【散文詩】ハラハラするんですけど
君はいつも突然だ。
待ち合わせでの登場の仕方。
手の繋ぎ方。
キスの求め方。
待ち合わせの10分前に到着する俺よりも、
多分、君は早くついているよね。
そして、いつも3分くらいわざと遅れてきた素振りで、
「お詫び」と言いながら、人前でキスをする。
携帯が振動すると、俺に携帯を触らせないように俺の指に、君の指を絡ませにかかる。
そして、俺より少し背の高い君。
エスカレーターで、俺の顔の位置と
同じ高さになる位置に君が立つ。
それはキスを求める合図。
「俺、ドキドキ以前に、ハラハラするんですけど。」
でも、拒否したことはない。
いつか警察のお世話になることがありませんように。
これが俺の秘かな祈りだ。
こちらの企画に参加させていただいています。
