第3章 王国の25人
― すべては、KINGが輝くために ―
レコバ・キングダムFCには、
25人の選手がいる。
普通なら、
「スタメン11人」
「控え14人」
と考える。
しかし、この王国では違う。
25人全員に、
「レコバを輝かせるための役割」
がある。
そう。
このチームの中心は、
マケレレでもない。
ラニエリでもない。
もちろん、戦術でもない。
KING――アルバロ・レコバである。
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すべてはレコバ次第
このチームには、基本的な戦術がある。
守る。
走る。
ボールを奪う。
レコバに渡す。
そして――
レコバが何とかする。
これが基本である。
非常にシンプルだ。
そして、
非常に危険だ。
なぜなら、
レコバが「何とかしてくれない日」もあるから。
😂
⸻
王を守るための中盤
そのため、レコバ・キングダムには、
必要以上にボランチがいる。
普通のクラブなら、
「そんなに必要?」
と思う。
しかしラニエリには必要だった。
なぜなら、
レコバが自由だから。
中央へ行く。
左へ行く。
右へ行く。
前に出る。
時には、
「今日は守備をしたくない」
という雰囲気すら漂わせる。
だから後ろを固める。
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No.6 クロード・マケレレ
王国の絶対的な安定装置。
レコバが自由に動く。
↓
マケレレが埋める。
レコバがボールを失う。
↓
マケレレが回収する。
レコバが戻らない。
↓
マケレレがため息をつく。
😂
キャプテンである。
そして、
このチームで唯一「不安定」という言葉が似合わない男。
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No.8 ジウベルト・シウバ
マケレレだけでは足りない。
そこで、
ジウベルト・シウバ。
冷静。
堅実。
ポジショニングが良い。
レコバが何をしても、
「まあ、そういう選手だから」
という顔をしている。
マケレレが王国の盾なら、
シウバはその盾を支える土台。
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No.13 ディートマー・ハマン
さらにハマン。
守備もできる。
ボールも配れる。
中盤のバランスも取れる。
つまり、
「何かあった時のハマン。」
問題は、
このチームでは、
「何か」が毎試合起きることである。
😂
だからハマンが必要になる。
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No.14 サブリ・ラムーシ
そしてラムーシ。
ここも重要だ。
強かったパルマ時代を知る実力派。
技術。
判断力。
展開力。
中盤を落ち着かせる能力。
普通のチームなら、
十分スタメン候補。
しかし、
ここはレコバ・キングダム。
ラムーシは、
「王国の安定剤」
としてベンチにも存在する。
ラニエリ:
「ラムーシ、準備してくれ。」
ラムーシ:
「今日は出ますか?」
ラニエリ:
「分からない。」
ラムーシ:
「……。」
😂
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No.21 マッシモ・アンブロジーニ
強度。
高さ。
球際。
闘争心。
レコバが自由にプレーするためなら、
中盤で泥臭い仕事を引き受ける。
レコバ:
「今日は少し前に出たい。」
アンブロジーニ:
「どうぞ。」
レコバ:
「守備は?」
アンブロジーニ:
「やります。」
😂
王国には、
こういう人間が必要なのだ。
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No.24 エンゴロ・カンテ
そして、
カンテ。
この男までいる。
後半70分。
レコバ:
「少し疲れた。」
ラニエリ:
「カンテ。」
カンテ:
「はい。」
投入。
走る。
奪う。
走る。
奪う。
また走る。
相手:
「まだいるの?」
😂
レコバが自由になる。
なぜなら、
後ろにカンテがいるから。
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No.25 キム・シェルストレーム
そしてシェルストレーム。
左足。
展開力。
ミドル。
セットプレー。
レコバ。
ホーイドンク。
シェルストレーム。
さらに左足。
相手監督:
「このチーム、左足何人いるんだ?」
😂
⸻
そしてガンソ
No.20 パウロ・ガンソ。
彼は少し特殊だ。
完全なボランチではない。
しかし、
「中盤でボールを預ける」
という意味では、レコバを支える存在。
ただし問題がある。
レコバとガンソを同時に使うと、
「誰が守るんですか?」
という問題が発生する。
マケレレ:
「……俺ですか?」
😂
⸻
なぜボランチが多いのか
ここまで来れば分かる。
マケレレ。
ジウベルト・シウバ。
ハマン。
ラムーシ。
アンブロジーニ。
カンテ。
シェルストレーム。
そしてガンソ。
中盤に人が多すぎる。
しかし、
ラニエリには理由がある。
「レコバを自由にするため。」
それだけ。
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そして、ラパイッチ
では、
なぜラパイッチはスタメンなのか?
ここで、また問題が発生する。
世界的な選手が揃っている。
なのに、
No.11 ミラン・ラパイッチ。
ファン:
「なぜ?」
ラニエリ:
「必要だから。」
ファン:
「何に?」
ラニエリ:
「分からない。」
😂
⸻
C級の不確定要素
ラパイッチは、
超一流の安定した選手ではない。
しかし、
才能はある。
技術もある。
そして、
何をするか分からない。
これが重要だった。
レコバだけでも相手は困る。
そこにラパイッチ。
レコバ:
「中央へ行く。」
ラパイッチ:
「じゃあ俺も。」
相手DF:
「どっち見るんだよ!」
😂
⸻
そしてフレイ
GKも同じ。
トルドがいる。
デュデクもいる。
なのに、
フレイ。
なぜ?
