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『ほんちょう商店街にて』記録②(「1DAYパフォーマンス表現街」のためのリサーチ)

4/18

ホテルを9時半ごろに出発(ほんちょう商店街の目と鼻の先)。松村くんが到着するのが12時くらいなのでそれまではモーニングしたり散歩して時間を潰す(藝大千住キャンパスにキャンバスを置いているが、学生証がないと入れないため)。僕のお目当ては「Shanty」。前回のリサーチで訪れた際は満席で入ることができなかった(昨日も臨時休業だった)。明らかに商店街の中でも歴史が長そうなレトロな雰囲気を持つ喫茶店である。老夫婦で経営されているようで、Googleマップ情報を見ても非常に良さそうなのだ(☆4.5)。そして10時から開店するようなので、とりあえず通りを歩いて何かスケッチしようかな〜と思っていた。

「サライケバブ北千住店」の向かいにある路地でのスケッチ

通りをスケッチするのも良いが、歩いていると所々にある小さい路地が気になる。今回は路地スケッチでもしようかなと思い、ケバブ店「サライケバブ北千住店」の向かいにある路地でスケッチをした。路地左手には吉野家がある。路地に入ると一気に人の気配がなくなる。何でもない日常的な風景だ。僕は割とこういった何でもない誰も気に留めなさそうなものを楽しんで描く。単純に色の組み合わせだとか造形や物と物の関係を考えるのが好きなんだろう。描き終えて、写真を撮る際に実際の風景に合わせてスケッチを重ねて撮るとピッタリ合う。これも結構楽しい。

10時過ぎ、「Shanty」に入る。すでに客入りは結構あった。僕は店内唯一の一人席に通された。入ってすぐのアルコール消毒が目の前にある席だ。なっかなかに狭い。二人で行くことをお勧めする。モーニングが600円でトーストとヨーグルトとコーヒーが付いてくる。なかなかお得だ。注文して割とすぐに出てきた。僕はとりあえず朝食を食べてからスケッチしようと思った。10分かそこらで食べ終え早速スケッチ開始。大きめのスケッチに正面の風景をそのまま描く。丁度向かいのテーブルに一人で来ていた女性客が座っており、絵の主役っぽい感じにできそうだ。でも描きはじめたらすぐに帰ってしまった。もう少しゆっくりしていけば良いのに…。

「Shanty」でのスケッチ

何となく形はとっていたのと記憶も新しいので、まあ良いかと周りの描写も続けた。スケッチのアテにチーズタルト(タルトというか普通にケーキだった)を注文し、食べながら描いていく。次第に客は増え本当に満席になった。向かいには別の客が座っていた。レトロな雰囲気な空間にあるあるだが、暖色調の色合いが僕にとっては非常に描きやすく、いつになく手が進んだ。コロナ対策のアクリル板の表現がちょっと面倒くさかったが、何とかうまく処理できた。手前にある金の箱?が何なのかマジで分からないまま描いた。なかなかの力作ができたと思う。

13時くらいに松村くんと藝大千住キャンパスで待ち合わせ。昨日張ったキャンバスとイーゼルなどを持って路地へと繰り出す。場所は昨日スケッチした通りで良いだろう。昨日のスケッチでここなら60号キャンバスでも描ける、という確信が得られた。

描き始め

14時ごろ、キャンバスを設置し描き始める。通りかかる人々の訝しげな視線を感じつつも堂々と画家としての仕事を遂行する。絵の具を撒き散らしてはいけないこと、道具のコンパクト化による制限、などから本来の私のポテンシャルを思い切り出すということは難しく、少しストレスフルな描画作業が続いた。特に、地面の表現、奥行きを表現するためにグラデーションを作る際のブラシストロークが全然思うようには行かなかった。

photo by Daichi Matsumura

インスタのライブ配信もしながら制作していた。ある程度絵が進むと、そのキャンバスのサイズと絵の空間感が相まって通りかかる人々の目を奪っていった。後ろでずっと見ている人や声をかけてくる人もいた。下校時間だろうか、集団の小学生たちがすげー!と立ち止まって徐に絵と対象である風景を対比しだした。僕にとってはここを通る多くの人の反応がポジティブなもので嬉しかった。皆んな楽しんでくれていたように思う。

ライブ配信アーカイブのスクショ
photo by Daichi Matsumura

やはりライブペインティングの性質上、鑑賞者を意識せざるを得ず、緊張感を持って、張りのある画面表現を目指したと思う。つまり誰もが驚くような奥行き感、空間感をとにかく出すことに注力した。

photo by Daichi Matsumura

おそらく2時間半くらい描いたように思う。16時半ごろには描き終えた。というより力尽きた。

photo by Daichi Matsumura

想像以上にたくさんの人が話しかけてくれて、これであれば日記とスケッチの交換プロジェクトを実施できるんじゃないかと思った。ぜひ次回の滞在時にチャレンジしてみたい。

次回5/6へ続く。


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