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日本は終わってないよ。自己紹介代わりに。

通訳ガイドのぶんちょうです。
ガイドの正式名称は「全国通訳案内士」で、外国からの訪日旅行者に付き添って各地を案内する仕事をしております。これを「ツアーをする」と呼んでいます。

ツアーと言っても、本当に様々です。期間は、半日位から3週間くらいに亘るものまで。形態も、大型バスで何十人、時には何百人単位で行動する団体ツアーから、御家族やカップルを案内する個人ツアーがあります。基本的には自分のできる範囲の形、好きなツアーの形と日程を選んで各ガイドが仕事しています。

私が1番好きなのは、少人数の個人旅行のガイドをすること。個人旅行だけで30ヶ国以上、世界の1万人以上の人たちと出会いました。

言葉も習慣も違う日本に来たゲストと観光地へ行き、歴史や文化について説明します。これが重要なミッションです。

でも、それだけではなく、いちばん大事なことは日本人の考え方を伝えることだと思っています。

不思議に見える日本と言う国、日本人の行動。その背景にある、日本人の考え方を伝えられるガイドであることを意識しています。

私がこの仕事をしているのは、日本が好きだからなんです。日本が好きでないとこの仕事はできないのかもしれません。嫌いな人のことを語ってくれと言われたら、悪口だらけになりそうですからね。好きな人のことは、誰でもいい面を見つけて語れるものです。

日本の悪い点も沢山あります。社会システム、経済、政治、科学、教育、ありとあらゆる面で課題は尽きません。

世界に比べて日本がどれだけ劣っているか、政治の腐敗や移民とのトラブルをSNSで多く耳にします。「日本終わってる」なんて言葉もよく聞きました。でも、本当にそうでしょうか。歴史をさかのぼって見ても、現代の日本社会より、はるかにひどい時代は沢山ありました。それでも、一歩ずつ、あきらめないで日本は進んできたのです。

社会問題を指摘して発信してくださっているnoterさんの活躍は素晴らしく、いつも興味深く記事を読ませていただいています。日本が好きな私であっても、日本という国家の課題については、常に知っておくようにします。実際、多くのゲストから質問があります。そんな時は正直に話します。どんな国でも悪い面はあるわけですから。おとぎの国は、どこにも存在しません。

問題意識を持ちつつ、それでも私が仕事にしているのは、そう言う日本の面とは違う部分。日本はこんなに素晴らしいものを持っているよ。日本人は素敵な人達だよと言うことを外国人に伝えていくことなんです。

それは、過剰な日本賛美とは違います。日本人自身が気づいていないような小さなことがほとんどなのです。

これは団体旅行の時に時々見かけるのですが、食事の後のテーブルを見ると外国人観光客の去った後のテーブルの散らかっていること!笑 お箸がバラバラな方向を向いているし、食べこぼしも散乱。

ところが、同じ団体でも日本人のテーブルはきれいです。これって私たちが親世代から教わってきたから無意識にできるのですよね。きっと何百年も何千年も続いているのではないでしょうか。

こんな小さなことのひとつひとつ。それが日本の誇れるところなんです。なぜ、レストランのお客がテーブルをきれいにしなくちゃいけないの?と考えずに、行動できるのが日本人です。なぜ、それができるのかを模索して言語化していくのがガイドの仕事です。

自国の悪い面は目につくので探すのは簡単。私も以前、日本は昔ながらのいい所を失って失速する一方だ、なんて思っていたのです。でも、いい面は日常になっているので、そのなかにどっぷり浸かっている者には気づかないものです。

そこにちゃんと気づき、言葉にしてくれたのが外国人観光客達です。彼らが指摘してくれる度に、はっとし、あ、そんなことも日本のいいところだったのかと気づかされるのです。

「長所を見つけて、それを伸ばす」これは、人だけでなく、国にとっても大切なことだと信じています。

来日した人たちがますます日本のファンになってくれれば、平和な世界への実現の一助になるとさえ思います。

「友人に銃口は向けられない」これは、今の世界情勢を見れば絵空事だと思うかもしれません。それでも、日本のよい面を心に刻んで帰った人たちは、何かがあった時、あの国は守るべき大切なものがあると心から信じてくれると思っています。

私は、せめて自分の出会う人たちに「なぜ街が清潔なの?なぜ電車が時間通りに来るの?なぜ、誰もいないのにお辞儀するの?」こう言う疑問を持つ人たちに、日本人の考えの根底にあるものを伝えていくように努めています。それは日本人自身が気づいていないことがほとんどです。

ガイドの私にとっても、言葉にすることが難しいことなので、本当に伝わっているのか、どこまで伝わっているのか確信が持てません。言葉の限界に、無力さを感じて、何度、自分にいらいらしたことか。言葉にした瞬間、真実から遠ざかるような気持ちになり、無力感に落ち込みました。

私たち自身が日本人の気質を愛おしく思い、日本の創り上げてきたもの守ろうとする。その姿を見て、外国人観光客が深く心を動かされて祖国に帰っていくはずです。社会の問題に感情を押しつぶされて、自暴自棄になってしまった時、日本の魅力はなくなり、今、沢山来ている外国人たちの足も遠のいてしまうでしょう。

だからこそ、私はどんどん日本のいい面を少しでも見つけて、広めていきたいと思っています。私自身が何もできなくても日本宣伝係になることはできます。

外国人にはもちろん、日本人にも知ってほしいことが沢山あります。そのためにNOTEを活用させていただいたり、講座を行なっています。

「あなたにはこんないいところがあるよ」って指摘されて初めて気づくのが自分の長所であるように、私が外国人観光客に言ってもらって、うれしかったこと、はっとさせられたことをツアーの体験談を通して書いています。

フォロー、コメントをしていただき、ありがとうございます。これからも、よろしくお願いします。

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