CNIL vs Google/SHEIN(2025/9)—Gmail広告・事前同意なしCookieで巨額制裁/「拒否の容易さ」や繰返し違反に厳格
概要
2025/9/1、仏DPA CNILがGoogleに3.25億€、SHEINに1.5億€の制裁金。いずれも**クッキー規則(仏法82条=ePrivacy実装)**違反。(cnil.fr)
位置づけ:CNILは2019年開始のCookie取締アクションプランの延長線上で、同意前の保存/同意取得UIの誘導を重点是正。(cnil.fr)
Google(3.25億€):Gmailの“メール間広告”とアカウント作成時Cookie
違反認定(骨子)
Gmailの受信トレイに挿入された広告を同意なく表示。
Googleアカウント作成時に有効同意なくCookieを設定(2023/10ごろまでの設計に問題)。(cnil.fr)
是正命令:同意なく広告を表示しない/Cookieは同意後に限る等。期限内不履行で日額10万€の過料。(goodwinlaw.com)
背景・補足:noyb申立てに沿う判断。CNILが**“拒否を受入と同等に容易に”**するUIを継続要求。(noyb.eu)
SHEIN(1.5億€):事前同意なし・オプトアウト不備
違反認定(骨子)
着地直後に広告等Cookieを自動保存=事前同意なし。
拒否後も一部Cookieが動作、情報提供の不備など複合違反。(cnil.fr)
調査の経緯:2023/8開始の調査→2025/9制裁。(lewissilkin.com)
何が“国際標準”になったか(実務要件)
事前同意が原則:広告・測定(免除外)Cookieは同意前に落とさない。(cnil.fr)
UIの対等性:“Accept all”と“Reject all”を同一階層・同視認性で提示(拒否だけ多段/目立たない導線は不可)。(cnil.fr)
同意の実効性:拒否後は即ブロック、アカウント作成時も有効同意が必要。ログで証跡を残す。(cnil.fr)
繰返し違反への重罰:大規模事業者の再犯・UI誘導は高額制裁の対象に。(cnil.fr)
チェックリスト(EU域UIの最低ライン)
初画面にAccept all/Reject allを等サイズで併置。
同意前は発火禁止(タグ管理で遮断/必要不可欠のみ例外)。
目的別ON/OFFはデフォルトOFF、第三者・目的を明示。
撤回動線をフッター常設(Consent管理)。
証跡(表示キャプチャ/クリック・同意ログ/タグ発火ログ)を保全。
(上記はGoogle・SHEIN案件の是正要求と整合。)(cnil.fr)
一次情報・公的ソース
CNIL(Google 3.25億€):決定要旨と是正命令。(cnil.fr)
CNIL(SHEIN 1.5億€):決定要旨。(cnil.fr)
CNILアクションプラン継続発表(両件を束ねて位置づけ)。(cnil.fr)
EDPBニュース(各件の要約リンク)。(edpb.europa.eu)
主要報道(Reuters/Tech業界解説)。(Reuters)
まとめ:“同意前に落とさない+拒否は受入と同じだけ簡単”。UIの対等性と運用の実効性(拒否即遮断・ログ保全)まで揃えて、再犯ラインを越えない設計に。
