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当たり前が崩れたとき

関係の中には、いつの間にか「当たり前」になっていることがある

毎回繰り返しているうちに
それは約束と呼ぶほど明確なものではなくなり
わざわざ確認する必要もないものになる

でも
当たり前だからこそ
それが崩れたときに感情が生まれる

そして面白いのは
同じ当たり前を共有している二人でも
崩れたときに同じ感情になるとは限らないことだ

私は、不安になる

いつもあるはずのものがないと
何か変わったのかもしれないと思う

一方で
相手は不満になる

いつもあるはずのものがないことを
受け入れられない

不安と不満

動揺と怒り

どちらも
当たり前が崩れたことへの反応なのに
向いている方向が違う

私は
「何か変わったのかもしれない」と思う

相手は
「いつもと違うことを受け入れない」

この違いに気づいたとき
主従という関係の中にある
それぞれの立ち位置が見えた気がした

同じ関係の中にいても
同じものを同じようには見ていない

私は
いつもあるものがないことに
不安になる

相手は
いつもあるものがないことに
不満になる

感情が違うのは
大切にしているものが違うからではなく

同じものを
違う場所から見ているからなのかもしれない

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