スマホの通話が途中で切れる・音が途切れる原因を自分で調べる方法
「建物の中だけ通話が切れる」
「相手の声が途切れる」
「アンテナは立っているのに通話品質が悪い」
このような症状は、スマートフォンの故障だけが原因ではありません。
実際には
電波が弱い
電波は強いが品質が悪い
基地局の切り替え
建物による電波の反射
レピーター(中継器)の影響
など、さまざまな原因があります。
自分で電波状態を確認する方法と、どこを見れば原因を切り分けられるのかを分かりやすく解説します。
まず最初に確認すること
次の4つを確認してください。
屋外では問題ないか
建物の中だけ症状が出るか
同じ場所で毎回発生するか
他のスマホでも同じ症状か
これだけでも原因をかなり絞ることができます。
電波が強い=通話が安定とは限らない
多くの人は「アンテナ4本だから大丈夫」と思っています。
しかし実際には違います。
電波には
強さ
品質
の2種類があります。
例えば、大きな声で話している人(電波が強い)がいても、周囲が工事現場なら(ノイズが多い)話は聞き取りにくくなります。
携帯電話も同じです。
確認する項目
① RSRP(電波強度)
基地局から届く電波の強さです。
-80~-95 dBm:非常に良い
-96~-105 dBm:普通
-106~-115 dBm:弱い
-116 dBm以下:かなり弱い
② RSRQ(電波品質)
電波の品質です。
-3~-10 dB:良い
-11~-15 dB:普通
-16 dB以下:悪い
③ SINR(RSSNR)
最も重要な項目です。
ノイズや他基地局からの干渉の少なさを表します。
20 dB以上:非常に良い
13~20 dB:良い
5~13 dB:普通
0~5 dB:悪い
0 dB未満:非常に悪い
※AndroidではRSSNRとして表示されることがあります。
iPhoneで確認する方法
電話アプリでキーパットにして
「*3001#12345#*」
を入力して発信するとフィールドテストモードが起動します。
※iOSのバージョンによって表示項目や画面構成は異なります。
主に確認する項目
RSRP(受信電波強度)
RSRQ(受信品質)
SINR(ノイズ・干渉)
Band(周波数帯)
PCI(セル識別番号)
を確認できます。
Androidで確認する方法
電話アプリを開き、次の番号を入力します。
「*#*#4636#*#*」
対応機種では「Testing(テスト)」画面が表示されます。
ここでは、
接続方式(LTE・5Gなど)
RSRP
RSRQ
Cell ID
Band
などを確認できます。
すべてのAndroid端末で利用できるわけではありません。
メーカーやAndroidのバージョンによっては、テスト画面が表示されない場合もあります。
その場合は、無料アプリ「 Network Cell Info Lite 」を利用すると、より詳細な情報を確認できる場合もあります。
確認する項目
RSRP
RSRQ
RSSNR
Band
PCI
Cell ID
Bandとは?
Bandとは使用している周波数帯です。
例
Band1
Band3
Band19
Band28
Bandが変わると通信方式や届きやすさも変わります。
PCIとは?
基地局(セル)の識別番号です。
同じ基地局でも、北向き、東向き、西向きのアンテナは別々のPCIになります。
Neighborとは?
Neighbor #1
Neighbor #2
は、現在接続している基地局以外に受信できている基地局です。
ここで重要なのは「RSRP」です。
例えば
Serving:RSRP-87
Neighbor1:RSRP-88
Neighbor2:RSRP-89
このようにほぼ同じ強さだと、複数基地局の影響を受けやすくなります。
建物の中だけ切れる理由
原因として多いもの
・鉄筋コンクリート
・Low-Eガラス
・地下
・大型商業施設
・基地局が複数重なる場所
・レピーター付近
レピーターが設置されている場合
ドコモなどのレピーターが設置されている建物では
レピーターの電波と屋外基地局の両方を受信する場所があります。
その境界では、SINRが低下し、音切れが発生することがあります。
改善方法
まずは
①窓際へ移動する
②屋外で試す
③機内モードにする。
スマホは常に最良のアンテナを切り替えているわけではなく、一度掴んだアンテナをできるだけ使い続ける場合が多いです。
機内モードで一旦切り離してから戻し、その時点で良質なものを再接続しなおすだけで、通信品質がかなり変わる場合があります。
時間があるなら、
④スマホを再起動する
⑤SIMカードを入れ直す
⑥キャリア設定・OSを最新にする
⑦5G接続を除外する。
基本的には5Gの方が通信は安定するのですが、ドコモなどは障害物に強いプラチナバンド帯の5Gの数が少ないので、障害物が多い所ではむしろ使わない方が安定したりもします。
他には、
⑧別のスマホで比較する
機種固有で電波ノイズに弱いとかいう場合もあります。
⑨キャリアへ電波調査を依頼する
中々返信が来ませんが、上のフィールドテストモードなどで弱い原因を言えば、時間はかかっても改善される場合もあります。
まとめ
通話品質を見るなら、通信速度や電波強度だけではなく
RSRP
RSRQ
SINR(RSSNR)
この3つを見ることが重要です。
また
Neighborセル
PCI
Band
も確認することで
基地局の切り替えや電波干渉の有無を推測できます。
アンテナ本数だけでは分からない原因も、これらの数値を確認することで切り分けられるようになります。
通話が途切れる原因は一つではありません。
「電波の強さ」と「電波の品質」の両方を確認し、必要に応じてキャリアへ相談することで、より適切な対策につなげることができるでしょう!
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