続々々・ヒーローと金と黄色系カラーと“ゴ”の言霊

6月5日はロゴマークの日及びロゴの日で、ロゴマークは企業・団体のシンボルマークとなる重要な要素であり、アニメ・特撮・ゲームなどのメディアでも架空の団体のシンボルが多く生み出されてきました。

団体シンボルを意味するロゴマークや商品名などのタイポグラフィーを意味するロゴタイプ, 略字を意味するロゴグラフ, 1まとまりの合字・連字を意味するロゴグラムなどに含まれる【ロゴ】は、ギリシャ語で“言葉”を意味する【Λόγος】[ロゴス]に由来し、言葉の他に“議論, 討論; お話; 質問; 伝達; 原因; 理由, 根拠”など《》に関わることや“計算; 比例”など《》に関わること、“解釈; 推測”など〈思考〉に関すること、そして“調和; 題材; 統一”など〈状態〉に関することなど多彩な意味を秘めた単語で、ロゴスはキリスト教における三位一体番目である〈聖なる子〉も意味することから、日本語の《》のように言葉全般に関わる“”の言霊の源となっているようです。

ヒーローものでは黄色系カラーリングのロゴマークが結構見られるのも、木火土金水の《》属性に関わる色であることを感じさせるようです。

今回はロゴに関する“”の言霊について取り上げます。


ロゴマークと“ゴ”の言霊

東映/テレビ朝日スーパー戦隊』シリーズでは各種戦隊のシンボルとして重要な役割となっています。

超力戦隊オーレンジャー』では各メンバーのシンボルをちりばめたロゴマークが特徴的で、古代文明モチーフであることから神秘的な要素となっています。
スーパー戦隊』における各戦隊のシンボルマークは黄色・金色系統が目立っているのも〈黄金〉や〈〉の“ゴ”の言霊が宿っているようです。

電子戦隊デンジマン』の巨大ロボ・ダイデンジンの胸部にあるカタカナの〈エコ〉のように見える《D》の字エンブレムが特徴で、エコのように見えるエンブレムはヘドロで地球を汚染しようと企むベーダー一族の【ベーダー怪物】に立ち向かうイメージが強いことから6月5日の世界環境デーとつながっているようです。

太陽戦隊サンバルカン』における太陽をアレンジしたシンボルマークはシンプルなデザインでインパクトのあるシンボルとなっています。

『恐竜探検隊ボーンフリー』記憶に残りやすいシンプルなロゴマーク

シンプルなデザインのロゴマークは、一瞬見たときに作品タイトルをすぐに思い出すことができる要素となっています。

昭和51~52年にテレビ朝日の前身であるNETテレビで放送された円谷プロダクションのアニメ+実写作品『恐竜探検隊ボーンフリー』のブロントサウルスのシルエットによるロゴマークが、自分にとって最も記憶に残るものとなっています。
竜脚類🦕》の尻尾の特徴を上手く生かしたデザインとなっています。

ロゴマークの意味合い

MBS昭和仮面ライダー』シリーズの一作『仮面ライダーBLACK』のボディーに付いているロゴマークは、本来暗黒結社ゴルゴムのシンボルである蛇と禁断の果実の組み合わせをアレンジしたものとなっていて、続編『仮面ライダーBLACK RX』では、仮面ライダーBLACKのボディーに付いているゴルゴムのシンボルが仮面ライダーRXにパワーアップした際に処方マーク》の変形に由来するもののようになっています。

タイトルロゴと“ゴ”の言霊

タイトルロゴは作品の重要な基幹の1つであり、タイトルロゴが出てくる演出もダイナミックなものが重視されているものも見られます。

『タイムボカン』のインパクトのあるコミカルなタイポグラフィー

フジテレビ系列で放送されたタツノコプロタイムボカン』シリーズ1作目『タイムボカン』のタイトルロゴはオープニング映像で飛び出してくる演出になっているこだわりがあり、後続シリーズ作品でも『タイムボカンシリーズ』と銘打っているロゴを配置していることも、シリーズ作品としてのつながりを高めています。
シリーズ2作目『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』では『ヤッターマン』の箇所が黄色のカラーリングとなっているのは木火土金水の《》属性に合わせたように思われ、昭和52年1月1日㈯の元日に放送開始され2年1ヶ月続いた幸運を呼んだように思われます。

『タイムボカン』のタイトルロゴをアレンジしたフォントで『タイポボカン』というフォントがあり、個人使用に限りフリーフォントとなっています。
タツノコプロ公認フォントであり、旧バンプレストのレーシングゲーム『ボカンGoGoGo』でタイポボカンフォントが多用されていることも『タイムボカン』シリーズ愛が伝わるものとなっていて、『ボカンGoGoGo』のタイトルロゴは『タイムボカン』と同じタツノコプロ制作のレーシングアニメ『マッハGoGoGo』のロゴを掛け合わせたものとなっていて、倍の倍の倍になっている“ゴ”の言霊のインパクトさが伝わるものです。

タイトルロゴに商標マークが入るとカッコよくなる説

欧米の漫画・アニメ作品ではタイトルロゴに登録商標マーク®️》あるいは商標マーク™️》が入る傾向があり、作品タイトルを保護するために商標権があることを示す重要な役割を示しています。商標マークはトレードマークの略である〈TM〉をロゴグラムとして1文字で表記したものとなっています。
これらの商標マークをロゴに付加しないディズニー社などの例外があり、マーベル社は各種アメコミのタイトルロゴにTMあるいは登録商標マークを付加していたのですが、ディズニー社傘下になってからは、ディズニー社の作品のようにタイトルロゴに商標マークが付加されない傾向となっています。

日本国内では漫画・アニメのロゴにTMや登録商標マークを付加することが忌避されているように感じるもので、ゲーム作品でもTMや登録商標マークを付加しない傾向も影響しているようです。

日本国内における作品タイトルの商標登録が注目されるようになったきっかけは、東映が『スーパー戦隊』シリーズが放送されていた時期に、商標登録が正式発表された際に新作タイトルが判明することがきっかけとなったのですが、各作品のロゴに商標マークを付加するのは忌避されている状況のようです。
朝日ソノラマ時代の雑誌『宇宙船』で『超力戦隊オーレンジャー』や『重甲ビーファイター』のタイトルロゴに登録商標マークが見られ、東映はいろいろな展開などに備えて作品タイトルの商標登録を重視しているように思われます。

日本では『サクラ大戦TV』『FF:U~ファイナルファンタジー:アンリミテッド~』『ソニックX』『超速変形ジャイロゼッター』などのゲーム原作アニメや『ふたごのモンチッチ』『映画すみっコぐらし』などのグッズ原作アニメ、『トランスフォーマー カーロボット』『超ロボット生命体トランスフォーマープライム』などの玩具原作アニメ、変わり種で『新・天地無用!』などでロゴにTMあるいは登録商標マークが付加されている作品も見られ、商標マークが付くとある種のインパクトを与えるように思われます。

BiSHと商標マーク

平成27年から令和5年まで活躍した女性アイドルグループ・BiSHのロゴマークは、初期はTM、のちに登録商標マーク®️》が付加されるようになり、アーティスト・グループ名の商標登録で珍しいケースとなっています。

WACKのアイドルグループであるBiSHの前身である女性アイドルグループ・BiSは、同名雑誌や同名企業が存在する影響で商標マークを付加するのは困難だったのですが、後継のBiSHでは登録商標マーク付きが目立つようになったのは、BiSHとほぼ同時期にデビューしたWACK系女性アイドルグループ・BILLIE IDLE®️が登録商標マークまでが正式名称となっている影響も見られるようです。