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「不安定」と引き換えに、手に入れたもの

新年度に入って、職種は変わらず、仕事の形態だけが変わりました。昨年度末から、準備期間のような日々が続いています。


とりあえず、本格始動までの期間は、自宅で、これまでの資料の読み直しや、今後の動き方のスケジュールを立てることにしていました。

資料の中には、前年度中に読み切ることが出来なかったものが多く含まれています。読めなかったんですよね。時間的な余裕がなくて。

それらをしていると、あっという間に時間が溶けていきます。


そして、あることにも、気付きました。
いろいろな状況を加味して、具体的に書くことは控えさせていただきたいのですが。

「あの時のこの状態は、こういうことだったんだ」

「この業界では、こういうことが起こっているんだ」

自分の体験と書かれている内容が、合致してきたのです。


パズルのピースがぴったりとハマって、脳内が、スッキリ鮮明になるような感覚を抱きました。

どの資料も、前年度受け取った資料には違いがないですし、文献の写しに至っては、自分に必要そうな部分しかコピーをしていなかったので、自分の脳にピンとくるというのは、当然のような気もしますけれど。

タスクが多すぎると、脳の余白も少なくなってしまいますよね。

在職中に同じ情報を読んでも、自分の中に納めておく情報として、認知できなかったのかもしれません。


何一つ淀まずに、自分の中へス~ッと入ってくる感覚は、とても新鮮なものでした。

わたしが、とある1つの大きなものを、勇気と覚悟を持って切り離したから得られたものだ、とも思いました。



切り離したこと・・・それは、わたし自身が希望したわけではなくて、関与できないところで行われた決定事項によるものです。

この切り離されたものの代償として運ばれてきたものは、安定と言うには程遠い、「不安定」という荷物です。

でも、それを分かっていながら、わたし自身がこの条件を受け入れるという選択をしました。だから、弱音なんか吐いていられません。

前を向いて、できることを粛々と行い、淡々と日常を過ごしていくのみ。そう思っていました。


でも、わたしのこころの内は、違ったみたいです。


確かに、立場的に不安定であることには、間違いありません。
前年度よりも収入は減るし、何より、毎日同じ場所に行くという所属感が得られにくくなります。
さらに言えば、病気等をすることがあったとしたら、夫にも迷惑を掛けるかもしれません。それに、家のローンだって、まだまだ支払い期間は続きます。


わたしは、いろんなことを察知して、聴覚的にも、視覚的にも、いろいろな情報を得てしまいます。結果として、課題整理が円滑にできる場合があって、本来の業務的には、良いんですけど。

これを長期的に行ってしまうと、わたしの場合は、脳内の情報処理スペースのパンクや、バーンアウトを引き起こします。

入ってきた情報の手放しが適度に出来ないわたしにとって、得られる情報源が限定的になることは、自分の助けになるみたいです。


年度末締め作業をしていた期間、ほぼ毎日のように服用していた頭痛薬やドリンク剤の出番は、めっきりと減りました。

本を読んだり、noteを読んだり。
そんなゆるやかな時間が、わずかですが、増えました。


そんな変化もあって、たった数日で、脳が軽くなりました。
より等身大でいられる現在地に着地したようです。

そうこうしていたら、突然とある夢ができました。

「Kindle本、、、出してみたいかも。」


いきなり何を言い出すんだ、と思われるかもしれません。

一番近くにいるはずの自分自身が、それを強く思っています。


なぜ、この気持ちに至ったのか、自分でもわかっていませんが、仕事をしながら書くことを続けてきた日々は、わたしにとって何らかの意味を持っているようです。

noteに綴ってきた自分の言葉たちを、もっと大切にしたいと思いました。


今の時点では、どんな分野で出すかも構想がないのですが、せっかく機会があるのであれば、いろいろチャレンジしていけたらいいのかな。
そんなことを思えるようになりました。


この変化が、自分にとっては、既に夢のようなのです。

なぜなら、幼少期からのわたしには、将来なりたいものを含めて夢や野望を本音で語れたことは、一度もなかったから。


過去の日々を受け止めて、等身大の現在地に降り立ったら、なんだかフワッと軽くなって、自由に歩けるような気がしました。

とは言え、中身が変わったわけではないので、相変わらず変化には激弱で、しんどく感じることも多いです。

でも、『不安定』というリスクと引き換えに、“やってみたいという思いに、素直になってもいいよ。”と書かれた『夢に向かっていける往復可能なチケット』を手に入れました。


自分の可能性を、自分だけでも信じてあげたい。
ちっぽけな思いに寄り添ってあげても、罰は当たらないはず。

何かを始めたり、挑戦をしたりすることは、年齢ではないですよね?

こんな春も、悪くない。


(おわり)

本記事は、ことばとさんのメンバーシップ「書く部」の みんなで書こう企画 への参加をしております。

#あなたの夢を聞かせて
#みんなで書く部



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