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Magic: The Gatheringに少し戻ってきた話

保育園が休みということもあり、私も仕事を休んだので、ちょっとだけ今年のMTGとの関わりを記録に残しました。年末のおじさんの日記です。娘が生まれると分かってから7年間、マジックからはやや距離を置いていましたが、今年はスタンダードやヴィンテージの大会に出るまでになりました。30年弱にわたる私のMTGについてのダイジェストです。

MTGとの出会い

私とMTGとの出会いは1997年頃、テンペストのスターターデッキを手に取ったことが始まりです。表紙に描かれた「ラースのドラゴン/Rathi Dragon」の雰囲気に惹かれ、「なんかかっこいい」という理由だけで買いました。この頃始めた人は多いですよね。
私の場合は、小学生の頃、ドラゴンボールやガンダムのカードダスを集めていたこともあり、その延長線上の感覚だったのだと思います。当時は特に一緒に遊ぶ相手もおらず、カードのイラストを眺めるだけでした。ちなみに、そのスターターから出たレアは「魔の魅惑/Aluren」「アーテイのおせっかい/Ertai's Meddling」「ブービートラップ/Booby Trap」です。

当時の箱はいまでも残っています

遊戯王が流行し、ポケモンカードがリリースされ、カードゲームが少しずつ広まって行った記憶があります。そんな中で、友人も数人マジックを始め、ルールもよく分からないまま、とにかく集まって遊んでいました。

すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」というマジックを題材とした漫画がありますが、まさに同じ時代を生きていて、読んでいると当時の空気をそのまま思い出します。

参考にしているデッキリストなどはなく、好きなカードやオリジナルのコンボで本当に自由に遊んでいました。「地の毒/Psychic Venom」をつけてタップしたり、「根切りワーム/Rootbreaker Wurm」や「堅牢な防衛隊/Staunch Defenders」を好んで使っていた記憶があります。

カードショップに行く

当時はインターネットが普及しておらず、どんなカードがあるかも分からないまま、新しいパックを買ってはデッキを強化する、ということを繰り返していました。本屋ではカード名とチェックリストが載った紙が配布されていて、それを見ながら友人とイラストや効果を想像するのが楽しかったです。
そんな中、隣駅に「どうやらカードが1枚ずつ売っているお店があるらしい」という噂を耳にします。友達と一緒に、1時間以上かけて自転車で向かいました。
お目当ては「新緑の魔力/Verdant Force」です。すごく強いらしい、という噂があり、実物を見に行きました。ちなみに友達は「夜のスピリット/Spirit of the Night」が目当てでした。
この日を境に、カードショップという場所にお世話になる人生が始まります。

思い出のカードたち

強いデッキを求める

カードショップに行き、お目当ての「新緑の魔力/Verdant Force」を見つけましたが、1,200円ほどしており、シングル買いをしたことがない私に取っては高価すぎるカードでした。同じショーケースには「Black Lotus」が60,000円くらいで飾られていましたが、今となっては安すぎですね。

ショップにはフリースペースがあり、座っていた少し年下の二人組に誘われて対戦をすることになりました。こちらも二人だったので、それぞれ対戦しましたが、相手は「アーマースキン」や「セニョールストンピィ」といったデッキで、私の寄せ集めデッキでは勝負になりませんでした。軽くて早いデッキに完敗し、初めてのカードショップで「強いデッキを作りたい」という思いを持ち帰りました。

大会に出る

ウルザブロックも発売され、受験も終わったタイミングで、大会に出てみることにしました。私の地元には筑波大学のサークル「Concordant Crossroad」が「CCC」という大会を定期的に開催しており、100名近くが集まる大規模な野良大会がありました。
私のマジックのトーナメントデビューは壮絶で、いわゆる「MoMaの冬」と呼ばれる時代でした。しかもウルザズ・レガシー発売直後であったため「記憶の壺/Memory Jar」を採用したコンボデッキ「メグリムジャー」が猛威を振るっていました。使用可能だった期間はかなり短いため、スタンダードの大会で実際に対戦した経験のある方は少ないのではないでしょうか。

ダイス勝ってくれ!

