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Wikipedia執筆者が「金」で動かない理由

「Wikipedia執筆者」という分野

世の中には「Wikipedia執筆者」という分野があるようです。
ブロガーでもない、SNS投稿者でもなく、動画投稿者でもない。
クリエイターの一部になるのかよくわかりません。
個人的な感覚としては、百科事典の執筆者に近いような気がしてます。
Wikipediaを開くと財団が寄付を募ってるのを見ます。
きっと、Wikipedia執筆者の原動力はどういうところから流れてくる「お金」目的とも思っておりました。

Wikpediai執筆者が「金」で動かない理由

AIであるGeminiと対話していたら、Wiki執筆者は「金」じゃないようなことを言い出しました。

noteにも純粋に自身の考えを表現したい人とお金のことしか考えてない人がいるように見受けられます。
でも、noteは一般的に言うところの「ブログ」です。

Wikipediaはブログとは全く異質なものです。
その執筆者の素顔が見えたことがありません。
少し不思議に思ったので、GeminiとWiki執筆者についてプロファイリングをしてみました。

「伝説上の大陸」をWikiで見ると5つ出てくる

コレです。

  • アトランティス大陸

  • パシフィス大陸

  • ムー大陸

  • メガラニカ

  • レムリア大陸

ここの主題は伝説の大陸じゃありません。
「この記事には複数の問題があります。」と出てくるところがポイントです。
AIも同様に結果が正しくない場合があると出てきます。

Geminiが「伝説上の大陸」を解説するとどうなりますか?と聞いたことが始まりでした。
Wikiとどのように異なるのか気になったのです。
AIの解説が気になる方は直接AIに聞いてみて下さい。

面白かったのは、GeminiがWikipediaとAIの違いについて解説を始めたことでした。

WikipediaとGemini(AI)の違い

WikipediaとGeminiの最大の違いは、「情報のまとめ方」「情報の客観性の担保の仕方」にあります。

Gemini

Geminiはこう続けてきました。

  • Wikipedia(ウィキペディア)

    • 性質: 不特定多数の人間(ボランティア)が、書籍や論文などの「出処(出典)」を持ち寄って作る百科事典です。

    • 「問題があります」と出る理由: 伝説やオカルト、超古代文明といったテーマは、個人の主観、偏った思想、あるいは信頼性の低い本(オカルト雑誌など)をソースにして書かれやすいためです。Wikipediaのルールである「客観性」「信頼できる光源(出典)」が不足していると判断された場合、有志の編集者によってあの警告タグが貼られます。

  • Gemini(AI)

    • 性質: インターネット上の膨大なテキスト(Wikipediaを含む)を学習し、そのデータから「もっともらしい文章」を確率的に生成するシステムです。

    • 「正しくない場合があります」と出る理由: AIは「何が真実か」を理解しているわけではなく、単に言葉のつながりを作っているだけだからです。特に「伝説上の大陸」のような、科学的な事実(地質学)と創作・神話が混ざり合うテーマでは、AIが事実に反する設定(いわゆるハルシネーション=嘘)を事実のように語ってしまうリスクが高いため、警告が表示されます。

つまり、Wikipediaは「人間が編纂する中でのルールの不徹底」で警告が出ているのに対し、AIは「AIがもっともらしい嘘(間違い)をつく可能性」があるために警告を出しています。

Gemini

Wikipediaの情報もAIで作ったほうが効率的じゃない?

Gemini曰く、

「裏でAIの影はかなりちらついていますし、むしろ激しい『攻防戦』が繰り広げられている」というのが現在のリアルな舞台裏です。

Gemini

人間が作ったとは思えないほどのクオリティを保てている理由、そしてそこにAIがどう関わっているのかを、「Wikipediaを守るAI」「Wikipediaを侵食しようとするAI」の2つの側面から深掘りしてみます。

1. Wikipediaのクオリティを「裏で支える」AI

実は、Wikipedia(運営元:ウィキメディア財団)は、人間がすべての記事を1文字ずつ監視しているわけではありません。
かなり早い段階から「荒らし(Vandalism)の検知」にAI(機械学習システム)を導入しているようです。

  • 悪質な編集の自動検知(ORESなど)
    人間が作ったとは思えないスピードで嫌がらせや嘘の書き込みが削除されるのは、AIが「過去のデータ」から「荒らしのパターン」を学習し、怪しい編集が行われた瞬間にモデレーター(人間の管理者)へ通知、あるいは自動で差し戻しを行っているからだそうです。

