これはグラフィックか、写真か、それとも油絵か
お腹が空く空間にアートがずらり
先日、知人に誘われて、日本橋に新しく竣工したTODA BUILDINGへ足を運んだ。ギャラリーが多く入っており、アート好きの皆様が嬉々として建物に
吸い込まれていく様子はなかなか面白い。
その日のお目当ては、カフェ「Gallery & Bakery Tokyo8分」で開催している友沢こたお氏の個展。カフェの空間をぐるっと囲うように展示されている作品たち、コーヒーを飲みながらPCを触る人、ひたすらにパンを頬張る若者、お腹が空いてくる。
空腹までも演出の一環なのではないかと錯覚する(多分そんな訳はない)。
※会期終了


友沢こたおワールドへようこそ
入口付近にある存在感のある作品に近づくと、自分の目がおかしくなったのかと思った。
人間(か人形)にスライム状のテクスチャ物質が這う、インパクトのある画風。
1m程離れ見ると、こたお氏の作品はまるでグラフィックに見える。しかし絵に近づくにつれて、不思議な感覚に囚われるのだ。
だんだんオブジェクトとして絵のコンテンツを認識できなくなり、それは油絵の色そのものを見ているだけに変わる。
筆者はこれが楽しくて、全ての絵に遠くから近づき、その後また離れるという動きを繰り返した。
あっという間に友沢こたおワールドに入り込んでしまい、頭から離れない。
「ホンモノ」を見る、ということ
これまで所謂「ホンモノ」のアートを見るということ
は現地に足を運んで、「ホンモノ」を見たという経験を得ることだと思っていた。だが実際に友沢こたお氏の絵画をみていると、それはただの経験値チャリンチャリンをする行為ではなく、発見と向き合う行為だと気づくことができる。
「ホンモノ」つまり「原画」に触れると良い意味での思ってたのと違った、に出会える。
モナリザ絵画が小さいだとか、クリムトの接吻は思ったより威圧感があるな、もまた然りである。
偶然の再会
別日に訪れた表参道のGYRE GALLERYにて、開催中の「未来都市シブヤ_エフェメラを誘発する装置」展に立ち寄った際、そこにも友沢こたお氏の「ホンモノ」がいた。なぜだか少し安心してしまった
※会期終了

