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【実録①】ポンコツ社労士が法人代表になるまで/代表・濵中

こんにちは、ポンコツ社労士・濵中です(笑)

みなさんこんにちは、社会保険労務士法人アールワンの濵中です。
前回の、私の社労士を目指した経緯の記事が人気(本当にうれしいです、いつもありがとうございます!)ということで、事務所の定例ミーティングでスタッフへ報告したところ、「ほかの記事も深堀りして書いてみたら」と言われ、こんな風に調子に乗って筆を走らせています、ランナーだけに走らせています(笑)
そんな私の社労士人生は波乱万丈どころか荒波、山登りからの急な下山、また荒波…と、非常にバラエティ豊かになっております。
ぜひ、ゴールデンウイークの夜のお供にご覧ください◎

ポンコツの系譜、バラします

私は今、社会保険労務士法人の代表として仕事をしています。千代田区に事務所を構え、在籍スタッフは15名。顧問契約をいただいている会社は150社を超えています。
これだけ書くといかにも「成功している社労士」というイメージを持たれるかもしれません。しかし、ここは声を大にして言わせていもらいます。「私はポンコツ社労士」です(笑)
私のここまでの社労士としての経歴をざっくり書くとこんな感じになります。
「正社員」→「アルバイト(ここ重要!)」→「正社員(復活)」→「法人代表」
いやバイト時代ってなんやねん!って思う方もいるかと思います。この、バイト時代が私の社労士としての仕事観を確立するフェーズとなったので、ぜひお酒でも飲みながらお付き合いください(笑)

送った履歴書の写真。まだ若いですね(笑)

「試用期間で終了させてもらいます。」

私は今の社会保険労務士法人アールワンの前身の社労士事務所に30歳のときに有資格者の正社員として入社しました。最初は意気揚々と出社してましたが、すぐに厳しい現実を突きつけられることになります。なにせ大学を卒業して就職した会社がサービス業だったのでまともに事務作業をしたことがなく、ミスのオンパレード…!
離職票(退職時に発行する書類。給付金に関わってくるのでミスは許されません)を書き損じたり、会社の控えを退職者に送付してしまったり…社労士の業務は非常に細かく、注意力を常にフル活用するのですが、前職とはあまりにも求められる要素が違いすぎて「自分でもどうしてこんなミスをしたのかわからない」というミスが非常に多くありました。
謙遜でもなんでもなく、本当に社労士としての実務能力・適性はゼロに近かったと思います(汗)
何度も先輩たちに教えてもらってもきっちりとやることができず、ついに試用期間が終わる入社3か月直前、当時の代表に呼ばれて「本採用はできません。試用期間で終了させていただきます。」という話になってしまったのです…この時は本当に目の前が真っ暗になりました。

今では電子申請がメインですが…これが離職票です

「なんとか続けさせてください!」

まるで「千と千尋の神隠し」のようなセリフですが(笑)、必死でお願いしました。
大人になってから勉強したこと、資格を取得して就いた仕事でなんとかものにしたかったこと、それから、当時の厳しい状況が私の当時の心情の背景としてあります。
17年前の当時、社労士事務所自体の求人は少なく、募集をすれば100人を超える人からエントリーがありました。
私は有資格者とは言え、
「男性。30代。実務経験なし。前職と社労士業務になんの関連性もなし」
受かる要素が全くありません。

そのような状況の中で奇跡的に採用された事務所です。
このチャンスを逃したら一生社労士という資格で食べていくことはできないと思いました。雇用の継続さえしてもらえれば挽回するチャンスはあるはず。

「なんとか続けさせてください!条件はなんでもいいです!!」

とにかく必死でお願いしました。土下座するくらいの勢いでお願いしました(実際心の中では土下座していましたが笑)。結果、正社員で入社した私は3か月後、アルバイトとして時給での契約に変更になりました。それでも当時は首の皮一枚つながったという安堵の気持ちと「絶対に見返してやる!」という気持ちだったことを今でも鮮明に覚えています。

30代でアルバイト…プライドがなかなかへし折られました。

ただ、このアルバイト時代はなかなか辛かったです。経済的にももちろんですが、家族や友人に仕事ができなくてアルバイトになったことをなかなか言い出すことができませんでした。
また早くこの状況から抜け出さなければと気持ちばかり焦ってしまいます。実際に空回りもしましたし、やりすぎて逆に怒られることもありました。とにかく、私はがむしゃらでしたが周囲の目は冷ややかで、その温度差も辛かったです。

実務では同じ失敗をしないように休日にメモを見返して、社労士会の事務指定講習(社労士と名乗るために必要な事務指定講習です)のテキストを復習したり、もう一度社労士の受験勉強時代のテキストを見返したり…そんな日々を送りました。