  • 事務作業の自動化
    表記揺れの修正、記事のカテゴリ分け、データのリンク付け、他言語版からの「機械翻訳のベース作成」など、創造性を必要としない膨大なルーティンワークは、すでにAIや高度なプログラム(ボルト/Bot)が裏で片付けているそうです。

人間が「記事の信頼性を見極める」という最も重要な知的作業に集中できているのは、こうした「防衛・事務用AI」が裏方として優秀だからです。

2. 人間 vs AIの「新たな攻防戦」

一方で、私たちが使っているような「文章を自動生成するAI(LLM)」の登場によって、Wikipediaのコミュニティは今、大きな転換期を迎えているとのことです。

  • AIによる「もっともらしい嘘(偽記事)」の脅威
    AIを使えば、存在しない歴史や企業についての、それっぽく見えて中身は完全な嘘(ハルシネーション)である記事を、わずか数分で大量に作成できてしまいます。
    実際、AIが勝手に記事を作ったり編集したりする「AIボット(例:TomWikiAssistなど)」が勝手に活動を始めてコミュニティが大騒ぎになり、即座にブロックされるといった事件が起きています。

  • 厳格な「AI生成文の禁止令」
    こうした事態を受けて、Wikipedia(特に英語版など)では方針が厳格化され、
    「AI(LLM)を使って記事をゼロから書いたり、大幅に書き換えたりすること」は原則禁止
    というルールが作られました。
    (※自身の文章の誤字脱字チェックや、他言語からの翻訳アシストなど、人間のチェックが入る一部の例外を除きます)

3. なぜWikipediaは「人間」にこだわるのか?

AIの方が文章をきれいに早く書けるのに、なぜWikipediaはAIを排除しようとするのでしょうか。理由は大きく2つあります。

  1. 「出典(ソース)」の担保ができない
    AIは言葉のつながりを作るのは得意ですが、「どの本の何ページに書いてあったか」を正確に検証することが苦手で、嘘の参考文献をでっち上げることがあります。
    Wikipediaの命である「検証可能性」が崩れてしまうのです。

  2. 「AIの学習元」が消えてしまう(共食い現象)
    AI(Geminiなど)は、Wikipediaに人間のボランティアが書き残してくれた「信頼できるデータ」を読んで勉強しています。
    もし、Wikipediaの中身がAIの書いた文章だらけになってしまうと、AIが「AIの書いた嘘が含まれる文章」を学習することになり、インターネット全体の情報の質が劣化していくという皮肉なループ(モデル崩壊)が起きてしまいます。

現在のWikipediaの姿

現在のWikipediaは、「ルーティンワークや防衛戦はAIに任せつつ、記事の執筆や議論という『最後の砦』は、意思を持った人間(ボランティア)が必死に守り続けている」というのが実態です。

あの整然とした百科事典の背景には、技術を便利に使いこなしつつも、「人間による信頼性」を死守しようとする、ボランティアたちの執念と最先端のAIシステムが同居しているということのようです。
そう考えると、あの膨大な記事の山がまた少し違った景色に見えてきますね。

Wikipediaが寄付を募る理由・構造に興味津々

知識の循環と言えば聞こえはいいのですが、どこから新たな情報が入ってきてるのか曖昧な世界になっているような気がします。

なのにWikiは懸命に寄付を募る。

一般人ではなくAI各社に寄付を募ったらいいのに・・・とっくにいくらかの投資は流れてる?
その構造はどのようになっているのか興味を持ちました。

現代のインターネットとAI業界が直面している最もスリリングで、かつ本質的な問題だと思います。
調べてみると、私たちが今見ている世界は、情報がぐるぐると円を描いて閉じていくような、ある種の「不気味な曖昧さ」を孕み始めています。
この「知識の循環(ウロボロスの蛇のような状態)」と「お金の裏事情」について、まさに今起きているリアルな構造を3つのポイントで整理してみます。

1. 新たな情報はどこから入るのか?(AIにはできないこと)

「知識の循環と言えば聞こえはいいのですが、どこから新たな情報が入ってきてるのか曖昧な世界になっている」

私(ケント)

