揺るがない関係
「淋しくさせない」 「不安にさせない」
そんな言葉を聞くたびに、私は少し首をかしげる
人の感情は、誰かが約束できるものではない
どれほど大切に思われていても 淋しい日もあれば、不安になる日もある
だから私は、その感情をなくしてくれる人を求めているわけではない
求めているのは、その感情が生まれた時の相手の在り方だ
「俺は変わらない」と言うだけで終わる人もいる
不安になることを弱さだと言う人もいる
淋しさを口にすれば、想いが足りないからだと返す人もいる
感情そのものを否定されれば、人は安心するどころか、自分の心を隠すようになる
私が求めている変わらなさは、そういうものではない
揺れる感情があることを知った上で その感情まで関係の中に抱えてくれること
安心させるための言葉を並べることでもなく 感情を切り捨てることでもなく
変わらない姿勢で、そこに居続けてくれること
私が信じたいのは 「淋しくならない関係」ではなく
淋しくなっても、揺らがない関係だ
