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71歳の博多独り歩る記

西へ向かうと左眼下に富士山

昨年行けなかった博多へ、急に思いついて行って来ました。思い付いた翌日から二泊と言う弾丸旅行でしたが、久々のうどんととりかわを堪能して来ました。行きつけのカラオケスナックだの屋台だの「お帰りなさい」と言ってくれる所とそうでない所と😅😅😅

博多へ行き始めたのはコロナ前からですのでもう六年前と言う事になります。最初の切っ掛けは「秘密のケンミンショー」で見た「とりかわ」の外観からでした。

「かわや」のとりかわ

何しろ完成まで1週間もの行程を経ているんです。漬け込んでは焼き、焼いては漬け込んでを繰り返すのですが、初手は竹串にとりかわをグルグルと巻きつけて行く行程が必須です。それも数の単位が壊れていまして、百本~八百本という単位なのです。
その完成品を店内のカウンター上にうず高く積み上げてあります。店員さんが「今日は八百本目標」などと平然と言っています。お客さんも「とりあえずとりかわ三十本」などと注文する光景があちこちで聞こえます。そして写真の右手に見えるキャベツ。これに卓上据え付けの酢ダレをかけて食べます。お通しと言うか「かわや」でとりかわを食べる時の儀式です。

今回特筆は目の前で豚足を焼いているお兄さんの芸術的とも呼べる焼き加減です。この真剣な表情で、適度な塩を上から振りかけて何度も角度を少しづつ変えながら焼いて行きます。思わず「写真を撮ってもいいですか」と聞いてしまいました。

真剣な表情で芸術品を焼いています


切っ掛けが食べる事だったので、目的も食べ歩きです。


到着と同時に行くのが博多駅地下の「大地のうどん博多駅前店」です。
博多のうどんは大阪と同じでコシがありません。やわやわです。初めて食べた時には「ウン?」と思いましたが「うどんにコシ」はどうやら固定観念だったようで、いまではこのやわやわうどんの方が圧倒的に好きになりました。しかもこの「大地のうどん」では博多名物のごぼう天がこんな感じで揚げられており、器からはみ出す所謂「映える」外観なのです。私自身は「映える」には興味がありませんが、歯ごたえは大いに関心があります。これが段々バラけてきてうどん出汁に浸かってくると、得も言われぬ味わいです。「ああ、博多に帰ったな」と思えて来る瞬間です。

大地のうどんのごぼう天+海老天

その後はホテルにチェックインして、夜に備えて取りあえず仮眠しました。

18時に外へ出てホテルから近い「びっくり亭」に出撃です。

これが今回初挑戦のびっくり亭の「焼肉1.5枚」です。豚肉とキャベツとニンニクだけの超シンプルな焼肉です。これは有名なのでご存じの方も多いと思いますが、右端の下に木製の角棒を差し込むのが基本的な食べ方です。すると反対側に油が溜り、それに特製辛味噌を溶かして味変します。今回ビールで食べようと思っていたのでご飯とみそ汁は注文しなかったのですが、店員さんに「ご飯は良いんですね」と確認されました。「?」と思っていたら食べて納得。ビールでは最初の一杯こそ良かったのですが、半分行かずに塩っぱくてご飯が欲しくなってしまいました。追加でご飯を注文。やはり「焼肉でご飯」はお決まりのようです。

その後は中州のスナックと屋台を数軒回って「ただいま」気分を満喫しましたが、満喫し過ぎて写真を撮るのも忘れてしまいました。その晩は移動の疲れもあり、久しぶりにぐっすり眠ることが出来ました。


明けて翌日は、昨晩カラオケスナックで仕入れた「今月一杯で塩辛食べ放題が終わるよ」を実践しに「平尾の天ぷら」に伺う事にしました。昼時も重なり店の外まではみ出した大行列です。
ここの天ぷらは揚げたてを食べさせてくれるのもそうですが、テーブルにアイスペールほどの大きさの塩辛の壺が小皿と共に鎮座していまして、何杯でもお代わり自由なのです。これが絶妙な塩加減で美味しいのです。これだけでご飯が何杯も行けそうなほどです。
そして天ぷらは客のそれぞれの注文に合わせて、神業のように順番に揚げたてを目の前の揚げ皿に次々に盛ってくれるのです。それを実現させるために揚げ方とご飯係などが働いている所が丸見えのオープンキッチンで、それを囲うようにコの字型のカウンターが取り巻いています。一皿に一度に盛ってあるのではない所が売りなんでしょうね。やはり美味かった。

平尾の天ぷら


そして最終日は「吉塚のうなぎ」を食べる事に決めていました。人気店です。

中州の川沿いに立つ老舗


午前十時の開店との事でしたが、十時十五分に店に着くと既に二階の受付から一階の入り口付近まで階段を埋め尽くす長蛇の列でした。一瞬ひるんでどうしようかと迷いましたが、タモリさんが「日本で一番旨いうなぎだ」と仰った事に背中を押されて行って来ました。受付を済ますと25番の番号札を貰えました。着席迄約三十五分。蒲焼六枚の「特上うな重」を奮発しました。お客さんの半分ほどがインバウンドの家族連れでした。


蒲焼をタレに漬けてご飯にワンバンさせて頂きます


よく「舌の上でとろけるようだ」という表現を見かけますが、柔らかさは美味さの一部分でしかありません。美味さを文字で表現する事が難しいのでこうした表現がはやるのでしょう。でもこのウナギはとろけるのではなく、存在を主張して来ます。柔らかさやタレの味ではない、ウナギ本来の味を初めて味わったような気がしました。もっとゆっくり食べれば良かった、と後悔するほどあっという間に胃袋に収まりました。肝吸いか赤だしのどちらかを選べます。今回は肝吸いにして山椒をかけて頂きました。
次回は赤だしで肝焼きとビールも楽しめれば、と思っています。

こうして整理してみると食べたものしか書いてありません。😅😅😅
でも今まで大宰府も二回行きましたし、福岡市立博物館も二回行きましたので、今回は本当に食べるだけの旅行記でした。次回の旅行記は「海に眠るダイヤモンド」の長崎へ行ってみたいと思っています。



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