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8月13日獅子座新月🌑

「私の人生には、私にしか灯せない光がある」


2026年8月13日、午前2時36分。

まだ街が深い眠りの中にある頃、
獅子座20度で新月が起こります。

太陽は獅子座20度01分。
月は獅子座20度00分。

その差は、わずか1分。

太陽と月が、ほとんど寸分違わず重なります。

新月というのは、月が姿を消す夜です。

満月のように華やかに光るわけでもなく、
細い月のようにその存在を知らせるわけでもありません。

空を見上げても、そこには何もないように見える。

けれど本当は、
その「何も見えない場所」で、
新しい月の物語はもう始まっています。

種が土の中で芽を出すとき、
私たちにはまだその芽は見えません。

けれど、見えないからといって、
何も起きていないわけではありません。

今回の獅子座新月も、そんな始まりなのだと思います。

それも今回の新月は、

「これから私は、何を自分の人生の価値として生きていくのか」

という、とても根源的な問いを私たちに投げかけています。

なぜなら、この新月が起こるのは、
「価値」を司る第2ハウスだからです。

獅子座とは、「誰かより輝くこと」ではない

獅子座というと、

自信、華やかさ、自己表現、リーダーシップ、創造性。

そんな言葉が並びます。

けれど私は、獅子座という星座の本当の美しさは、
もっと静かなところにあるように思います。

獅子座は、

「私を見て」

という星座ではなく、本当は、

「これが私です」

と言える星座なのです。

誰かに拍手されなくても。

誰かに理解されなくても。

誰かと比べて優れている証明をしなくても。

自分の胸の中にあるものを、

「私はこれが好き」
「私はこれを大切にしたい」
「私はこの人生を生きたい」

と言える。

それが獅子座の誇りです。

太陽は、誰かから光を借りて輝いているわけではありません。

自分自身で燃えています。

だから獅子座は、
「自分の中にある太陽を生きる」というサインでもあります。

今回の新月は、その獅子座で起こります。

しかも第2ハウス。

ここから見えてくるテーマは、とても明確です。

自分の価値を、もう他人に決めてもらわない。

そんな始まりです。

第2ハウスで起こる新月

「私は、私をどれくらい大切に扱っているだろう」

第2ハウスというと、占星術ではよく「お金の部屋」と説明されます。

もちろん、それは間違いではありません。

収入、財産、所有物、生活を支えるもの。

けれど、第2ハウスが本当に表しているものは、
それよりずっと深いところにあります。

それは、

「自分が何に価値を感じているか」

ということです。

そしてさらに、

「自分自身をどれほど価値ある存在として扱っているか」

ということでもあります。

たとえば仕事。

たくさん努力しているのに、

「こんなものだから」

と、自分の仕事を安く扱っていないでしょうか。

誰かに頼まれれば何時間でも付き合い、
自分の時間だけは後回しにしていないでしょうか。

「嫌われたくない」
「期待に応えなければ」
「この人に認めてもらいたい」

そんな気持ちから、
自分を必要以上に差し出してはいないでしょうか。

第2ハウスは、それを問いかけます。

あなたの時間はいくらですか。

あなたの経験はいくらですか。

あなたがここまで生きてきた年月、
学んできたこと、
失敗したこと、
泣いたこと、
立ち上がったこと。

そこには、本当は値段などつけられません。

今回の獅子座新月は、

「あなたはもっと、自分を丁寧に扱っていい」

と語りかけているように感じます。

太陽と月がほぼ完全に重なる

心と意志が、ようやく同じ方向を向く

今回の新月で印象的なのは、
太陽と月がわずか0度01分差だということです。

太陽は「意志」。

月は「心」。

私たちはときどき、

頭では前に進もうとしているのに、
心はまだ過去にいる。

あるいは、

心では本当は分かっているのに、
理性がそれを認めようとしない。

そんなことがあります。

「もうやめた方がいい」と分かっているのに、やめられない。

「本当はやりたい」と思っているのに、踏み出せない。

人間とは、いつも完全に一枚岩ではありません。

けれどこの新月では、

太陽と月がほとんど完全に重なります。

だからこそ、

心と意志がもう一度ひとつになる

ようなタイミングなのだと思います。

「本当は私は、こうしたかったんだ」

そんなことを突然思い出す人もいるかもしれません。

水星・木星が第1ハウスに

「あなたの言葉」が世界を広げていく

今回もうひとつ、とても美しいのが第1ハウスです。

第1ハウスには、

水星と木星が入っています。

しかもどちらも獅子座。

第1ハウスは、

「私自身」

の場所です。

そこに言葉の星・水星と、
拡大と発展の星・木星。

これは、

自分の言葉を使い始めることで、世界が広がっていく

配置です。

誰かの正解を引用するのではなく、

自分はどう思うのか。

何を感じているのか。

何を伝えたいのか。

それを言葉にする。

