山梨県/桃の花 制作記録③
4月10日
さて今日のモーニングはどこにするか、とホテル付近かつ道中コインランドリーがある立地条件で探す。なぜか4泊なのに下着と靴下を3着しか持ってこなかったため致し方なくコインランドリーを使わざるを得なかった(アホすぎる…)。洗濯の待ち時間も兼ねてモーニングしちゃおうという寸法だ。「半蔵珈琲」という珈琲と音楽に拘り(定評)がありそうな感じだ。いざ着いてみるとかなりイカしている。店内の音楽はめちゃくちゃかっこいい。なんとモーニング(厳密にはモーニングセットがあるわけではなく、モーニングコーヒーがあったりトーストがあったりする)は10時までだったのだ。ホテルを出たのが10時くらいだったので絶対ムリ…。ラテとブルーキー?(※1)を注文し、ソファの席に着く。多分2時間以上居たと思う…。素敵だったのでスケッチもした。

※1 brookie
ブルーキーは英語で「brownie and chocolate chip cookie」といいます。ブラウニーとチョコチップクッキーを一緒に焼き上げたアメリカのお菓子です。
コインランドリーで洗濯物を回収し、新府桃源郷へ向かう。甲州市の塩山桃源郷へ行くのはやめることにした。描く時間を確保した方が良いのと、おそらく新府桃源郷と比べさほど大差はないだろうと踏んでだ(もちろん風景は絶対違うと思うが)。また、今日は天気が悪く、今にも雨が降り出しそうな感じだった。新府桃源郷についた頃は14時半ごろだったと思うが、ポツポツ降っていた。止むタイミングを見計らってキャンバスを設置。曇っているからなのか、今日の花は昨日の花より随分ピンク色が強く感じる。それもそうか、昨日は晴天、日が強すぎて明るすぎたのだろう、明るすぎるということは色もその分飛ぶはずだからだ。また空の青は鮮やかでもあったので、花のピンク色の鮮やかさが視覚的には弱まったとも考えられる。曇っている方が花の鮮やかさとの彩度のコントラストが生まれ、引き立つのだろう。だが昨日の空色は好きだったので、今日の曇り空の色を上から被せるということはしたくなかった。昨日のことで思い出したが、ゴッホのアーモンドの木の枝を描いている作品が有名(なのか?)だが、彼の気持ちが少し分かった。背景の青色が良いのだ。

キャンバスに油彩
こうして見ると、非常にたくみな絵だと思う。背景の青色の作り、枝や花との関係、線の使い方、絶妙。

まずは花の鮮やかさをしっかり出したい。昨日の段階では白っぽいピンクを乗せるだけになってしまった(絵の具もまだまだ薄い)。今日の見た感じ、重要なのは花の中心の濃いピンクだろう。ここのインパクトが非常に強い。それと同時に枝の関係もより探って見つけていかねばならない。でないと花の位置もなかなか決めきれない。枝と花の隙間に見える遠景の花が点々としている部分は複雑すぎて追いきれないが、それでも何とか追いかける。

17時をすぎたあたりで限界を迎えた。空以外の全てにかなり手を加え、それなりに密度が増したと思う。特に枝をある程度整理できたのがでかい。幹の位置は枝の関係から大きなズレを感じ、かなり位置を修正した。濃いピンクもかなり画面に加えた。先日に比べると、花っぽさが客観的にかなり分かるレベルになったと思う。だがここが難しい点だが、一番手前の花をどこまで描写するかが問題だ。あえて花に遠近感を持たせる構図にしたのだが、リズムとしての機能が細部の描写によって弱まる気もする。つまり一層目の仕事の時の方がインパクトやリズミカルな表現になっていたという風に感じるのだ。とはいえ、桃の花の依頼なので、そこまで抽象的だと如何なものか、とも思ったのだ。だが、私の表現には抽象性というか、「煌めき」みたいなものがかなり重要な要素としてあるため、図鑑のイラストのような説明的な描写はしたくなかった。感覚に響くリアリティの表現をしたいのだ。そういう意味ではまだ何か足りないような気もした。だが昨日とは打って変わって非常に気温が低く、身体的に限界を迎えていたので今日はもうやめることにした。最後のひと推しは明日の朝に頑張ることにした。特に花の色はまだ足りてない。あと空と花の関係も再検討したいところだ。
空腹が凄まじかったのと、先日の焼肉の罪悪感から、今晩は定食で健康を整えようと思い、店を検索した。色々と調べうまそうなところに行った臨時休業。2軒目も臨時休業。3軒目も…住宅街とかで道路が狭く雨も降っていてストレスが限界突破しそうになっていた。4軒目でやっと店に入ることができた(かれこれ1時間探し回って19時を過ぎていた)。4軒目だけ電話で確認したのだ。それが実は初日の夜に行こうとしたが臨時休業だった「食彩、ふじ」である(山梨県民は臨時休業しがちなんか?)。

定食が食べたかったが圧倒的居酒屋だった。メニューのご飯のとこにおかずと合わせて定食風に!と書いてたのでそうすることにした。定食セットじゃないと高くなるなあ〜と思いつつ、まあ好きなカスタムができるというのも悪くないか。サキイカ天ぷらとまぐろブツ(「山梨県民ならこれ!」と書いてあった)を注文。

店内にはいきものがかりとかミスチルなどが流れており、時代と趣向を感じる選曲でカラオケに行きたくなった。空腹すぎたので本当に美味しかった。
欲張って夜カフェにも行った。なんと17時半から営業、21時半までやっているというなかなか珍しい穴場カフェだ。あまりゆったりする時間はなかったが、どうしてもinしてみたかったので挑戦。「ヒグチコーヒーハウス」という名前でどうやら建物の2階にあり、1階は写真スタジオ、どちらもヒグチさんという写真家が切り盛りしているようだ。店内に入ると「ああ、こりゃあ当たりだ」と思わせる素晴らしい雰囲気であった。広い。薄暗い。カウンターにはかっこいいオーナーさん(後ほどヒグチさんだと知る)がいて、落ち着いていてこれまた良い。ダージリンとチョコのケーキを注文した。

良い空間すぎた。これが近くにあったらなあ、と思える素晴らしいクオリティだった。最後の夜なので行きたいところにはぜひ行かなければということで無理して行った。明日は早起きするぞ!!(多分無理)
