知るメモ|【サイゼリア②】|これが無料で使い放題?~サイゼの「オリーブオイル」が本気すぎる理由!
サイゼリヤの店内にひっそりと置かれている「グランモラビア(粉チーズ)」や緑がかった瓶の「オリーブオイル」の味付けコーナー。
「無料だし、とりあえずドリアやピザにかけておこう」
そう思って何気なく使っている方も多いのではないでしょうか。
しかしあのオリーブオイル、実はイタリアの高級ブランドが驚愕するレベルの「超ハイクオリティな本物」なのです。
世界基準で見ても文句なしの「本物のエキストラバージンオリーブオイル」であり、しかもその品質は市販の高級品と比べても遜色ない、むしろ上回る数値を持っている。
今回は、サイゼリヤの「オリーブオイル」が、なぜそこまで凄いのか徹底解説します!
そもそも「エキストラバージンオリーブオイル」とは何か
スーパーに行くと、数百円のものから数千円のものまで並んでいる「オリーブオイル」。
この価格差はどこから生まれるのでしょうか?
実は、オリーブオイルの品質は国際基準で厳格にランク分けされています。その最高峰に君臨するのが「エクストラバージン・オリーブオイル」です。
オリーブオイルの格付け
エクストラバージン・オリーブオイル(最高峰)
・オリーブの果実を絞っただけの「天然ジュース」
・酸度(油の酸化度合い)が0.8%以下
・風味や香りに欠陥が一切ないバージン・オリーブオイル
・同じく絞っただけだが、酸度や風味の基準が少し緩いピュア・オリーブオイル
・精製した無味無臭の油に、バージンオイルをブレンドしたもの
その他にバージン・オリーブオイルでも酸度の数値により、日本では非食用となるものがあります。
オーディナリーバージン・オリーブオイル
・酸度3.3%以下、風味欠陥ありランパンテバージン・オリーブオイル
・酸度3.3%超
非食用油も精製されることで「精製オリーブオイル」(IOC基準では酸度0.3%以下)となり食用とされることもある。
「エキストラバージン」と名乗るためのハードルは、実はかなり高いです。
国際オリーブ協会(IOC)の基準では、化学的な検査による「酸度」に加えて、IOC公認の官能検査員(10人程度)がフルーティーさ・苦味・辛味などを評価する官能検査もクリアしなければならない。
この両方に合格して初めて、正式に「エキストラバージン」を名乗れるのです。
ただ、日本のJAS法(日本農林規格)の基準は世界基準よりゆるく、酸度2.0%以下であれば「オリーブ油」、0.6%以下なら「精製オリーブ油」として扱われるだけで、官能検査そのものが存在しない。
そのため、日本国内でIOC基準を満たさないまま「エキストラバージン」を名乗っている商品が一定数流通していると指摘されてもいます。
品質のものさし「酸度」の話
「エクストラバージン・オリーブオイル(以下EVOO)」の品質を測る代表的な指標が「酸度」ですが、これはオリーブの実がどれだけ酸化・劣化していないかを示す数値で、上でも書きましたがIOCの基準では酸度0.8%以下であれば最高ランクのエキストラバージンを名乗ることができます。
サイゼリヤが採用しているオリーブオイルは、この基準を大きく下回る酸度0.3%以下を出荷基準として設定しています。
これは平均値ではなく基準値であり、収穫から搾油、輸送、保管に至るまで一貫して酸化を防ぐ工程を徹底しないと到達できない数値です。
具体的には、収穫から24時間以内に搾油することで鮮度が落ちる前に油へと変え、さらに熱による劣化を避けるため25℃以下の低温で搾る「コールドプレス製法」を採用しています。
安価なレストランでは、精製オイルを混ぜた「ピュアオリーブオイル」が使われることも珍しくありませんが、サイゼリヤはエクストラバージンにこだわっています。
数百円で提供される料理に使われていることを考えると、コストパフォーマンスは非常に高いです。
産地とつくり手:ナポリ南のソレント半島とプーリア
サイゼリヤが使用しているオリーブは、ナポリの南に広がるソレント半島や、南部プーリア州の畑で手摘みされたもの。
収穫の最盛期には現地の搾油所が24時間稼働し、実が傷まないうちに次々と搾られていく。
生産を担うのは、イタリアでも最高レベルの評価を得ている老舗メーカー「ミラ社」。