文章を書く人なら、書いてみる。

話す仕事なら、話してみる。

教えたい人なら、教えてみる。

自分の商品や作品があるなら、紹介してみる。

「こんなことを言ったら笑われるかな」

というところから、
意外な縁が始まることがあります。

水星と木星は約4度半で重なっています。

言葉が大きくなる。

声が遠くまで届く。

一人に話したことが、その先の誰かに伝わっていく。

そんな広がりも期待できます。

水星と天王星のセクスタイル

ひとつの言葉が、未来の扉を開く

さらに水星は、
双子座の天王星とほぼ正確なセクスタイル。

オーブはわずか0度14分ほどです。

これはかなり鮮やかな配置です。

天王星は、

突然の変化、自由、改革、新しい発想。

双子座は、

情報、言葉、通信、学び、人との交流。

つまり、

新しいアイデアが突然降りてくる

ような時でもあります。

ずっと考えていたことの答えが、
ふとした会話から見つかる。

何気なく見た文章から、
「これだ」と思う。

偶然話した人との会話が、
半年後、一年後の仕事につながる。

SNSやインターネットを通じて、
思いがけない縁が生まれる。

未来は、ときどき大きな音を立ててやって来るのではなく、

たった一通のメッセージや、
ひとつの会話の中に紛れてやって来ます。

今回の新月には、そんな気配があります。

そして、水星と冥王星のオポジション

言葉は、人の人生に触れる

一方で、水星は水瓶座の冥王星とほぼ正確なオポジション。

これは、

「言葉の力」

がとても強くなる配置です。

冥王星は表面を撫でる星ではありません。

奥まで入ってきます。

だからこの時期、

人から言われた一言が、
妙に心に残ることもあるでしょう。

逆に、自分が何気なく言った言葉が、
誰かにとって大きな意味を持つこともあります。

言葉で人を支配しようとすれば、
衝突になる。

正しさで相手をねじ伏せようとすれば、
関係はこじれる。

けれど、

本当のことを、
誠意を持って語るなら、

その言葉は人の心の深いところへ届きます。

今回の新月は、

「何を言うか」以上に、「どんな心からその言葉を発するか」

を問うのかもしれません。

金星は天秤座

愛は、「安心できる場所」に戻ってくる

金星は天秤座5度53分。

金星にとって天秤座は、自分の家のような場所です。

美しさ。

調和。

愛。

人と人との間にある優しさ。

そして今回は、第4ハウス。

第4ハウスは、

家、家族、居場所、故郷、心の根っこ。

だからこの時期、

外でどれほど活躍するか以上に、

「私はどこにいると心から安心できるのだろう」

ということが大切になっていきます。

部屋を整えたくなる人もいるでしょう。

古い家具を入れ替える。

花を飾る。

家族との時間を持つ。

しばらく会っていなかった人に会う。

あるいは、

「ここはもう私の居場所ではない」

と気づく人もいるかもしれません。

居場所というのは、建物ではありません。

そこにいる自分が、

無理をしなくても呼吸できるかどうか。

それなのだと思います。

金星・天王星・冥王星

空にできる「風の三角形」

今回の新月チャートで、
ひときわ美しい図形があります。

天秤座の金星。
双子座の天王星。
水瓶座の冥王星。

すべて「風」の星座です。

そして三者がほぼ正確なトラインを形成し、

風のグランドトライン

を作っています。

金星と天王星は0度33分ほど。

天王星と冥王星も約1度23分。

金星と冥王星も約1度56分。

とてもタイトです。

これは今回の新月を読む上で、私はとても大事な部分だと思います。

風は、

人と人をつなぎます。

情報を運びます。

遠く離れた場所へ、言葉を届けます。

そして風は、
同じ場所に留まりません。

だからこの時期、

人間関係の風通しが変わる

可能性があります。

新しい友人。

新しい仲間。

新しい仕事仲間。

オンラインでの出会い。

遠方の人。

外国との縁。

今までなら知り合わなかったような人。

そんな人々が人生へ入ってくることがあります。

特に金星と天王星は、

「予想外の出会い」

を象徴する組み合わせでもあります。

予定していなかった場所。

なんとなく参加した集まり。

偶然入った店。

一通のDM。

そこから何かが始まることもあるでしょう。

ただ、これは恋愛だけとは限りません。

人生の流れを変えてくれる仕事の縁かもしれません。

「この人と出会ったから、今の私がいる」

と後で思うような出会いかもしれないのです。

冥王星は第7ハウス

人間関係は、もう「以前と同じ」ではいられない

冥王星は水瓶座3度57分で逆行。

第7ハウスにあります。

第7ハウスは、

結婚、恋人、パートナー、契約相手、対人関係。

ここを冥王星がゆっくり進んでいるということは、

これから長い時間をかけて、

「誰と生きるのか」

というテーマそのものが変わっていきます。

付き合いが長いから。

家族だから。

昔からの友達だから。

仕事上必要だから。

そういう理由だけでは続かない関係も出てくるでしょう。

冥王星は、

「本物かどうか」

を問いかけます。

必要なのは、人数ではなく深さです。