ラニエリ:
「今日のフレイだから。」
記者:
「昨日のフレイではダメですか?」
ラニエリ:
「昨日とは違う。」
😂
⸻
25人の本当の役割
このチームの25人は、
能力順に並んでいるわけではない。
全員、
「レコバが輝く可能性」
を最大化するために配置されている。
DFは、
レコバが戻らなくても耐える。
ボランチは、
レコバが自由に動いても埋める。
ゴブは、
レコバが空けた場所を走る。
ラパイッチは、
レコバと一緒に相手を混乱させる。
ホーイドンクは、
レコバのパスをゴールにする。
そしてベンチには、
レコバが輝かなかった時のための、
もう一つの答えが眠っている。
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しかし、最大の問題
ここまで準備しても、
レコバが不調なら、
何も起きない。
マケレレが守る。
シウバが整える。
ハマンが支える。
ラムーシが落ち着かせる。
アンブロジーニが戦う。
カンテが奪う。
シェルストレームが展開する。
ゴブが走る。
DFが耐える。
そして、
レコバ。
今日は、
何も起こさない。
結果。
0-0。
😂
⸻
そして、フレイがやらかす日
さらに悪い日がある。
レコバ:
普通。
ラパイッチ:
普通。
マケレレ:
完璧。
シウバ:
完璧。
カンテ:
後半から走りまくる。
相手:
ほとんど何もできない。
しかし――
後半68分。
相手のクロス。
フレイが飛び出す。
なぜか触れない。
ボールがゴールへ。
0-1。
スタジアム:
「…………。」
ラニエリ:
「…………。」
マケレレ:
「…………。」
フレイ:
「…………。」
😂😂😂
⸻
だからリーグ8位
これが、
レコバ・キングダムのリーグ戦である。
守備は固い。
中盤も豪華。
ベンチも豪華。
なのに、
レコバが普通の日。
↓
0-0。
レコバが輝く日。
↓
勝つ。
レコバが輝かず、フレイがやらかす日。
↓
0-1。
だから、
リーグ8位。
評論家:
「戦力を考えれば、もっと上に行けるはずです。」
ラニエリ:
「私もそう思う。」
評論家:
「では、なぜ8位なんでしょう?」
ラニエリ:
「……レコバ次第です。」
😂
⸻
しかし、トーナメントでは
ここで、
レコバ・キングダムの本当の恐ろしさが始まる。
リーグ戦は、
毎週戦わなければならない。
レコバの調子も毎週変わる。
だから安定しない。
しかし、
トーナメントは違う。
一試合。
一発勝負。
その一試合で、
レコバが輝けばいい。
⸻
王が笑った日
トーナメント準々決勝。
前半。
0-0。
レコバ、普通。
ラパイッチ、普通。
ラニエリ、胃痛。
後半。
マケレレがボールを奪う。
シウバがつなぐ。
ゴブが走る。
レコバへ。
レコバがボールを受ける。
一瞬。
顔が変わる。
ラニエリ:
「……来た。」
左足。
スルーパス。
ホーイドンク。
ゴール。
1-0。
スタジアム爆発。
ラニエリ:
「これだ。」
スタッフ:
「何がですか?」
ラニエリ:
「レコバだ。」
😂
⸻
25人は、その一瞬のためにいる
マケレレも。
シウバも。
ハマンも。
ラムーシも。
アンブロジーニも。
カンテも。
シェルストレームも。
ラパイッチも。
フレイも。
そして、
ベンチにいる14人も。
全員が、
その一瞬を待っている。
だから、このチームは、
「最強のチーム」
ではない。
「KINGが輝いた時だけ、最強になるチーム」
なのだ。
⸻
👑 レコバ・キングダムFC
25人。
1人1人が違う。
安定している者。
不安定な者。
世界的なスター。
C級感のある自由人。
守備職人。
芸術家。
革命軍。
そして、
胃痛に耐える監督。
その中心に、
たった一人のKINGがいる。
アルバロ・レコバ。
彼が輝けば、
王国は勝つ。
彼が普通なら、
王国は引き分ける。
彼が輝かず、
フレイがやらかせば、
王国は0-1で負ける。
それでも、
誰もレコバを外そうとはしない。
なぜなら――
「いつか、あの一瞬が来る」
全員が知っているからだ。
そしてラニエリは今日も、
ベンチで胃を痛めながら、
レコバを見つめる。
「今日は、やるか?」
その答えは、
誰にも分からない。
もちろん、
レコバ本人にも分からない。
😂👑⚽
⸻
次章予告
第4章
リーグ戦8位の理由
― 守って、耐えて、そしてレコバを待つ ―
なぜ世界的な選手を25人も揃えたチームが8位なのか。
その答えは単純だった。
レコバが輝かない日が、普通にあるから。
そして――
その日に限って、
フレイがやらかす。
😂
しかし、トーナメントになると、
なぜか別のチームになる。
「一瞬のKING」が、
王国を頂点へ連れていく。
