Photo by
wakana_design
手足がちぢんだ!?これって老化?
どうも近頃、身体のパーツが勝手に“縮小再編”を始めたらしい。
指輪がゆるくなったような気がした矢先、今度は足の番である。
いや、本当のところは分からない。
だが、通勤靴が“すぽすぽ”と踵を裏切るのである。
■私は長年、同じ黒のローファーを買い続けてきた。
色違いでもなければ、微妙にデザインを変えた“新作”にも浮気しない。
これこそ清貧倹約、庶民の誇りである。
ところが、その神聖なる在庫がいま、足元から信頼を崩そうとしているのだ。
■23.5センチという、そこそこ標準的な日本女性の足を自負していた。
ところが昨今、踵が脱走を図る。
歩いていると、スポッと踵が抜けて、あわや転倒の危機に陥る。
すんでのところで体勢を維持できるのは、まだ若い証拠だろうと思いたい。
大人になって、まさか靴のサイズが変わろうなどと、夢にも思わなかった。
ひょっとして、老化とは“縮む”ことなのか。
背中が丸くなるとは聞いていたが、つま先まで短くなるなんて…。
■買い置きしてしまった新品が二足、箱の中でこちらを見ている。
あれらを履かずして、新しいサイズを買うわけにはいかない。
昭和乙女の倹約精神は、つま先の“詰めもの生活”へと追い込んだ。
考えてみれば普段使いの物こそ、もっと丁寧に選ぶべきである。
毎日履く靴が合わなくなれば、それはもはや生活インフラの崩壊である。
老化よりも恐ろしいのは、私の貧乏性かもしれぬ。
■備蓄というのは難しい。
足が縮む未来を誰が予想できただろう。
食料なら賞味期限があるから諦めもつくが、靴に期限はない。
だからこそ油断したのである。
ああ、買い置きもほどほどにしなくては。
人生、思わぬところでサイズ変更を余儀なくされるのである。
