見出し画像

『迷惑だからやめて』を言わない子育て|マレーシアの公園から学んだこと

日本の常識が通じない学校生活


え?明日から学校なのに、本当にこれだけ?

マレーシアでの新学期。入学前オリエンテーションは、まさかの登校1日前でした。

元先生の私は驚きを隠せませんっ。日本の学校なら、事前にプリントが渡されて、持ち物など説明されます。担任の先生としても、転入生がくるなら予めロッカーや名札を用意し、どんな風にクラスに溶け込めるか作戦を考えていました。

けれど子どもたちの通うインター校では、「ホームページのガイドブックを読んでね〜」という感じ。それも言っていたかどうか、定かではありません(汗)。

私の英語力のなさのせいなのか…。それともわが子の入学が学年の初めではなく、Term3(3学期)だったからかもしれません。

さらにびっくりなことに、娘ちゃんの学年は始業2日目から3泊4日のTrip(修学旅行のようなもの)。担任の先生や多くの友達候補は不在に…。

息子くんの学年は始業4日目に運動会。先生からの詳しいフォローはなく、「このままじゃ、うちの子が困ってしまうのでは…」と心配な気持ちでいっぱい。実際に困っている我が子を見て、私の方が泣きそうでした。

でも、日が経つにつれて気づきます。
先生に聞かない限り何も起きない。でも、聞けばすぐに対応してくれる

日本のように先回りして全員に同じ説明をしてくれるのではなく、必要なことは自分から動かなければ始まらない。だからこそ子どもは自分で考えて質問したり、相談したりする必要が生まれます。

保護者も積極的に先生とコミュニケーションを取る必要があり、どんどん遠慮がなくなっていきました(笑)
最初は戸惑いましたが、「郷に入れば郷に従え」。聞かないでモヤモヤしているよりも、どう思われようとも自分から連絡するように変わっていきました。


公園で学んだ「見守る」子育て


そんな日常の中で、私が驚いたのは公園での光景です。

マレーシアでは日中が暑いため、子どもたちが公園に集まるのは涼しくなる夕方から夜。暗いなか公園に行くなんて、日本の感覚では「危ない」と感じてしまいますが、ここではごく普通のこと。
子どもたちは元気いっぱい走り回っています。

そして何より衝撃だったのは、「迷惑だからやめなさい」「危ないからやめなさい」と注意する親がほとんどいないこと。
知らない子がいつの間にか我が家のおもちゃで遊んでいたり、初対面でも言葉が通じなくても自然に仲良くなったり…。

私は最初、「勝手に使っていいの?」「トラブルにならない?」とドキドキしていました。でも見ていると、子どもたちは不思議と自分たちで折り合いをつけ、遊びを続けています。
そこに親の「やめなさい」は必要ありませんでした。

気づけば私も、口を出すより一歩引いて見守るように。子どもが他の子とぶつかりそうになっても、まずは見守る。すると大抵の場合、子どもたち自身で解決していきます。

日本では「周りに迷惑をかけないこと」が優先されがちですが、こちらでは「経験の中で学ぶこと」が重視されているように感じます。


気づかないうちに抱えていた“子育てのルール”を手放すと、子どもはもっと伸びる


マレーシアで子育てをしていて一番感じるのは、**「親が構えすぎなくても、子どもはちゃんと育つ」**ということです。

日本にいたときの私は、「迷惑をかけないように」と、つい先回りして子どもを守ろうとしていました。けれどこちらでは、少しくらいぶつかっても、多少失敗しても、それを「成長のチャンス」として受け止める雰囲気があります。

公園でのおもちゃの取り合いも、食事中に騒ぐ姿も、日本ならすぐ「やめなさい」と声をかけていた場面。でもマレーシアの親たちは一歩引いて見守ります。

すると不思議なことに、子どもたちは自分なりに折り合いをつけたり、相手に歩み寄ったりして解決していくのです。
「正しく導かないと子どもは困るだろう」
そう思い込んでいた
のは、むしろ大人の側でした。

今では私も、完璧を目指すのではなく「まあいいか」と思えるように。野菜を食べない日があっても、夜に外で思いきり遊んでも、子どもは案外たくましく生きていきます。

親が肩の力を抜けば、子どもも自由に挑戦し、学び取っていく。マレーシアの暮らしは、そんな当たり前のことを毎日のように教えてくれます。


まとめ

  • マレーシアの学校では、事前準備よりも柔軟さや主体性が大切。先生との関係もフラットで、自分から動けばサポートしてもらえる。

  • 公園では「迷惑だからやめなさい」と注意する親が少ない。子ども同士がトラブルも遊びの一部として乗り越えていく

  • 一番大きな学びは、「親が口を出さなくても、子どもは育つ」ということ。

わが子の子育てについて、「もっと見守ればよかったな」と思うこともあります。でも今からでも遅くない!と自分に言い聞かせて、関わり方を少しずつ変えています。

あなたにも、気づかないうちに抱えていた“子育てのルール”はありませんか?
もしこの記事が少しでも「共感できるな」と思っていただけたら、フォローしてもらえると励みになります。海外子育てのリアルを、これからもお届けしていきます。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集