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ヤンキー歩きは「正しかった」――身体動作から読み解くオラオラ歩きの合理性

不良文化の象徴として長年笑われてきた「オラオラ歩き」が、実は身体動作の観点から見ると驚くほど合理的だったとしたら?
重心を低く落とし、ガニ股で、膝下をぶらぶらさせながら歩く。見た目は威圧的だし、どこかコミカルでもある。でもあの「ぶらぶら」の正体を物理学的に分解してみると、話が変わってくる。
膝関節の構造上、前方に振り上げた膝は、その後に膝下が重力に引かれて振り下ろされる。オラオラ歩きの「ぶらぶら」とはまさにこの振り下ろしの動作だ。重心が低いぶん膝の可動域が確保されやすく、膝下が自然に落ちることで膝関節が惰性で畳まれていく。力んで踏み込むのではなく、重力と慣性に乗っている。
イメージしやすい例が、ソフトバンクホークスの山川穂高選手の打撃フォームだ。高らかに前足の膝を引き上げ、一瞬キックするような仕草のあと、膝下をストンと振り下ろして着地する。あの一連の流れはまさに「重力に乗る」動作で、オラオラ歩きと同じ原理が宿っている。
身体の合理性は、文化的な文脈とは無関係に存在する。ヤンキーたちが意図していたかどうかはわからないけれど、あの歩き方はちゃんと「理にかなって」いた。
動きの美しさは、見た目より先に構造に宿る。どこに合理性があるかを観察し続けることが、身体を賢く使うための第一歩だと思っている。​​​​​​​​​​​​​​​​

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