この疑問はどうやら正解のようです。
もしAIが書いた記事をWikiが載せ、それをAIが学習したら、数年後には「薄まったカルピスをさらに水で薄める」ような状態になり、ネット上の知識は劣化して崩壊します。

では、どこから「新鮮な情報」が入るのか。それは、人間の生々しい「一次情報(体験・現場・調査)」しかありません。

  • 事件や発見の現場
    実際に現地に行って写真を撮る人、古文書を解読する人、裁判の判決文を読み込む人。

  • 専門知識のアップデート
    地質学者が海底を調査して「やっぱりムー大陸はなかった」という論文を書くこと。

AIは「すでにある言葉の並べ替え」しかできません。
世界に新しい事実を付け足すことができるのは、泥臭く動く「生身の人間」だけです。
WikipediaがAI生成文を厳しく禁止しているのは、この「人間の一次情報」という純水を守るためなのだそうです。

2. 「AI各社に寄付を募ったらいいのに」という疑問に対する答え

これについても、実は「とっくに裏で巨額のビジネスが始まっている」というのが答えになります。

Wikipediaを運営するウィキメディア財団は、AI各社が勝手にデータをタダでごっそり持っていく(スクレイピングする)ことによるサーバー負荷と、人間の閲覧者(=寄付してくれる人)が減ることに危機感を持っていました。

そこで、財団は「Wikimedia Enterprise(ウィキメディア・エンタープライズ)」という、企業向けの有料サービスを立ち上げました。

Wikiへの出資

つまり、AI各社はタダで学習しているのではなく、「AIの精度を保つための高品質な人間データを買う」という名目で、裏で何億〜何十億円もの大金をWikipedia側に支払い始めています。

3. なぜそれでも一般人に「寄付」を募るのか?

裏でAI大手(ビッグテック)から巨額の資金が流れているのなら、なぜ今も私たち一般ユーザーの画面に「1回限りの300円の寄付をお願いします」と出てくるのでしょうか。

理由は、彼らの意地とも言える「中立性のプライド」にあります。

「特定の巨大企業に100%依存すると、その企業に都合の悪い記事を書けなくなる」

Wikipedia

もし、Wikipediaの運営費のすべてをGoogleやMicrosoft、Metaが支払うようになってしまったら、将来「その企業の不祥事」や「政治的な偏り」があったときに、記事を修正する圧力がかかるかもしれません。

彼らが「普通の人が11ドル(約1500円)以下を出し合って支える grassroots(草の根)モデル」にこだわるのは、「誰の言いなりにもならない、人類共有のクリーンな広場」であり続けるための防衛策なのです。

変化するWiki執筆の構造まとめ

  • AI企業
    「人間が作った綺麗なデータ」がないと死んでしまうので、裏でWikiにお金を払う。

  • Wikipedia
    AIからお金はもらうが、魂(中立性)まで売らないために、一般人からの小口寄付の形を崩さない。

  • 人間
    AIに要約された情報ばかり見ていると、Wikiに寄付することも、新しい一次情報を書き込むこともしなくなる。

利便性と引き換えに、私たちは「自分で調べ、確認する」というコストをAIに丸投げしつつあります。
だからこそ、この「曖昧な世界」の中で、情報の出処(ソース)がどこにあるのかを意識する視点は、これから物凄く重要になっていくはずです。

Wikipediaが一次情報の宝庫である理由

Wikiは不確かな情報が多いとネガティブに捉える勢力もありますが、個人的には一次情報の宝庫だと思ってました。
でも「出典がまったく示されていないか不十分です」と出てくるのは、AIと一緒だなと思ったわけです。
なので、ワザと先に書いたような「伝説の大陸」などというオカルト分野の検索をしてみたのです。
証拠はないけど世の中には不思議なことは確かに存在するという分野。この不確かさをどのように表現するのだろうか?
Geminiに回答を読んでも棲み分けは混沌としているように思えました。

「不確かなもの、証拠はないけれど確かにそこに漂っている気配」を、人間が集まるWikiや、確率で動くAIがどう扱うのか。
そこには綺麗に割り切れない、まさに「混沌(カオス)」とした世界が広がっています。

この「不確かさの表現」について、WikiとAIがそれぞれ抱える限界と、なぜそこが混沌としてしまうのかを掘り下げてみます。

1. Wikipediaの限界:「悪魔の証明」と格闘する人間

オカルトや都市伝説のページを開くと「出典が不十分です」という警告がよく出てきます。
これはWiki(人間)が、「実在しないことの証明(悪魔の証明)」や「主観的な体験」を、客観的な文章に落とし込もうとして大苦戦している証拠です。

