463.【WACK峮峮スピンオフ#31】壊れた結界の指輪
大家好。今回はWACK峮峮(チュンチュン)スピンオフの31回目、第2部の11回目です。舞台は如水珈琲店に戻り、結界の指輪を追究します。
これは「WACK峮峮スピンオフ#30」の続きに当たります。「WACK峮峮スピンオフ#30」は次のリンクをご覧ください。
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峮峮とのやり取りを話し終えると、Julieはポケットから指輪を取り出した。壊れた結界の指輪だ。銀製のアームは歪み、石座は二つに裂け、ブルートパーズは割れていた。
「峮峮、自分に酔ってるみたい。私にはそう見えて……」
耐えられなくなって、Julieは涙をこぼした。ワディさんがハンカチを差し出した。通訳していたポンちゃんが、ひと言ふた言声を掛ける。ポンちゃんの言葉に、Julieは少し落ち着いたようで、話し始めた。
「次はサタンとの戦いって言ってた。今日の深夜0時、獅龍(しりゅう)公園で戦いが始まるはず」
「どうしてそれを?」
「当麻が……、当麻無明が教えてくれた」
Julieが口ごもりながら言ったのは、夢で見たからだったが、思い直して言った。
「それ、夢なんだけど。何回か変な夢見てるから」
「いや、行くべきでしょ。何もないならそれでいいし」
キッパリ言ったワディさんに、白さんが口を挟んだ。
「ちょっと待って。Julieさん、当麻は何度か夢の中に出てきたの?」
「姿が違ったりするんだけど、何回か出てきたと思う」
「何か気になることなかった?特に、花とか、宝石とか」
Julieはしばらく考えていたが、思い出して言った。
「スミレ。そう、スミレを窓辺に置くように言われて、街に行ったら図ったようにスミレが置いてあって、それを飾った」
「スミレか。解けるかも」
白さんはタブレットで調べ始めた。
「あぁやっぱり。中央の花はこれか」
「中央の花って?」
「以前峮峮ちゃんが言ってたよね。パセリ、セージ……」
「スカボローフェア」
「そう。でもそこの中央には花がなかった。その花はJulieさんの所にあったんだ」
Julieは驚いて、話に聞き入った。白さんは続けた。
「スミレの花言葉は『謙虚』『誠実』。指輪が壊れたって言ったよね。指輪に埋め込まれていたブルートパーズの石言葉は『友情』『希望』」
「じゃあ、私……」
「そう、峮峮ちゃんの支えになってるのはJulieさんだ。そして指輪が壊れたということは、友情と希望が揺らいでいる、そしてそのポイントは『謙虚』」
「謙虚……」
「峮峮ちゃんは謙虚でいるのかな。もしそれが失われているなら、Julieさんが呼び戻す必要があるんじゃないか……」
Julieは慌てて店を飛び出していった。「待ってよ」ということで、ワディさん、みこちゃん、丸武、ポンちゃんも続いた。追いついてワディさんが言う。
「Julie、落ち着いて!」
「そう、あなたが焦っちゃダメ。しっかりして!」
みこちゃんも毅然と言った。そんな言葉に、Julieはハッとしてみんなに言った。
「ありがとう。つい先走っちゃって……」
「気持ちはわかるよ。まだ時間あるし、みんなでどうするか考えよう」
みこちゃんはJulieを慰めるように肩を抱き寄せて言った。
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なんとか峮峮を引き止めようとするJulie、次回は獅龍公園を舞台に大きな展開があります。
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峮峮スピンオフは、スピードアップして続きます。
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