見出し画像

高千穂 はここですか?  否、ここではなく「コレ」です

これまで古事記の天孫降臨の箇所から「高天原」や「久士布流多気」については触れてきたが、なんとなく「高千穂」には触れてこなかった。
それは「高千穂」という地名の候補地が世間で完全に2カ所に絞られており、そこに山鹿市が入り込むのは流石に無理だろうと思っていたからだ。
しかし別記事の通り、天孫降臨の地がここまで山鹿市と結びついてきた以上、「高千穂」にも何かしら山鹿市と結びつくことがあるのではないかと思い、面倒くさいけど古事記と日本書紀の該当する箇所を改めて調べてみることにした。
すると、またもやトンデモナイ事実を知ることとなった。
(私が知らなかっただけなんだが・・・)


まずは古事記の中で「高千穂」の記載がある箇所を前後の文章も含めて抜粋。

(古事記より)
「故爾詔天津日子番能邇邇藝命而、離天之石位、押分天之八重多那此二字以音雲而、伊都能知和岐知和岐弖自伊以下十字以音、於天浮橋、宇岐士摩理、蘇理多多斯弖自宇以下十一字亦以音、天降坐于竺紫日向之高千穗之久士布流多氣。自久以下六字以音。故爾、天忍日命・天津久米命、二人、取負天之石靫、取佩頭椎之大刀、取持天之波士弓、手挾天之眞鹿兒矢、立御前而仕奉。」


次に上記の太字箇所について古事記、日本書紀で表現がどう違うのかを調べてみた。(日本書紀では本文含め5つの表現があるようだ。)

古事記
◾️ 竺紫の日向の高千穂の久士布流多気

日本書紀
① 日向の襲の高千穂の峰(日本書紀 本文)
② 筑紫の日向の高千穂の槵触峰(日本書紀 一書第一)
③ 日向の槵日の高千穂峰(日本書紀 一書第二)
④ 日向の襲の高千穂のくし日の二上の峰(日本書紀 一書第四)
⑤ 日向の襲の高千穂の添山峰(日本書紀 一書第六)


まずは分かりやすいところから、日本書紀に出てくる「峰」の意味を  ChatGPT  で調べてみた。

🔶「峰」
(質問)
・「峰」はどういう意味?

(答え)
・良いご質問です。「峰(みね)」にはいくつかの意味があります。古典日本語と現代日本語では微妙にニュアンスが異なりますので整理しますね。

◾️基本的な意味
 ・山の頂上や稜線
 ・山の一番高いところ、あるいは山並みの高い
  部分
  例:「富士の峰」「高千穂の峰」
 ・高くそびえる
 ・単に「山」を指すこともあります。とくに
  「高い山」の尊称
◾️古典での用例
 ・『万葉集』や『古事記』『日本書紀』では
  「峰」はしばしば神が降り立つ聖なる場所を
   表現する言葉として用いられます。
  → 山そのものというより「天と地をつなぐ
  高み」
という宗教的・象徴的な意味が強い
◾️漢字としての由来
 
・「峰」は「山」と「夆(フウ・ホウ)」
  から成り、「山の高くそびえたところ」を
  意味する会意字
 ・中国古典でも「峰」は「高い山のとがった
  頂」
を指します。
◾️比喩的な意味
 
・物事の極致・最高点を「峰」と表す。
  例:「芸の峰に達する」

以上。

ここで、「高千穂」というのは地域名ではなく、山などの特定の対象の固有名詞である可能性が高いことがわかる。


次に、古事記に出てくる「久士布流多気」の意味を  ChatGPT  で調べてみた。

🔶「久士布流多気」
(質問)
・「久士布流多気」はどういう意味?

