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【2026年改定】VAIVTの算定基準が変わった

FV400・RI0.6、今すぐ自施設を確認すべき理由


2026年度の診療報酬改定が、VAIVTの現場を大きく変えようとしている。
「点数が変わった」だけの話ではない。
これまでの「ちょっと狭いから早めに広げておこう」という運用が、
制度上できなくなる可能性が出てきた。
透析CEとして今週中にやっておくべきことを、現場目線でまとめた。


VAIVTの算定要件の何が変わったのか

今回の改定の核心は、
「一律算定」から「エビデンスに基づく区分化」への移行だ。

これまでVAIVTは、
シャントに狭窄が確認されれば比較的自由に算定できた。
しかし2026年改定後は、
FV(血流量)400ml/分未満、RI(抵抗指数)0.6以上
といった客観的な数値基準を満たすことが、
算定の根拠として求められるようになった。

現場でいうと、
「聴診でちょっと音が悪い」
「患者さんが不安そう」
「先生が念のためと言った」

そういった定性的な判断だけで
VAIVTを実施・算定するのが難しくなる。
数値が記録に残っていなければ、監査のリスクにもつながる。


なぜこの変更が起きたか

背景には、透析医療費の適正化という大きな流れがある。
VAIVTは件数・金額ともに増加傾向にあり、
「医学的に必要なPTAかどうか」を
客観的に判断できる仕組みが求められてきた。

また、学術的にも
「VA管理にはエコーによる定量評価が不可欠」
という流れは以前からあった。
今回の改定はその流れを制度化したとも言える。


現場への影響:3つのポイント

① エコー評価の記録が「必須」になる

FVやRIを算定根拠にするなら、
それをエコーで計測して記録に残す必要がある。
「毎回VAIVT前にエコーで評価して数値を記録していますか?」
——これが自施設に問いかけるべき最初の質問だ。

② 評価基準の施設内統一が急務

FV400ml、RI0.6という数字はあくまで目安だが、
施設内で「誰がどの機器で・どのタイミングで計測するか」を
統一しておかないと、数値にばらつきが出る。
CEが主体となってプロトコル作成に関わる好機でもある。

③ 医師・スタッフへの情報共有を今すぐ

VAIVTの算定要件が変わったことを、
担当医・看護師・事務スタッフが把握しているか?
 「なぜ今回は算定できないのか」を
CEが説明できるようにしておくことで、
チーム全体のリスク管理につながる。


透析回路・ダイアライザーの供給危機も同時進行

VAIVTの話に加えて、
もう一つ目を向けてほしいのが
透析消耗品の供給リスク

ホルムズ海峡の封鎖に伴うナフサ不足により、
ダイアライザーや血液回路の製造原料が不足しつつある。
国内33万人超の透析患者を支える供給網が揺らぎかねない状況だ。

4〜8月にかけて出荷困難になる品目が出る可能性があるとの報道もある。
メーカーへの在庫確認と、代替品の選定を今週中に動き出しておきたい。


今週中にやること

  • エコー評価の記録フローを確認:VAIVT前のFV・RI計測と記録が徹底されているか

  • 施設内プロトコルの見直し:算定根拠となる数値基準を担当者間で統一する

  • 消耗品の在庫確認:ダイアライザー・血液回路の在庫状況とメーカーからの情報収集

  • チームへの情報共有:VAIVT算定要件変更の内容を医師・事務スタッフに周知

制度が変わるタイミングは、
CEが「管理者」として数字と記録で現場を守り、
存在感を示せるチャンスでもある。


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