見出し画像

完全予約制の理容店に外国人が突然来る時代


県道沿いの小さな理容店に、世界がやって来た

店頭に県道が開通して18年以上が経過。
車通りが激しくなり、道を挟んだ向こう側には
大型ローカルスーパーが開業。
店を建った17年前には
当店の灯りのみが煌々としていたのに
今では随分と明るく開けて来ました。
歩道を歩く人の姿に加えて
一見するとすぐに外国の方と分かる
自転車の人々も毎日のように見られます。

これまでも日本で働いている外国の方を
施術した経験はありました。
日本語が堪能な日系二世の方や
通訳を担っている、と語った方も。
「あなたなら私の国で理容店を開業しても成功するよ」
そんな嬉しいことを言ってくださったり
現地の治安の悪さを教えていただいたり。
文化や考え方の違いにも触れました。


言葉が通じないまま、どう向き合うか

時を経て今、これまでとは様相が変わり
世界各地の方が働いているのも感じています。
先週もそうですが外国人労働者の方が
自転車や自家用車で突然訪問されます。
その回数は明らかに増加傾向。
当店は完全予約制を採っていますので
それをご説明し施術のお断りをしています。
(日本語が通じているかは分かりません)

以前も片言の日本語の方が
スマホのGoogle翻訳画面を示しながら
施術を希望されたのですが
母国語を英語翻訳した画面で私には理解不可。
私のGoogle翻訳画面で翻訳を英語表記し
事なきを得た?こともありました。
(通じたのか定かではないです)

今後もこのようなことが増えるのは
間違いのない事実だと思いますので
言葉が通じないなかでどう意思疎通をし
安全への配慮をしてゆくのか。
常連様とのこれまでの信頼関係を維持するのか。
それらを考えたうえで、小一時間をマンツーマンで
過ごさなければという不安も鑑みたなかで
発信メディアへ紹介制への意向と
日本語コミュニケーション要件を
さらに分かりやすく明文化することとしました。


ルールを明文化することが、誠実さの証明になる

もちろんこれまでご来店くださった海外の方のように
円滑なコミュニケーションや施術への理解があり
当店のルールを遵守し文化を尊重いただければ
門戸を明けるのは当然のこと。
なにより理容白石を守り育てて下さった
常連客様の想いへの感謝と居心地を保持し
窮屈な思いもさせてはいけないとも感じます。

一人営業の小さなお店です。
施術して差し上げられる方も限られます。
仕組みを整えて海外の方へ示すことは
当店の誠実の明示でもあり
誤解やトラブルを未然に防ぐことは
日本のアニメを観て育ち
憧れを抱き来日した
彼らをガッカリさせないためにも大切ではないかと。

ずっと懸案事項として残していた
店頭の案内板設置も急いで
お互いのストレス軽減も狙いたいと考えています。
理容店はお客様の体に触れ
刃物を扱う繊細な施術が基本。
だからこそ心が通じ合える関係性を保ちたいのです。

順次、施策を進めてゆきます。


技術だけでなく、理容師としての本音も書いています。




いいなと思ったら応援しよう!

白石俊之|静岡・吉田町で鋏を握り、言葉を綴る 守り神こんぺーが見守る理容白石の、小さくてあたたかい物語をお届けしています。サポートはこんぺーの幸運のコンペイトウに変わって、またあなたのもとへ戻っていきます