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24. またあしたね

卒園式が無事に終わり、
私は少しだけセンチメンタルな気持ちを抱えながら、玄関で子どもたちを見送っていました。

小さくなった制服に身を包み、すっかり頼もしい表情の子どもたち。
保護者の方と手をつなぎ、「ありがとうございました」と笑顔で帰っていきます。

その一人ひとりの姿に、これまでの日々が重なって、胸がじんわりと温かくなりました。

そんな中、いつもクラスを明るくしてくれていた、元気で面白い彼がやってきました。

「あっまり先生〜‼︎」
「俺これからマック行くんだ〜!!」って
うれしそうに

そして、靴を履き幼稚園の玄関を出る瞬間。
彼はいつもの調子で、ニコニコしながら手を振って、こう言ったのです。

「せんせーい!バイバーイ
またあしたねーー!」


――その瞬間、時が止まりました。

ああ、彼はまだ気づいていない。
もう“幼稚園での明日”はないということに。

ーーー
でも、それがなんとも彼らしくて。
あたたかくて、愛おしくて。

こみ上げてくる涙を必死でこらえながら、
私も笑顔で手を振りました。

「うん、またね!」

先生として過ごしてきた中で、
いちばん「さよなら」を言うのが苦しかったのは、
意外と、あの何気ない「またあしたね」という言葉の後だったかもしれないです。

卒園式で涙を流す子もいれば、
いつも通り元気にバイバイする子もいる。

でもきっと、どの子にとってもこの日は、
それぞれの形で、新しい一歩を踏み出す、
特別な日

そして私は――
「またあしたね」と言ってくれた彼のおかげで、
この仕事の幸せを、もう一度しっかり受け取った気がしました。

✨来週は、可愛い3歳のプリンセスによる言い争いのお話です↓

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