483.【WACK峮峮スピンオフ#39】丸武群の伝言
大家好。今回はWACK峮峮スピンオフの39回目、第1部が終了したのでまた第2部に戻ります。今回の39回目は、第2部の15回目に当たります。堕落したノートガルドの街、そして如水珈琲店に現れたポンちゃん。ポンちゃんは何を話すのでしょうか。
これは「WACK峮峮スピンオフ#34」の続きに当たります。「WACK峮峮スピンオフ#34」は次のリンクをご覧ください。
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「あれ、ポンちゃん。今日は1人なの?」
「ちょうど良かった。3人いたら解けると思う。丸武さんから伝言を預かってるんだ」
「え、それって遺言?」
ワディさん、うさうさん、白さんが注目する中、ポンちゃんは話し始めた。
「ちょっと変なんだけどね。僕に言ったのは、『死ぬのは秋口だから、死んだらこの封筒を見てくれ』ということ」
「秋口って、今5月だよ。何か間違えたのかな」
「まぁポンちゃん、せっかく来たんだから、ゆっくりしていってよ」
そう言って、白さんがブレンドを勧める。カウンターに座ったポンちゃんに、ワディさんが聞いた。
「それで封筒は?」
ポンちゃんが封筒を出すと、そこには次のように書かれた紙が入っていた。
あやかしの菓子折にかしずくん
「え、これだけ?」
「またもったいぶったことを……」
驚くワディさんとうさうさん。そんな2人に、白さんは言った。
「これは、そんなに難しいことじゃないかもしれない」
白さんは、しばらくメモ帳にボールペンで何か書き付けていたが、思いついたようにタブレットを操作した。
「あぁ、こういう漢字があったのか。『秋口』って、こういうことだよ」
秋口=秋+口=口+秋=「啾」
「何この漢字?」
「台湾では珍しい漢字ではない。小鳥の鳴き声やキスの『チュ』を表す擬音語だね」
みんなタブレットを覗き込み、「啾」の漢字を確認する。
「あれ、小鳥の声って、チッチッ、チュンチュンって書いてある。あ、これは『啾啾』の場合か」
「そう、『啾』の字はチュンチュンも表す。それだけじゃなくて、Julieは『啾莉』と表記するんだ」
「え、秋口というのは、峮峮とJulieのことなの?」
「峮峮ちゃんはああいう状態だから、ポイントとなるのはJulieちゃんだろうね。峮峮ちゃんにはJulieちゃんが必要だということかな」
あっさりと解けた「秋口」の意味に、一番感心したのはポンちゃんだった。ポンちゃんが聞いた。
「じゃあ、この紙に書かれた言葉は?」
「あまり難しく考える必要はないんじゃないかな。これ語呂合わせみたいだけど、一番多く使われてる字は?」
「『か』と『し』……」
「そう、『か』と『し』は3回使われてるが、あとの字は1回だけだ」
「ということは、『か』と『し』が言いたかった。『かし』って何だろう?あれ、『しか』かな?」
「さっき見てたんだけどね。『かし』という言葉は、樫、河岸、貸し、下肢、下賜、可視、仮死、華氏、菓子、瑕疵、歌詞、歌誌。『しか』という言葉は、鹿、史家、市価、糸価、紙価、私家、歯科、賜暇」
「この中で関係がありそうな言葉は、可視、仮死、歌詞くらいかな。『しか』はどうも変だ」
「次に『ん』の問題。最後の『ん』は日本語になってない。付け加えたとしか思えない。文字数5文字で三句を整えたということもあるかもしれないが、これは名前だと思う」
「名前?誰?」
「今関係ないとされた字と組み合わせると……」
「あ、『りん』!」
「そう、凛ちゃん。当然出てくるのは、蘇生魔法」
「そうか、だったらさっきの答えは『仮死』しかないわ」
「そこまではいいとして……でもどうもわからないのは、なぜ3回なのかということ」
「3回」に首をかしげる白さんに、うさうさんが言った。
「あれ?3ってあたしの数字だよ」
「うさう、それだ!……ってどういうこと?」
ワディさんはそう言ったものの、首をひねった。
「落ち着いてまとめてみよう。まず『秋口』というのは、峮峮ちゃん、Julieちゃんを示していた。そして『かし』から出てきたのが『仮死』。名前で出てきたのが凛ちゃん。そして3つで出てきたのがうさうちゃん」
ここで白さん、気づいたように言った。
「そうか、最後のところを『かしずかん』みたいに意味の通る言葉にすると、『か』が4回になってしまうんだな。そうすると、うさうちゃんの示唆が崩れるから、『かしずくん』としてるのか」
「うさうは人を仮死状態にできるの?」
「薬を調合すればできるよ。ちょっと難しいけどね」
「それだな。峮峮ちゃんは今無理だから、Julieちゃんだ。Julieちゃんを仮死状態にする、うさうちゃんがね。そして万が一に備えて、凛ちゃんの蘇生魔法を準備する……とまぁ、こんなとこかな」
ここでワディさん、重要なことに気づいた。
「あれ?チュンチュンアプリが反応してるってことは、峮峮ちゃんがペンダント付けてるってことだよね」
「あ、そうだね。なんかうれしい!」
「そうか、完全に悪魔になりきったわけじゃないのかも……」
「うん……頑張って薬作るよ」
「ワディはJulieちゃんを呼びに行くから。ポンちゃん、行こう」
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さあ、峮峮の救出作戦が始まりました。Julieの活躍をお楽しみに。ここで景気づけに、Julieの応援動画をどうぞ。
さて、今回登場していただいた方のご紹介です。また、ご登場の方の記事をリンクしていきます。
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峮峮スピンオフは、終幕に向けて走り出します。
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