そんな日々を送っていた私にある日チャンスが回ってきました。


逆転チャンスの社内プレゼン大会

当時、事務所では人前で話す、伝える力を鍛えるために社内で「10分プレゼン」を行っていました。テーマはなんでも自由です。自分がその時に気になっていることをパワーポイントにまとめて職員全員の前でプレゼンを行います。
その結果を採点して優秀者を決めるルールです。私は「これだ!」と思いました。実務能力ゼロの私にとってはここでなんとか挽回をしてなんとして正社員に復活してやる、という思いで準備をしました。
学生時代にも、そして前職でもパワーポイントなんて使ったことなかったのですが、休みの日に本を買ってまず勉強、そんなところからのスタートでした。
なんとか資料を完成させて、次は話し方。何度も何度も家で練習をしてついに当日を迎えました。

プレゼンの結果は…

時間はたった10分間、しかも話すのは正社員失格になったバイトです。おそらく参加者は大して期待はしていなかったと思います。
それでも私はその10分間に全てを込めてプレゼンを行いました。その結果、自分でも驚くような点数を取ることができました。

「濵中さんは実務はちょっとアレだけど、人前で話すといい感じかも」

そんな風に思っていただき(ありがとうございます!)、その後、顧問先で研修があるときには一部のパートを任せてもらえるようになりました。
それを確実に行い、社内で徐々に信頼を積み重ねた結果、正社員に復活することでできました!
「頑張ってよかった…(涙)」自分でも、社労士試験に受かったときと同じような達成感を得ました。
アルバイトになって1年の歳月が経っていました。不安な日々でしたが、「やっとスタートラインに戻ってきた。ここから遅れを挽回してやる!」という新たな気持ちで更新された雇用契約書にサインをしたことを覚えています。

ワークライフバランスは1日単位ではない

そこからは今まで以上にがむしゃら働きました。ちょうどそのタイミングで先輩職員が辞めることになり、その人の担当していた顧問先を引き継ぐことになりました。有資格者とは言え、経験は豊富ではありません。聞かれてわからないことがあれば必死に調べて、周りの人にもたくさん助けてもらいました。
(その節はありがとうございます。そしてお客様にも、皆様にも大変お世話になりました)

それ以降も、とにかく新規契約やスポットの案件が発生すれば絶対に断ることはしませんでした。もちろん当時の私に断る選択肢がなかった(笑)ということもありますが、とにかくチャンスをものにしたいという気持ちが強かったのです。「正社員に返り咲いたのだ、自分は社労士なのだ」と、自分を奮い立たせて頑張りました。

そんなとき、ある社長がこんなことを言っていました。

「ワークライフバランスを1日単位で考えている人がいるがそれは違う。社会人という長いスパンで考えたとき、最初はそれこそライフ度外視で働かなければいけないこともある。その比重がだんだん変わってきて、最終的に社会人生活トータルで見たときにバランスが取れるようになる。」

まさにその通りではないでしょうか。
人はフェーズによってワークとライフのバランスが変わります。そして「ここだ!」と思った勝負どころは、必死で働く必要があると思っています。
それが私とってまさにこの時期でした。
平日は20時に事務所を退勤できれば早いほう、休日も家で調べ物や資料作成など、おおよそ労働基準法を扱う社労士とは縁遠い生活を送っていました(笑)
ただ、その生活のおかげ(?)で苦手だった実務も数をこなしてそれなりにできるようになり、相変わらず人の前で話すのは苦手ではなかったので研修の依頼も徐々に増えてくるようになり…ポンコツから少しずつ、本当に少しずつですが正社員(そして社労士)としてしっかりと立てるようになりました。
こうして一時期首になりかけた濵中は、なんとか復活を遂げることができたのです。

パソコンの事務作業、もう慣れました(笑)

長くなってしまいましたが(笑)

仕事で新年度から新しいポジションに立っていたり、新入社員だったり、はたまた退職されてまた新しい人生の扉を叩いた方だったり…この記事をご覧になっている方には、様々な立ち位置の方がいらっしゃるかと思います。
長い職業人生の中、山あり谷あり、荒波あり、急な崖崩れもあり…でも、私のように自分の手足で小石をよけながら、荒れた道を少しずつ歩く方法もあります。

私の部下に、久保田という生意気な奴がいるのですが(笑)、久保田は音大作曲科在籍時代「アルプス交響曲(リヒャルト・シュトラウス作曲)」という曲にハマったらしく「人生とは山登りのようなもの」と言っていました。私にはどういう曲なのか具体的にはわかりませんが(笑)、一緒に走ったり、山や崖を乗り越えたり…そんな社労士になれたらいいな、と心を新たに、この記事を書きました。

ここからはポンコツ正社員が社労士法人代表になるまでですが、この続きはGWのあとで!ご覧いただきありがとうございました◎


今書き終わってこんな顔してます。GW楽しみだなあ~