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会話が苦手な人のための「型」の話

会話という日常的な相互行為は、あまりに頻繁に行われるために、
たびたびその一つ一つを軽視される場合があるようだ。
特に、会話におけるある種のルールは場合によってははじめから知らずか、人間関係に対する苦手意識を持たせる場合もある。
今回はそのような約束事を明確にしたいと思う。

会話で重要視されること

会話は言語的なコミュニケーションだけではなく、非言語的なコミュニケーションも交えて行われる。
それらは話題の内容を深めたり、主張の信ぴょう性を確かめるための材料となるが、会話という行為の型を維持する役割も持つだろう。

会話状態を支障なく維持するために、以下のような情報が相互に伝達される。
①思考、視線の対象や現在の話題が何なのか
②会話内での自他の現在の役割
③会話に対する関心のほど

会話を続けるには、これら3つの情報が相互にやり取りされる「型」が必要である。

・自らの会話以外の行動を制限し、会話内の注目すべき対象、話題はなんなのか、また、それを理解しているのかを伝える。
・会話の中で自発的に、話しますよアピールであったり、発話者としての役割を譲る。(そのさじ加減は話過ぎであったり、無関心という印象を与えない程度のものであり調節は通常無意識的に行われる。)
・聞く立場であっても身振り手振りを積極的に活用する。

これらのような会話をスムーズに続けるための情報をやり取りすることが支障のない会話を続けるための最低原則であり、会話の内容と同等以上に重要視されることだろう。

これらを常識ととらえるか、高度なスキルととらえるか、もしくはとるに足らないものととらえるか、その解釈は人によってまちまちではないだろうか。
それゆえに、注目されにくい内容でもあるようだ。

会話の型の破綻

上記で述べたような情報がやり取りされない場合を想定する。
例えば、スマホを扱いながらの会話。
聞く立場であるときであっても、相槌をとらなかったり、目線が発話者に向かっていない。

これらは会話の型の破綻であるが、それはすなわち以下のような状況をもたらす。
現在の会話の話題・焦点を見逃す、理解できない。
ほかの会話の参加者に関心がないと思われ、結果として、発話者としても、聞き役としても役割の明示的な譲渡や提案を避けられる。
簡単に言えば、会話から除外されるわけだ。
少なくとも、会話という行為を行う以上、それ以外の行為は行うべきではない。
もしそれを行っている場合、会話はその行為以下の関心ごとであることを伝えることになると認識することは重要だろう。
こちらが役割や内容を理解していても、それを相手に意識的に伝えない限りは相手は理解できない。
言葉上はやり取りを行い、会話が続いているように見えても、そのような情報の断絶によって会話も断絶される。

まとめ

だからこそ、会話が苦手だと感じる人ほど、この「型」を意識することで改善の糸口を見つけられるのではないだろうか。
「自分が話すと場がしらける」
「距離を縮めたいのに続かない」――
そんな悩みも、最低限のルールを押さえることでぐっと楽になるはずだ。

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