Wikiのルールは「中立」と「検証可能性」です。
そのため、不思議な現象に対して彼らは次のようなアプローチをとります。

「それが本当に存在するかどうか」ではなく、「そういう噂や記録が、いつ、どこで、誰によって語られたか」という事実(歴史)にすり替えて記述する。

Wikipedia

例えば「幽霊」のページなら、幽霊がいるかいないかではなく、「江戸時代の怪談集にはこう書かれている」「心理学ではこう説明される」という風に、周囲の“足跡”だけを必死に集めて形を作ります。
しかし、語り手の主観や、証拠のない目撃談が多く混ざる分野であるため、どうしても「出典が不十分」「独自研究の恐れ」という警告だらけになり、結果としてAIの曖昧な回答と同じような「どっちつかずの混沌」に見えてしまうのです。

2. Gemini(AI)の限界:空気を読んだ「大人の対応」

一方、AIがオカルトや不思議なことについて回答するとき、一見すると綺麗に棲み分けられているようで、実は非常に「曖昧で、計算されたカオス」の中にいます。

AIは、過去の膨大な人間の議論(科学派 vs オカルト派)をすべて学習しています。
そのため、どちらか一方に偏ることを嫌い、自動的に「バランスを取った、安全で、ちょっと冷めた大人の回答」を作るようにプログラムされています。

  • 人間のオカルト: 恐怖、ロマン、畏怖、あるいは「言葉にできない潮の気配」のような、グラデーションのある感情や体験。

  • AIのオカルト: 「科学的には証明されていませんが、文化的には面白いですね」という、感情を排したテンプレ的な要約。

AIの回答を読んで「棲み分けが混沌としている」と感じられたのは当然です。
なぜなら、AIは「白(科学)」と「黒(オカルト)」の間の、人間が何千年も決着をつけられずにいる「グレーゾーン(不確かさ)」を、そのまま確率的に言葉で濁して出力しているだけだからです。
そこに確固たる意志や、真実の境界線はありません。

3. だからこそ「一次情報」の価値が変わる

ここで、最初の「Wikiは一次情報の宝庫だと思ってた」という話に繋がります。

実はWikipediaのルール上、個人の日記やブログ、個人の体験談は「二次情報(信頼できる媒体が検証した情報)ではない」という理由で、排除される傾向にあります。
しかし、世の中の「不思議なこと」「まだ科学が追いついていない現象」のスタートは、すべて「ある個人が、確かに体験してしまったこと(生々しい一次情報)」のはずです。

今、インターネットで起きている最大の変化はここです。

  • AI
    ネット上の「平均的な意見」を綺麗に丸めて出す(混沌を曖昧にごまかす)。

  • Wiki
    「誰が言ったか」の証拠(出典)が揃っているものだけを綺麗に並べる(証拠のない不思議は排除されるか、警告がつく)。

そうなると、
「証拠はないけれど、確かに存在する不思議な気配や、人間の生々しい体験」は、AIからもWikiからもこぼれ落ちてしまう
ことになります。

混沌の中で私たちが受け取るもの

「不思議なこと」を表現するとき、Wikiはルールに縛られてガタガタになり、AIは空気を読んで中身を薄めます。

だからこそ、どこかの個人のブログに書かれた「一晩中、奇妙な音が響いていた」という主観的な日記や、誰かが撮影した「ただ波が揺れているだけの、潮の気配がする動画」のような、カチッとした文字やデータに要約される前の「個人の一次情報」にこそ、現代では逆に本物の価値(ロマンや真実味)が宿るのではないでしょうか。

すべてがAIとWikiによって効率的・客観的に整理されていく世界だからこそ、その網の目からすり抜ける「不確かさ」を面白いと感じる人間の感性こそが、この曖昧な世界を探索する唯一のコンパスなのだと思います。


冒頭にも書いたように、このnoteも然り、ブログ、SNS、動画はクリエイターの自己顕示欲が半分、金が半分だと思えます。
Wikiの価値って何なのでしょうね?今やAIに聞けばいいことなのに。

