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2 バーンズ邸 (1)

バーンズ邸ーイギリス南部に位置するこの土地に、屋敷はひっそりと建っていた。
広い屋敷の3分の2を庭とし、残りの3分の1が住居となっている。

18世紀初頭から19世紀に渡って流行ったヴィクトリア建築のその建物は、現在の主人・セル氏の曽祖父の時代から受け継がれているもので、築300年でその価値は上がると言われている。


茅葺きといってもストレート葺きといわれるその屋根は、重厚で黒に限りなく近いグレーといったところだろうか。


その下に伸びる壁は漆喰であり、屋根裏部屋がある3階から主人のプライベートルームで占める2階まで、この壁は続いている。
1階部分はレンガ造りとなっているが、サルーン(客間)にある暖炉はレンガ造りの為、その部分だけは3階までレンガ造りが貫いている。

開き窓の間に設けられた飾り窓には全てステンドグラスが嵌め込まれ、ダイヤモンドや家の紋章をあしらったそれは、どっしりとした屋根や壁の中で唯一華やかさを彩ってくれている。


元々マナーハウスという部類にあたるこの建物は、屋敷と別荘の中間の役割を担っている。


周りは田園風景が広がり、小さな店が建ち並ぶ街へは車で15分程走る必要があった。

そんなのどかな場所に建つバーンズ邸は、門から入ってすぐ右へ湾曲に伸びる道を進むと、玄関の前のポーチへ着く。
その時左一面には庭師ーバンサが手掛ける庭園が見事に広がり、開放感を駆り立てられる。


玄関を入ると、廊下が目の前を横切りその向こうに暖炉のあるサルーン(客間)が現れる。
廊下を左へと進むと、突き当りの右側が食事をするダイニングルーム(食堂)、左側に朝食や軽食を摂るパーラーがある。ここの窓は庭園へと大きく開き、使用人以外は庭への出入りもここからするのが常となっている。


ちなみに、パーラーのドアを開けたところには使用人達が使用する地下とこの1階、そしてプライベートルームである2階を繋ぐ階段が存在する。


(2 バーンズ邸(2)へ続く)



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