ここで「MoMa」や「メグリムジャー」などに負けるのですが、マジックのデッキの種類や動きの面白さ、そしてコミュニティの温かさに触れ、マジック熱は加速していきます。行ける範囲に「Future Bee」というショップができ、気軽に大会に参加できるようになるとともに、ドラフトやエクステンデッドなど遊びの幅も広がりました。この時の友人は今でも交流が続いている人もおり、マジックをきっかけに四半世紀付き合いがあるのは不思議なものです。

当時のデッキケースに入っていた会員証

この頃から公式大会にでも出始め、DCIカードを作成して遠征をしていました。一番遠かったのは1999年に「パシフィコ横浜」で行われた「世界選手権99」です。友達と8人くらいで高速バスで会場に向かい、サインをもらったり、対戦をしたりました。当時は「アライアンス」が350円ほどで購入でき、3,000円分買うとAPACランドがもらえるキャンペーンもあったため、「意志の力/Force of Will」を求めて開封しまくりました。たくさん手に入れたので今でも未開封のまま残っています。


APAC3は山が一番好き

この会場で、バインダーのほとんどのカードと「Black Lotus」をトレードしたおじさん(といっても20〜30代くらい?)がいて、「Black Lotus」を見せてもらいました。中学生に自慢したくなるくらい嬉しそうで、私も実物を見て興奮したのを覚えています。今もマジックを続けていたら、すごいコレクターになっていそうです。

MTGから離れる

「メルカディアン・マスクスブロック」「インベイジョンブロック」「オデッセイブロック」「オンスロートブロック」と、すべて駆け抜けてきました。
この時期のデッキは思い入れがあるものが多く、思い出を挙げるときりがないので省略しますが、本当に面白い時代だったと思います。「獣群の呼び声/Call of the Herd」がトップレアの頃が、個人的に一番ゲームとしてのカードパワーが心地よかった時代に感じました。この時代のように、3つのエキスパンション構成でストーリーを深ぼりしていく形に戻ると嬉しいです。

令和のサイカトグはフィンケルでもある

面白い時代ではありましたが、この頃は引っ越しもあり、一緒に遊ぶメンバーも離れ離れになってしました。それでも、立川の「ファミコンくん」や、八王子の「Lotus」、調布で行われていた大会に顔を出してなんとか継続。FNNが開始されたタイミングでは、プロモをもらう目的で遊びに行っていましたが、マジックを離れるきっかけとなる出来事が起こります。それが「新枠」です。第8版でカード枠のデザインが刷新されましたが、どうも私の肌には合いませんでした。
カードショップで4枚の「もみ消し/Stifle」を1枚800円で購入し、一度もプレイすることがないままマジックを引退しました。

当時買った「もみ消し」

MTG再開

全くマジックを触らなくなってから数年後、ある日ニコニコ動画で流れてきた対戦動画や開封動画をきっかけに、再び興味を持ち、動画を見始めました。2011年、「新たなるファイレクシア」が出たタイミングです。「ファイレクシア」は昔プレイしていた人間からすると気になるワードで、ストーリーにも惹かれ、構築済みのデッキを購入したのを覚えています。対戦動画は、プロプレイヤーのIchikawaさん(瀬畑さん)のものを見ていました。

ネットで検索して近くの専門店を探し、「晴れる屋」に行きましたが、当時はトーナメントセンターではなく、普通のビルの一角でした。現社長の岩田さんが接客していたのを覚えています。

復帰したマジックは最高に楽しく、そのまま国内グランプリをラダーするまでに、さほど時間はかかりませんでした。グランプリでは、ショップ店員として当時一緒に遊んだ友達がいたりと、数年ぶりの再会に感動しました。
その後、グランプリ静岡2013では赤単ブリッツでマネーフィニッシュを達成し、グランプリ2日目は高頻度で進出できていたこともあり、プロツアーを目指すことを決め、ほぼ毎週どこからしらの大会に出ていました。

どれくらいやっていたかというと、グランプリで3Byeをもらえていた時期がある、という程度にはやっていました。当時は「プレインズウォーカー・ポイント」という制度があり、大会に出るとポイントが付与され、そのポイントに応じてグランプリでByeがもらえる仕組みでした。プロ以外で3Byeをもらえていた人は、なかなかいなかったのではないかと思います。

復帰した当初は特に知り合いもおらず、大会に行っても話す相手はいませんでしたが、さすがに毎週出ていると顔を覚えてもらえるようになり、徐々に声をかけてもらえることが増えてきました。私は決して強いプレイヤーではありませんでしたが、ドラフトをする時に誘ってもらったり、チーム戦に声をかけてもらったり、一緒にご飯を食べに行ったりと、ゲーム以外での楽しみも増え、本当に声をかけてくれた皆さんに感謝しています。7年ほど充実したマジック生活を楽しんでいました。

競技・イベントから離れる

2018年に娘が生まれることがわかりました。2019年春頃に出産予定ということで、プロツアーにいくことを目標にしていましたが、娘が生まれるタイミングで競技を辞めようと決意しました。
記憶は曖昧ですが、おそらく2018年でプロツアーへチャンスがあったのは以下の大会です(どこかでレガシーのグランプリを12-3で終え、プロツアーを逃した記憶がありますが、2018年ではなかった気がします)