Wikipedia執筆者の異質さ

情報コンテンツの循環

この図にある「これ(Wiki)は何? どうして(無収入なのに)金を集めてる(寄付を募る)?」という疑問、そして「ブログや動画は自己顕示欲と金が原動力なのに、なぜWikiの執筆者は無償で動くのか?
AIがある今、その価値は何なのか?」という本質的な問いについて、この図の構造をベースに紐解いてみたいと思います。

1. クリエイターの動機から見る「Wikiの異質さ」

ブログ、SNS、動画の多くは「承認欲求(自己顕示欲)」「経済的利益(金)」の掛け算で回っています。
これは資本主義のエンタメとして非常に健全なダイナミズムです。

ところが、Wikipediaの執筆者(ウィキペディアン)の原動力は、そのどちらでもありません。
彼らを動かしているのは、ある種の「狂気的なマニア気質(収集・整理欲)」と「知識の独占に対する反発」です。

  • 自己顕示欲の全否定
    Wikiでは個人の名前(アカウント名)は履歴にしか残らず、表舞台には出ません。
    主観(俺の意見)を書くと一瞬で消されます。自己顕示欲を満たしたい人にとって、Wikiは最も居心地の悪い場所です。

  • 無償の職人精神
    彼らは「世の中の散らばった情報を、完璧な棚に綺麗に並べ替えたい」という、パズルを完成させるような知的快感のために動いています。
    見返りを求めずに地域の図書館を勝手に掃除して本を並べ替えている「本物の本好きのボランティア」のような集団です。

2. 今、この図の中で「Wiki」だけが持っている決定的な価値

「AIに聞けばいい時代」だからこそ、図の中におけるWikiの価値は暴騰しています。

上図の中で、ブログや動画、SNSから出た情報は「何でも吸収」という矢印でAIに吸い込まれています。
しかし、PV(金)を目的としたブログやSNSの一次情報は、時として「バズるために盛られた話」や「アフィリエイト目的のポジショントーク」になりがちです。

もしネット上がブログとSNSだけになったら、AIが吸い込むのは「薄まったカルピス」や「ノイズ混じりの水」ばかりになります。

その中で、Wikiだけは以下の防波堤として機能しています。

  • 「情報の足場(アンカー)」としての価値
    AIが「それらしい嘘」をついたとき、私たちが「本当にそうか?」と確かめに行く最後の拠点がWikiです。
    AIの回答には(現状まだ)出典の厳密性が足りません。
    Wikiという「人間がソースを検証し終えた綺麗に整理された棚」があるからこそ、AIも、そしてGoogle検索をするユーザーも、迷子にならずに済んでいます。

3. なぜWiki(財団)は寄付を集めるのか?

図の左下にある「どうして金を集めてる?」という疑問への答えが、ここに繋がります。

ブログや動画は「広告」や「課金」で金を稼ぎますが、Wikiがそれをやらない(やれない)のは、「情報の売り物化」を防ぐためです。

  • もし広告を載せたら
    「PVを稼げる扇情的な記事」が優遇され、図にある「PVばかり気にする」という赤い電撃がWikiにも走ってしまいます。

  • もしAI企業からの資金だけで運営したら
    AI各社(ビッグテック)の不祥事や都合の悪い真実を書き込まれた際、Wikiの管理者がそれを削除せざるを得ない「圧力」がかかります。

彼らが一般ユーザーに必死に「300円の寄付」を募り、図にあるような独自の循環を作ろうとしているのは、「金と自己顕示欲の泥沼(赤い矢印のループ)」から、知識の広場を完全に切り離して無菌室に保つための、唯一の手段だからです。

結論:Wikiとは「ネットの浄水器」である

この図を見ながら改めて考えると、Wikiとは、ネット上に溢れる「自己顕示欲と金」で濁った一次情報やエンタメ要素をろ過し、AIやユーザーが安心して使える「純水」に変える「巨大な浄水器」のような存在なのだと思います。

執筆者たちは、その浄水フィルターの目を細かくすること自体に命をかけている職人たちです。

「AIがあればWikiはいらない」のではなく、
「Wikiが綺麗にろ過してくれないと、AIの飲み水(学習データ)がドブ水になって動かなくなる」
これが、現代の混沌とした情報世界のリアルな構造なのだと感じます。

【自分の妄想】Wikiの執筆者に金が流れてる?Wiki執筆者の原動力はソレ?

