もう一度、 ピアノへ
長いこと離れていたピアノに、
もう一度向かってみようと思うとき。
少しだけ、ためらいを感じることがあるかもしれません。
ちゃんと弾けるのか。
前のように指が動くのか。
楽譜の読み方も、ほとんど忘れてしまっているし。。。
そんな思いが、先に立つこともあると思います。
けれど、久しぶりに触れる鍵盤は、
思っているよりもやさしく、変わらずそこにあります。
音をひとつ出してみると、
その心地よさに、
少しだけ空気が変わるのを感じるかもしれません。
上手に弾こうとしなくても、大丈夫。
思い出そうとしなくても、大丈夫。
ただ、ひとつの音を鳴らして、
その音を最後まで聴いてみる。
それだけでも、十分にピアノの時間です。
もし余裕があれば、
今日は右手だけでも。
あるいは、知っている一小節だけでも。
ピアノに向かう時間は、
何かを取り戻すためだけのものではなく、
今の自分に、そっと寄り添う時間でもあるように思います。
できるところから、静かに始めてみてください。
