見出し画像

🧸育児エッセイ|トゥントゥントゥンサフールに恋している

「見てみて!この人!格好いいでしょう?」

そう言いながら、わたしはテレビの中で歌っている男の子に指をさす。


「本当だ!格好いいね!」
という答えを期待していたのに、

「いやいや、全部同じ顔に見えるし」
「顔と名前が一致しないわ」

返ってきた母のひと言に、ひどくがっかりした。


そんな思い出がある。


そんなトラウマ(?)からか、
息子が好きになったものは頑張って名前を覚えたいと思っている。

電車
工事車両
昆虫
恐竜
そして深海生物。

絵本や図鑑を読んだりするから、難なく自分も覚えることができている。


しかし、これがアイドルやVtuberになったらついていけるだろうか?
そんな不安がよぎることもある。


最近のアイドルを見ていると、
「みんな同じ顔に見える」
と言っていた母の気持ちがわかるような気がするからだ。

まぁでも、そんな日が来るのはまだ何年も先だろう。
そう思っていた。

まさか3歳でやってくるとは…


息子が食い入るように見ていたYoutube。


流れているのは「まいぜんシスターズ」のマイクラ動画だ。


突然、息子が何かを唱えながらケラケラと笑い出した。

「トゥントゥントゥンサフール!トララレロトラララ!」


「トゥントゥントゥンサフール!トララレロトラララ!」


何かの呪文?
洗い物の手を思わず止める。


「何を言っているの?」
と聞いたら、

「これ。」
と、画面に映し出されている奇妙な生き物たちを指さした。


その日以来、息子はイタリアンブレインロットに夢中になった。


スラスラと覚えていく息子。

「これは、トゥントゥントゥン・サフール」
「こっちはブルブル・パタピン」
「タタタタ・サフール!」


一方でわたしはというと、
顔の見分けはつきやすいのだがとにかく名前が覚えられない。

イタリアっぽいネーミングというが、
もはや意味不明の文字の羅列にしか見えないものもある。


わたし「この子可愛い!」
息子「ママの好きな、コーヒーだね」

「バレリーナ・カプチーナ」は息子より先に覚えられた数少ないキャラクターのひとつ。


イタリアンブレインロットたちを唱えていると、だんだん脳がバグってくるのかもしれない。

わたし「トゥントゥントゥン…なんだって?」

息子「トゥントゥントゥンサフール!」


こんなやりとりですら息子はひたすら爆笑するからだ。

名前を覚えるのは苦戦しているが、
意味不明のことばを言い合って、息子と笑い転げる時間はとても楽しい。


息子を幼稚園に送った後、歌を聴きながら帰るのが最近の日課になった。

少しでも名前を覚えようと思って聴きはじめたのだが、すっかりハマってしまった。

これを聴きながら自転車をこいでいると、なんだか楽しい気持ちになるのはなぜだろう。


そして、肝心の名前は全く覚えられない。

この「爆笑の日々」は、もうしばらく続きそうだ。


いいなと思ったら応援しよう!

れいぽん よろしければ応援よろしくお願いします!いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!