原料選び・搾油・ブレンド・ボトリングのすべての工程にこだわり抜いており、サイゼリヤ自身も毎年オリーブの収穫期に現地を訪れ、その年の実の状態や収穫状況をミラ社と共に確認しているという。
単なる仕入れ先ではなく、ワインと同じように「産地と一緒につくる」関係性を長年築いてきたわけです。
輸送面でもワインと同様、15℃の定温リーファーコンテナが使われています。
これによって輸送中の酸化や劣化を最小限に抑え、店舗到着後も冷暗所での保管が徹底されている。
ちなみに年間の使用量は約65万リットルとも言われ、大量に使う分だけ在庫の回転が速く、それがそのまま鮮度の高さにもつながっています。
なぜこんなに安いのか
市場で酸度0.3%以下・IOC基準クリアという同等スペックの高級EVOOを探すと、成城石井やカルディ、百貨店で500mlあたり2,000〜3,000円ほどするのが相場だと思います。1mlあたりに換算すると4円〜6円ほど。
対してサイゼリヤのオリーブオイルは、店舗のレジで500mlボトルを1,200円ほどで購入でき、1mlあたり2.4円程度。
世界的なオリーブの不作で価格が高騰する中でもこの水準を維持できているのは、産地のメーカーと直接取引をしている強みに加え、店舗での使用量そのものが大きく、大量仕入れによるスケールメリットが効いているためと考えられます。
なお、ボトルには「OLIO EXTRA VERGINE DI OLIVA」の表記に加え、イタリア国家が認めたオリーブオイルに与えられる「PRODOTTO ITALIANO」マークとイタリア国旗が印字されている。
安価なEVOOの中には、現地で生産しても日本国内で瓶詰めされているものが少なくないですが、サイゼリヤのオリーブオイルはIOC加盟国であるイタリア国内で瓶詰めまで完了している点も、品質面での安心材料のひとつになっています。
「最高級」というわけではありませんが、ファミリーレストランで提供される品質としては非常に優秀で、価格とのバランスが際立っていることが、サイゼリヤのオリーブオイルが高く評価される理由です。
体にもうれしい理由
エキストラバージンオリーブオイルが健康志向の食材として注目されるのは、豊富に含まれる「オレイン酸」が悪玉コレステロールを減らす働きを持ち、消化吸収を助ける効果も期待できるためです。
また、あの特有の苦味の元になっているポリフェノールには、細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用があるとされています。
地中海式食事法(地中海ダイエット)の中心的な食材として語られるのも、こうした成分的な背景があるからです。
店舗で持ち帰る方法
食事をしなくても、レジで「オリーブオイルをテイクアウトでお願いします」と伝えれば500mlボトルを購入できます。
レジ横に置かれていることもあり、いつでも買える手軽さも魅力だ。
家庭で使う分としてまとめ買いする常連も少なくないようです。
家庭での楽しみ方
イタリアでは、料理の仕上げに各自の好みでオイルを垂らして風味を足す文化が根付いています。
パンやパスタ、ピザに数滴垂らすだけで香りがぐっと引き立つほか、サラダのドレッシング代わりにレモン汁や塩と合わせるだけでも十分本格的な一皿になる。
ただし加熱には向かないタイプのオイルなので、炒め物よりも「仕上げの一滴」として使うのが、風味を無駄にしない王道の使い方です。
◆まとめ
サイゼリヤのオリーブオイルは、「無料で置いてあるからそれなり」という先入観とは裏腹に、国際基準を大きく上回る酸度、ソレント半島やプーリアの畑からの直輸入など、価格からは想像しにくいほどの本気がそこに詰まっています。
次にサイゼリヤを訪れたときはそのオイルを使い、そして気に入ったらボトルごと買って持ち帰ってみるのもおすすめです!
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次回は「訪日観光客」について少し書いていますので、お時間あれば読んでみてください。
日々の出来事から日記代わりにいろいろ書いています。
前回の記事も時間がありましたら読んでみてください。
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