプレッサー室が随分スッキリしましたね。元々はこんなに広かったなんて」
「國定君、俺もコンプレッサーがこんなに広いなんて知らなかったよ、消防員の人に見られなくて良かったよ」
「これであの方達が来社されても、指摘をされる事はなくなりましたね」
「ああ、1件落着だな」
消防監査の件により、コンプレッサー室にあった物は全て撤去された。
一難去ったがまた一難が始まる・・・

5月中旬AM。國定が大城へ声を掛ける。
「大城君。脇田さんについて確認なんだが、俺たちが作業する所だけドラムを運んでいくの遅くないか?」
「國定君。やっぱりそうだよね。俺も思ったんだよ。わざとなのかな?粗相するくせに舐めた事しやがって」
「俺達が1人立ちしてから毎日そうだった。堀君はどう思う?」
「國定君。こっちも夜勤で充填したドラムが邪魔で仕事にならないんだよ。意図的だと思う」
「間違いなく意図的だ、ふざけやがって。さてどうしたものか」
「3人とも困った顔してどうしたんだ?」
「北原さん、脇田さんが3人の場所だけすぐにドラムを片付けてくれないんです。」
「脇田の奴か。あいつ何を考えているのか分からなくてね。俺から言っておくから大丈夫だよ」
「北原さん、ありがとうございます。毎日困っていたので助かります」
「後輩たちの為なら良いって事よ。またな」
北原が去っていく。
堀が口を開く。
「大城君。これで本当に解決するのかな・・・」
「北原さんなら大ベテランだし任せておけば大丈夫っしょ!」
「よし。仕事を進めていこう。やってやる!」

國定がガラス瓶を持ってコントロール室へ。
「今日はD班が1直だったな。すいません、充填前サンプルの外観確認をお願いします!」
「あ?お前、誰に言ってんだ。俺はリーダーじゃねえぞ」
風賀 神介
(ふうがしんすけ)。35歳。195cm。製造二課D班サブリーダー。
俵田リーダーへ忠誠。ヘビースモーカー。
愛車・三菱EVO4。通称「風神」

「風賀さんすいません、間違えました」
「気を付けろよ、こっちは忙しんだよ」
(そんな言い方しなくても・・・)
「あ?なんだお前、何か言いたそうだな。言ってみろよ、発言によっては・・・」
「い、いえ、何も言う事は無いです」
「嘘つけ!お前の目がそうは言ってねえ」
「おい、風賀!新人の國定君にそんな言い方はないだろ」
「俵田さん・・・すいません気を付けます」
「この人が俵田リーダー・・・」

俵田 光一(たわらだ こういち)37歳。
製造二課D班リーダー。
腰痛、ヘルニアを患う。
スロット、読売巨人、シュークリーム好き。

國定君、風賀の態度が悪くてすまんな。悪い奴じゃないんだ。気を悪くしないでくれ」
「はい、自分は大丈夫です。俵田さん、サンプル確認お願いします」
「國定君。サンプル瓶が塗料でだいぶベタついてるな。もっとしっかり拭き取る様に。それ以前になるべく汚さないようにな」
「はい、分かりました」
(桃川さんにも言われたな、気を付けなければ)

國定が充填場へ戻る。
「さて、充填を開始するか・・・えっなんで」
堀が近付いてきた。
「見てよ國定君。またドラムが片付いてないよ。北原さんが言ったみたいなんだけど・・・」
「北原さんが言っても無駄か・・・脇田め」

國定が山辺の元へ向かう。
「山辺さん、脇田さんにドラムを片付ける様に言ってもらえませんか?」
「脇田に?あいつちゃんとやってるだろ、ほら」
國定が周りを見ると、山辺が充填する場所にはドラムが無く全て片付けられていた。
「あいつ、こんなあからさまに・・・」
「その内ドラム片付けるだろうから、スペース見つけながら充填を進めて」
「分かりました・・・」
國定が自分の担当場所へ戻る。
「山辺さんに言ったところで当てにならない」
大城、堀、國定はやり辛い中でも充填を進めた。

昼休憩。國定が脇田へ声を掛ける。
「脇田さん、ちょっとお話したい事が」
「國定、何?」
「朝のドラムについてなんですが・・・」
「どうかした?」
「スムーズに充填を進めたいので、ドラムを片付けて欲しいのですが・・・」
「ドラム片付けてるだろ。こっちは1人で全部クランプリフトで搬送するの大変なんだよ。力加減を間違えばドラムが凹む。何本あると思ってるんだ。國定が変わりにやるか?」
(この人、目が血走ってんな、これ以上は言ってもダメか・・・)
「すいません、自分が間違ってました。失礼します。」
國定は大城、堀の元へ向かう。
「脇田さんに直接伝えたが駄目だった。山辺さんにも報告したが期待出来ない」
「そうか・・・」
「いや、やっぱりこんなのおかしい。今日の帰りに俵田リーダーへ相談してみる」
「國定頼む。毎日やり辛くてしょうがないよ」
「ああ、諦めない!やってやる!!!」

國定が仕事終わりに俵田へ声を掛ける。
「俵田さん、お疲れ様です。1つ相談なのですが・・・」
「お疲れ國定。改まってどうした?」
國定が事の経緯を伝える。
「脇田の奴、またしょうもない事を。山辺の奴も肝心なところで頼りにならないな。大丈夫、おれが脇田へちゃんと言うから」
「俵田さん、俺が脇田に言ってきますよ」
「風賀は何もしなくて良い。俺に任せろ」
「俵田さん、よろしくお願いします」
(これで解決するはずだ)
國定は胸を撫で下ろした。

翌日朝礼。國定は脇田から視線を感じた。
(脇田さんに睨まれてるような気がする)

國定がコントロール室へ向かう。
「俵田さん、サンプル確認お願いします」
「ん?俵田さんは向こうだよ」
雷田 神弥
(らいでんしんや)。32歳。
D班3番手。温厚篤実。野球、サッカー、バスケ、紅茶好き。通称「雷神」

「ら、雷田さんすいません、間違えました」
「大丈夫だよ、誰でも間違いはあるから。なんでビクビクしてるの?」
「昨日、間違えて風賀さんを怒らせてしまいいろいろありまして・・・」
「ははは、風賀さんは短気だからな。あの人いつもあんな調子だから気にしない方が良いよ」
「そうなんですか、分かりました」

俵田が近付いてきた。
「國定君。サンプル見るよ。・・・サンプルオーケーだよ。それと昨日、脇田には話しておいたからまた何かあれば言って」
「俵田さん、ありがとうございます」
「良いか國定君。職場には幅広い世代、様々な考え方を持つ人がいる。共通するのは会社の利益を上げる為にベストを尽くす、協力する事だ。それに反する事をする奴は正さなければならない。その正義なら気持ちを強く持ち負けるな」
「分かりました、ありがとうございます」
「國定君なら出来ると思う、頑張れ」

國定は充填場へ向かう。
「こ、これは一体どういう事だ。俺の所だけドラムを片付けていない」
グランプリフトに乗る脇田と目が合う。
「あいつふざけやがって」

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