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ズレた街にはズレた人間が集う~トー横キッズの儚い生態




日本最大の歓楽街である歌舞伎町は他の世界では生きられない者が群れて暮らす。彼らは社会的には弱者の部類だが助け合うのではなく共食いをして生きるのが特徴だ。そんな蠱毒の地の一角にあるトー横には弱者の中でも最下位な未成年が集い、悪い大人に捕食される。自傷的な享楽で命をすり減らすトー横キッズの儚い生き様について。


今が一番幸せなトー横キッズ


地べたにぶちまけられたラーメンをすする、一回500円でベロチューサービスをする、ゲロを吐きつけながら殴り合う…。これらは南米辺りのスラム街の話ではなく、新宿歌舞伎町の日常である。特にトー横と呼ばれる広場一帯は未成年の男女がたむろし、刹那的な欲望のままに生きている。野生動物と変わらない生き方をするトー横キッズには大人の望む更生論など通用しない。


トー横キッズは大人がイメージする不良やツッパリとは異なり、現状に不満を抱いて自暴自棄になっているのではない。不満どころか逆に今この時が楽しく、心地好さすら感じている。盗んだバイクで走り出すのは別に大人への反逆なのではなく、そうするのが楽しいからだ。
トー横キッズの更生を行政がサポートする動きがあるが、想定していたほどの成果には至っていない。大人のイメージと実際の生態がまるで違うからサポートのスタイルが的外れになっている。根本的な思い違いだが、トー横キッズはグレているのでない。楽しく生きたいからああいう生き方になったに過ぎないので更生云々を考えることが間違っている。
昔の若者が湘南でサーフィンをしたり河口湖でスワンボートを漕ぐのと同じく、今のトー横キッズは歌舞伎町でバカンスを楽しんでいる。バカンスに更生もクソもないので行政のサポートなど大きなお世話だ。コンドームを配ったりコカイン寺に繋いでくれる民間団体の方がトー横キッズにはよほどありがたい存在だったりする。悪い大人が食い物にしていると分かってはいるが、今が楽しければ構わないのがトー横キッズのライフスタイルだ。



半端な街には半端な人間が集まる



半端な街の男女論






トー横を含む歌舞伎町一帯は生産性が無く、性欲を発散するための浪費で成り立っている。歓楽街は性欲を売り買いする場で、歌舞伎町はその規模が日本一だ。ジャンルは多岐にわたり、他の歓楽街では見ない特殊すぎる性サービスも歌舞伎町なら仕事として成立する。


性欲はもっとも原始的な本能から来る欲望なので満たされれば質にはあまりこだわらない。なので他の仕事には就けない、堅気の世界では生きられない半端者が自然と集まってくる。半端者は自分の欲望を満たすことしか頭に無く、他人を思いやる社会性など持ち合わせていない。安易に好き嫌いだけで良し悪しを判断するから歌舞伎町の住民は誰もが飢えた肉食獣の如く殺伐としている。

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