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見えていたものが、見えない

稲穂の緑が綺麗だと

田んぼ道の写真を見て
言った

この季節
太陽の日差しを浴びた稲穂は
キラキラと鮮明な緑で
そこにある

けれど私には
その稲穂が霞んで見える

心と身体は正直だ

以前は
見えていたものが

今は
同じようには見えない

それでも
今日も決められたルールから
一日が始まった

心が揺れていても
身体がついてこなくても

決められたことを
その通りに過ごす

ルールがあるから
生活は続いていく

そう思っていた

でも
ルールは
与えられただけでは成り立たない

そこに
それを与えた人がいるから

その人との間に
そのルールがあるから

だから
続けることができる

もし
ルールだけが残ったなら

きっと
同じようには
続けられない

今日も
ルールから始まった一日

見えていたはずのものが
少し霞んだまま過ぎていく

またいつか

綺麗だと言った景色を

私も同じように
見られるのだろうか

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