(答え)
・なるほど、「久士布流多気(くしふるたけ)」ですね。古事記や日本書紀で出てくる表現で、かなり専門的な古語です。ひとつずつ解説します。

◾️分解してみる
1. 久士布流(くしふる)
 
・「くし」=美しい、優れている、珍しい、
  神聖な
 ・「ふる」=振る、立つ、または「ふるう」
  で「発揮する・顕す」の意味
  → 「神聖にそびえ立つ」や「素晴らしく
  顕れる」 というニュアンス
2. 多気(たけ)
  
・「たけ」=山、高い峰、尊い場所
  ・古語では「高い山・霊峰」を指すことが
   多い

◾️組み合わせた意味
「久士布流多気」= 「神聖にそびえ立つ高峰」「尊く美しい山」
天孫降臨の文脈では、神が降り立つ荘厳な山を指す表現として使われます。「高千穂の峰」とほぼ同じ対象を指す可能性が高いですが、古事記では音や語感を重視した表現で、単なる地名ではなく 神聖さ・美しさを強調した形容的表現 と考えられます。

◾️ポイント
名詞的な地名ではなく 形容詞+名詞の組み合わせと見るのが自然
「久士布流(くしふる)」=形容的、「多気(たけ)」=山・峰
要するに、古事記で「くしふるたけ」と出てくるときは、「尊く、美しく、神聖にそびえ立つ山」というイメージを持たせる言葉です。

以上。

最後に「高千穂」の意味を  ChatGPT  で調べた。

🔶「高千穂」
(質問)
・「高千穂」はどういう意味?

(答え)
・いいご質問です。「高千穂(たかちほ)」という言葉には、いくつかの解釈や由来が考えられています。

◾️言葉としての分解
1. 高(たか)
 ・
高い、尊い
2. 千(ち)
 ・
数の多さ、無限性を示す(「千代に八千代    に」の「千」と同じく「非常に多い」の意)
3. 穂(ほ)
 
・稲の穂・実りを意味するが、古代には「峰
 (ほ)」や「火(ほ)」と同源で、山の頂や
  光の意とも考えられる

つまり「高千穂」は、
「非常に高く尊い峰」
・「天に届くほどの多くの稲穂の地(豊穣の
  象徴)」
・「高く輝く火・光の場所」
などの解釈が可能。

◾️神話との関わり
『古事記』『日本書紀』では天孫降臨の地として**「高千穂」**が登場します。
高天原から邇邇芸命(ににぎのみこと)が天下った「天孫降臨の地」とされる。
そのため「天に近い神聖な峰・地」という意味合いが強くなった。

◾️地名としての展開
宮崎県西臼杵郡高千穂町が有名ですが、鹿児島や熊本など九州各地に「高千穂」と伝えられる場所が存在。
地名としては「高い山や峰が連なる聖なる土地」を表したものと考えられる。

◾️学術的な見解
1. 「穂」=「峰(ほ)」説
「穂」は稲穂ではなく「山の頂」「峰」
の意味だとする説。つまり「高い峰々」。
2. 稲作起源説
「千穂」は稲の豊穣を意味し、「高千穂」は「稲が豊かに実る尊い土地」と解釈する説。

◾️ポイント
「高千穂」とは単なる地名というよりも、
「天に近く尊い峰」
「豊穣の象徴となる聖地」
という二重の意味を持つ言葉であり、神話的・地理的に重層的な意味を担った語といえます。


🔶【結論
ChatGPTを信じるならば、「久士布流多気」という言葉は、形容詞的な意味合いが強いようで、私がこれまで「久士布流多気=不動岩」と言ってきたのは間違いだったのかもしれない。
ただ、完全に的外れだったわけではなく、新たな説として

「不動岩」=「高千穂」

という事が私の中では成立つのである。

「久士布流多気」=「高千穂の峰」=「不動岩の頂」=「神聖にそびえ立つ高峰」

ここで改めて古事記の該当箇所を見てみよう。

◾️「竺紫の日向の高千穂の久士布流多気」

⇒ 「竺紫(九州)の日向(地名)の高千穂(不動岩)の久士布流多気(神聖にそびえ立つ高峰)」

「二上の峰」「添山峰」もしっくりくる不動岩


最後に
多くのご指摘、反論があるだろう。
今回私が伝えたかったのは、古事記・日本書紀に出てくる「高千穂」は、本来地域名ではなく特定の対象に対する固有名詞でほぼ間違いないという事である。

余談だが、山鹿市菊鹿町に鸕鶿草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)の御墓と言われる「吾平山陵」がひっそりと佇んでいる。
そしてその場所のすぐ傍に、これまたひっそりと「日向」という地名が残っている。

※ 読み辛い長い文面になってしまいましたが、最後までお付き合い頂き有難うございました。






いいなと思ったら応援しよう!