  • 日本選手権 2018

  • プロツアーマジック25周年記念 RPTQ 2018

  • グランプリ千葉 2018

どれも、途中まで手応えを感じつつも、プロツアーには届きませんでした。アベレージは悪くなかったものの、最終的にはプロに負けて届かない、ということが続き、自分の実力はプロツアーには届かないと受け止めました。コロナ禍でもあり、マジックから再度離れるには、十分な理由が揃っていました。

いつ戻ってもいい

娘が生まれた以外にも、引っ越しや転職など、生活にはさまざまな変化がありましたが、MTGアリーナのおかげで、マジック自体は細々と続けていました。Secret Lairを集めるなど、遊び方も少しずつ変わり、コレクター寄りの楽しみ方が増えていった時期でもあります。コレクションについては、また別の記事で書こうと思います。

紙でのマジックは、新弾のタイミングで友人とドラフトする程度でしたが、「マジック・スポットライト・シリーズ」というイベントがあり、FINAL FANTASY × マジックということで、久しぶりにスタンダードのカードを買い集め、赤単で参加しました。グランプリのベスト64くらいの難易度であれば、プロモも狙えるかもしれない、と思っていましたが、結果は惨敗でした。

  • オンラインの発達により、プレイヤーレベルが以前よりも圧倒的に高くなっていたこと

  • 赤単が思っていた以上にプレイヤーレベルによって左右されるアーキタイプであったこと

  • 誘発など、オフラインでの複雑さが以前よりも増していたこと

悔しさはありましたが、久しぶりのイベントは楽しく、会場では懐かしい友人とも再会しました。この大会を通して、マジック熱が再び戻ってきたのを感じました。これは一生付き合っていける趣味だと思い、子供の頃にショーケース越しに眺めていた「Black Lotus」 を購入しました。

年末には「Asia Eternal Weekend 2025」に参加し、「パシフィコ横浜」に戻ってきました。26年経っても、同じ会場でマジックをしているとは、当時は想像もしていませんでした。デッキは「赤単プリズン」で、ヴィンテージとしては強い構成とは言えませんが、好きなデッキを使おうと、自分の好みに寄せた形にしました。よく分からないまま「Pyrogoyf」を入れましたが、さすがにヴィンテージでは、別のカードの方がよかった気もします。

ヴィンテージは、さすがに知らない人だらけで、海外の方も多い環境でした。そんな中、2回戦目で数年ぶりに友人と再会しました。対戦するのはおそらく10年ぶりで、まさかヴィンテージの大会で当たることになるとは思ってもいませんでした。4回戦あたりでは隣に瀬畑さんもいて、マジックのプロが長く活躍している姿を見ることができたのも印象的でした。これもマジックの良いところだと思います。

令和のマジックについては、いろいろ言われていますし、私自身も思うところはあります。

  • カードのイラストが多いこと

  • 発売ペースが早いこと

  • シングル価格が高いこと

  • 禁止カードが多いこと

ただ、すべてを追い続ける必要はないとも感じています。禁止改定のように、ゲームを遊ぶ上で最低限必要な情報は追いますが、すべてのスポイラーや新要素を把握し続ける必要はないと思っています。私はスパイダーマンとアバターのスポイラーは見ていません。忙しかったこともあり、自然とスキップしました。それでも、一昨日はみんなで集まってアバターのドラフトを行い、その場でキーワード能力を把握する程度でも十分に楽しめました。

アラビアンナイト」や「レジェンド」のカードだって知らないものはたくさんありますし、最初から全部を理解して遊んでいたわけでもありません。それよりも、友人と集まって遊び、ご飯を食べること。マジックを通して得たコミュニティの方が私にとっては大切です。追い続けて疲れなくていい。マジックはいつ離れてもいいし、いつ戻ってきてもいい。

2026年の抱負

さすがにプロツアーを目指すような目標は立てられませんが、、デッキ構築を楽しみながらマジックと付き合って行こうと思います。

  • モダンデッキ

  • ミドルスクールデッキ(もしくはPremodern)

  • Mox Jet / Mox Sapphire / Ancestral Recallの購入

この辺りのどれかが達成できたらいいなと思ってます。
2026年の初マジックはチーム戦のレガシーになりそうです。20年以上前に買った「もみ消し/Stifle」を打つことになるかもしれません。
とにかくマジックを気軽に楽しんでいきたいと思います。

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