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ロジェ・カイヨワの『遊びと人間』読みましたか?(3)

ロジェ・カイヨワの「遊びと人間」のお話、その続きです。
(Games of The Worldの内容紹介をしつつ…のお話)

Diabolo ディアボロ
ジャグリングの一種です。2025年現在では、大道芸のひとつとして有名なので説明は不要かと。
Yo-yo ヨーヨー
これもジャグリングの一種です。2025年現在では説明は不要かと。
Magic Squares 魔法陣
魔法陣の作り方(3x3、4x4、5x5)を数学的に解説するという高度な話題が約40行にわたってビッシリ書かれていました。びっくり。

んんっ?これって数学の本だったっけ?あれぇ?

上に紹介したurlリンクページの説明文とは一見違うように見えて、でも、作成途中経過の図が同じになる制作技法がこの本には書かれていました。

魔法陣の作り方の原理がわかったところで読者に挑戦ってことで、次のような問題が提示されてます。解答なしでがんばってみてね。と。
Magic7  マジック7 パズル問題
1~7の7つの数字を下の図に当てはめる。どの線の和も12になるように。

Magic7パズル

おまけとして、魔法陣を利用したミニゲームが紹介されていました。
これもボードゲームなのに、日本語版では収載されてなかったのです!
ボードゲームはちゃんと全部載せてよっ!扱いがひどいなあ。
Magic Tic-tac-toe  2 players
勝利条件:

タテ・ヨコ・ナナメの直線の数字の和が、どれか1つでも15に作れたら勝ち。
用具:
3x3の正方形ゲーム盤
1~9の数字が描かれたコマ
準備:
先手は奇数のコマ全てを持つ。後手は偶数のコマを持つ。
遊び方:
空いている任意のマスに自分のコマを置く。
注意:
先手がやや有利なことから、先手・後手を交代する2回のゲームをセットとして遊ぶ。

***

英語版原書では、すぐ続いて「ド・クチ」っていう謎のゲームが紹介されていました。これ、魔法陣と何か関係あるの?って極めて疑問。
しかもゲームとして、全然面白くない!
インド地方で遊ばれている伝統ゲームと書いてありますが、これを楽しめる人は誰もいないです。たぶんこの章の執筆者は、かなり雑に、やっつけ仕事で記事を書きなぐったものと考えられます。
Do-quti  2 players
勝利条件:

相手のコマを動けない状態に封じれば勝ち。
用具:
専用のゲーム盤
赤、黄、2色のコマ2個ずつ

初期配置:

遊び方:
自分のターンでは、任意の自分の色のコマを、線に沿って空いているマスに動かす。
注意:
このルールだと、無限に「誰も勝てない」千日手になっている気がします?おかしいなぁと思っています。

ラジくまるによる注釈:
おそらく、の話ですがゲーム盤の形状が間違っていると考察してます。最外周は円ではなくて、4つの弧のうち、1つの弧だけが欠損してるのが正しいゲーム盤ではないでしょうか。(で、仮にそうだとすれば古典ゲーム・古典パズル関係の本に載っているゲームに相当しますね、これ)

***

Mathematical Puzzle 数学パズル と
Tangram  タングラム
Geometry(幾何学)を応用したパズルは、数世紀にもわたって数学好きな人々によって作問され、そして解かれてきた。てな感じで原書は紹介してます。
下の写真には「このほかに3つも解があります。がんばって全部発見してみてはいかが?ただし難しいですよ。」と添えてありました。

そういう論調だったんで、だったら「タングラム」はこの章で一緒に論じるべきでは?と、ラジくまるは感じました。だからこの記事では続けてご紹介します。
タングラムはかなり昔「シルクロード交易」が始まった時点で、重要な交易品として中国からヨーロッパに流通したとのことです。
象牙製で細密彫刻が施されたタングラムの写真が掲載されてます。加えて中国風のイラストで描かれたシルエット問題集の写真も。


象牙製で、細密彫刻されたタングラムセット

African String Puzzle
「このパズルはギニアの黄金海岸でよくみかける」…なんて筆者は書いてますけど、それは現代では「伝説」と言われちゃってますよ!
「俺が発明した!」って宣言した人がいない(作者不詳)んで、真相は不明ですけれど…
でも、ラジくまるは、シルクロード国家(7~15世紀)のどれか(例えば、ペルシャ[ビザンツ帝国やオスマン帝国]?、あるいは、中国[元や明]?)で誕生し、大航海時代(15~17世紀)にヨーロッパ商船団の手で、全世界にばらまかれたってのが真相じゃないかな?と推定しております。
江戸時代(17~19世紀)の日本や、同時期のヨーロッパに、コレが存在してたコトは確認済です。世界大戦後の日本では「あいたい輪」という名前で商品化されたので、古典パズルとして超有名ですよね。
茶色の部分は、木製で曲げられません。黄色のリングを左から右に移動するのが目的。

Victoria Puzzle
ビクトリア女王の在位の時期(19世紀)に流行したのでこんな愛称がつけられたそうです。パズル目的は真ん中の黄色パーツをはずして外に出すってこと。赤や黄色のパーツは木製で変形できません。

…ってさあ、これ、さっきの記事「African String Puzzle」と解き方が類似してるパズルじゃないですか?章を分けずに、まとめて一緒に紹介すべきだと思いますよ?(立体パズルマニアじゃない人が、この章を執筆したことがバレバレだね!)
ちなみに、このVictoria Puzzleのヒントは「全ての穴は、ひも5本までは通過可能&ひも6本は通過できない。そんな穴の大きさ。」というコトです。これだけ聞けばパズルマニアなら「ああっ!分かったかも!」って感じで、解法がひらめきますよね!

Picking Cherries
このパズル、ラジくまるは初めて見ましたが、「基本形(解き方というかシステムというか)」は他のパズルで見たことがありそうです。水色のパーツは皮製品なので「曲げ」が可能なのです。
ということは、HANAYAMAの「はずる」で例えると「馬蹄パズル:Horseshoe」の解き方を応用できるんじゃね?と気が付きます。
(HIKIMIのボタンホールパズルの類似品と紹介すべきだったかな?)

まだ、来週に続きます。

(この記事の写真画像はすべてGames of The Worldから引用。イラストはラジくまる作です)


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