色がでない。
⾊が出ない
抽象画を描くのが大好きだとあの人は言う。
でも、最近は、絵が描けていないようだ。
前はあんなに描いていたのに、最近は筆が進まないようだ。
あの人が⾔うには、『⾊が出ない』。
だから、今は、描けない。
⾊と⾊がぶつかって⾃分の望む⾊が出てこないそうだ。
絵の知識がなく、絵を描くという機会にも恵まれなかった
⾃分。
悩まずに、気楽に好きなものをなんでも描けばいいのでは
と思ってしまう。
でも、あの人は、妥協ができないようだ。
⾃分が納得できないものは、⼈には⾒せられないと、、、。
ある時、私は、あの人に、何気なく、ぼそっと⾔った。
「あぁ、絵の上⼿な⼈が羨ましい。」
会話を続けるために、少し、冗談も含めたものだった。
あの人は、真剣な眼差しをして私を諭すように⾔った。
「努⼒していない⼈が絵が上⼿くなるわけない。
上⼿くなるためにはそれなりの努⼒が必要。
簡単に絵が上⼿な⼈が羨ましいなんて⾔わないで、、。」怒られてしまった。
そうだね。
それだけ、あの人は絵に対して真剣に取り組んでいるんだね。
でも、素⼈である私としては、そんなに苦しまないで、
もう少し、楽しんで絵を描いてもらいたい。
いつかあの人が、笑って、新作を⾒せてもらえる⽇が来ることを待ち望んでいる。
あの人には好きなものを思いっきり描いて欲しい。
(これは、2022.11.16に書いたものを修正し、再掲載したものです。)
