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地学概論 第10回:地球と生命の歴史(後編)〜大量絶滅の試練と私たち人類への歩み〜

みなさん、こんにちは。「地学概論」の第10回目の講義へようこそ。 前回は、約46億年前に誕生した地球がどのような変遷をたどり、海の中で生命が生まれ、やがてオゾン層の形成とともに陸上へと進出していったのか、古生代から中生代にかけての生物の進化の道筋を追ってきました。 今回は、その続きとなる「地球と生命の歴史(後編)」です。生物の進化は決して右肩上がりの順調な道のりではありませんでした。時には、地球上の生物の多くが突然姿を消してしまう「大量絶滅」という恐ろしい試練がありました。本日は、古生代末や中生代末に起きた地球環境の激変と大量絶滅の謎、そして恐竜たちが姿を消した後に繁栄した新生代の生物たち、さらに私たち人類がどのようにして誕生したのかを詳しく学んでいきます。また、これまでの地球の歴史を貫く「酸素と二酸化炭素の変動」にも焦点を当て、地球環境がどのように現在の姿に落ち着いていったのかを総括していきましょう。


第1章:大量絶滅とは何か ~地層に刻まれた死と再生の記録~

地層を調べ、そこに含まれる化石を時代ごとに分類していくと、ある時期を境にして、それまで繁栄していた多くの生物種がぱったりと見つからなくなり、代わりに全く新しい種が現れるという現象が過去に何度も繰り返されてきたことがわかります。 このように、非常に短い期間に多くの生物種が世界規模で絶滅し、生物多様性が急激に減少する現象を「大量絶滅」と呼びます。顕生代(約5億4千万年前から現在まで)の歴史の中で、特に規模の大きな大量絶滅は5回あったとされており、これらは「ビッグファイブ」と呼ばれることもあります。地質時代における「代」や「紀」といった区分の多くは、この生物群の劇的な入れ替わり(大量絶滅)を境界として引かれています。 地球環境が比較的安定している時期には、生物はそれぞれの環境に適応して多様な進化を遂げます。しかし、地球規模での急激な環境変動が起こると、それまでの環境に特化して適応していた生物ほど、その変化についていくことができずに絶滅してしまいます。しかし、大量絶滅は単なる悲劇ではありません。多くの種が絶滅して生態系に「空き」ができると、生き残ったわずかな生物たちがその空いた環境に進出し、新たな爆発的進化を遂げるきっかけにもなるのです。大量絶滅は、進化の原動力でもあると言えるでしょう。

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