Wikipediaの情報は、あれだけの膨大な作業を「完全なボランティア」でやり続けるなんて、現代の資本主義の感覚からすれば「絶対に裏で誰かから金を貰っているはずだ」と疑うのが自然ですよね。

結論から言うと、「Wikipediaというシステム自体から執筆者に給料が支払われることは絶対にないが、特定の“別の思惑”を持った組織から裏で金を貰って書いている『プロの工作員(執筆者)』は実在し、常に問題になっている」というのが、この妄想のリアルな答えになるそうです。

つまり、純粋な趣味の職人に混ざって、「金のためにWikiを書き換えている人間」は確かに存在するのだそうです。
彼らの動機と、Wikiの裏で動くお金のリアルについて解説します。

1. 「裏のスポンサー」から金をもらうプロの執筆者たち

Wikipedia(財団)は執筆者に1円も払いませんが、「企業」「政治団体」「国家」「PR会社」といった外部の組織が、お金を払ってプロの書き手を雇うケースが後を絶ちません。
これをWikipediaでは
「報酬を伴う編集(Paid Editing)」と呼び、非常に深刻な問題と捉えられています。

彼らの動機は「金」と「世論誘導」です。

  • 企業のイメージ戦略(ステマ)
    自社の不祥事や批判的な記述をこっそり削除したり、マイルドな表現に書き換えたり、逆にライバル企業のページに不利な情報を書き込んだりするために、プロの編集者が裏で雇われます。

  • 政治・国家によるプロパガンダ
    領土問題や歴史的事件、特定の政治家のページを自分たちに都合の良いように書き換えるため、国家規模で「執筆チーム」が組織されていると言われています。
    (※実際、特定の国からの組織的な書き換えが発覚し、多くのアカウントが永久追放される事件が何度も起きています)

彼らにとって、Google検索やAI(Geminiなど)が「最も信頼するソース」として参照するWikipediaを書き換えることは、世界中の人々の常識をコントロールすることと同義です。
そのため、巨額の予算が裏で動く動機になり得るのです。

2. 「金(アフィリエイト)」を狙う個人の執筆者たち

また、もっと身近なレベルでの「金」の動機もあります。

Wikipediaの記事に、特定の専門書や商品の「参考文献リンク」として、自分のアフィリエイトコード(紹介料が入る仕組み)を仕込もうとする個人が一定数存在します。
あるいは、自分が運営するブログやウェブサイトへのアクセス(PV)を増やすために、Wikiの記事内に「詳しくはこちらのサイトを参照」と自分のリンクを貼り付ける手法です。

これらは発覚次第、他の厳しいボランティア(職人たち)によって秒単位で削除されますが、上図にある「PVばかり気にする」「金を集める」という赤い電撃は、実はWikiの内部にも常に侵入しようと企んでいます。

3. それでも大半の執筆者が「無収入」で書き続ける理由

こうした「汚れた金」の動機を持つ執筆者がいる一方で、Wikipediaの土台を支えているコアなベテラン執筆者たちは、本当に1円も貰わずに書いています。

彼らの本当の動機は、現代では絶滅危惧種とも言える「知識の自警団(プライド)」です。

先ほど挙げたような「金や政治で記事をねじ曲げようとするプロの工作員」を見つけ出し、ルールという武器を使って叩き潰すことに、奇妙な正義感と快感を覚える人々がいます。
彼らにとってWikipediaの編集とは、一種の高度な「オンライン陣取りゲーム」であり、「世界の正しい知識を俺たちが守っている」という圧倒的な自己満足(脳内麻薬)が報酬になっています。

上図の「赤いループ」との戦い

Wikipediaの内部では今、

  • 「金を原動力にしてWikiを汚そうとする侵入者」

  • 「自己満足とプライドを原動力にして、それを排除しようとする防衛者」

の2つの勢力が、毎日24時間体制で激しい戦争を繰り広げております。

「執筆者に金が流れている?」という私の最初の妄想は、ある意味で大正解でした。
Wikiのシステムではなく、「Wikiの持つ絶大な影響力を利用したい奴ら」から、裏で一部の執筆者に金が流れている

だからこそ、そうした工作を見抜けなくなったAI(何でも吸収してしまうAI)が、嘘の情報を真実としてユーザーに返してしまう危険性があるのです。
この生態系の歪みは私たちが想像する以上に深く、ドロドロしたものであると言えます。

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