たくさん知り合いがいても、

自分を偽って付き合う関係ばかりなら、心は孤独です。

逆に一人でも、

何も説明しなくても分かり合える人がいるなら、

人はとても強くなれます。

金星と海王星のオポジション

愛することと、夢を見ること

けれど今回、恋愛については少しだけ注意も必要です。

金星は海王星とオポジション。

海王星は、夢を見せる星です。

とても美しい夢を見せます。

「この人こそ運命の人かもしれない」

「この人ならきっと私を分かってくれる」

「この関係には特別な意味がある」

そんな感覚が強くなる場合があります。

もちろん、本当に特別な縁である可能性もあります。

でも海王星は、

「見たいものを見せる」

こともあります。

だからこの時期の恋は、

結論を急がなくていいのだと思います。

言葉ではなく、

時間を見る。

行動を見る。

その人が、自分の人生の中で何を選んでいるのかを見る。

本当の愛は、

幻想が消えた後でも残ります。

火星は蟹座、第12ハウス

言えなかった怒りにも、居場所を与える

火星は蟹座0度54分。

第12ハウスにあります。

これはとても内向きな火星です。

外へ向かって戦うというより、

心の奥で何かが動いている。

昔の怒り。

昔の悲しみ。

「本当は嫌だった」

「なぜあの時、何も言えなかったんだろう」

そんな感情が浮上することもありそうです。

そして火星は海王星とスクエア。

感情と現実の境界が曖昧になりやすいときです。

疲れている時ほど、
相手の言葉を悪く受け取ってしまうことがあります。

だからこの時期は、

腹が立ったら即答しない。

悲しい時は、結論を出さない。

疲れている夜に人生の重大な判断をしない。

翌朝になれば、見える景色が違うことがあります。

「怒らないこと」が大事なのではありません。

怒りもまた、

自分を守るための大切な感情です。

ただ、その怒りに人生のハンドルを握らせないこと。

それが大切です。

牡羊座の土星は逆行中

夢を「形」にするための時間

土星は牡羊座14度29分で逆行。

そして第10ハウスです。

第10ハウスは、

社会、仕事、肩書き、使命。

獅子座新月の華やかな光の一方で、

土星は静かにこう問いかけています。

「で、それをどう形にするのですか?」

夢は美しい。

やりたいこともある。

情熱もある。

けれど、

それを現実にするためには、

時間。

技術。

継続。

責任。

計画。

そういうものが必要になります。

今回、太陽と月は土星とトライン圏。

木星も土星とトライン。

だからこれは、

ただ勢いよく始めるだけの新月ではありません。

長く続くものを作ることができる新月

でもあるのです。

焦る必要はありません。

土星は逆行しています。

今すぐ答えを出すより、

過去に作った計画を見直す。

やり残していたことへ戻る。

「本当にこの方向でいい?」と自分に問い直す。

それも立派な前進です。

海王星は第9ハウス

「何を信じるか」を、人任せにしない

海王星は牡羊座4度06分で逆行。

第9ハウス。

第9ハウスは、

哲学、宗教、精神世界、学び、海外、人生観。

ここに海王星があるということは、

「見えない世界」

への感受性も強くなりやすい時です。

ただし逆行中。

誰かの教えをそのまま信じるのではなく、

自分の内側へ戻って確かめる

必要があります。

どれほど立派な先生でも。

どれほど有名な人でも。

最後に、

「これは私にとって本当だろうか」

と決めるのは自分です。

精神性とは、

誰かの答えを覚えることではなく、

自分自身の人生を通して答えを育てていくことなのかもしれません。

2026年獅子座新月の仕事運

才能を「外に出す」

今回の仕事運は、かなり強いです。

第1ハウスの木星。

第2ハウスの新月。

第10ハウスの土星。

この三つをつなげて読むと、

「自分自身の才能を、社会的な形にしていく」

という流れが見えます。

自分の名前で仕事をする。

個人活動を始める。

新しい商品を作る。

価格を見直す。

講座を始める。

自分の経験を誰かに教える。

文章を書く。

発信する。

作品を公開する。

今まで「趣味だから」と奥に置いていたものを、
社会に出してみる。

そういう動きには、とても良い時です。

大事なのは、

「売れるものを作る」

ことだけではありません。

「自分が本当に誇れるものを作る」

こと。

獅子座ですから。

金運💰

お金は「自分をどう扱っているか」を映す鏡

第2ハウスの新月ですから、

金運にも大きく関わります。

ただ今回、

「臨時収入がある」

という読み方より、

もっと深いところを見たいと思います。

お金とは、ときに、

自分の価値観を映す鏡です。

何に使うのか。

誰に払うのか。

何を無料にしているのか。

何に対して対価を受け取るのか。

そこに、その人の自己評価が出ることがあります。

だからこの新月は、

「もっと稼がなければ」

ではなく、

「私は自分の能力を、適切に受け取れているだろうか」

という問いから始めてみるといいと思います。

恋愛運❤️

運命は、静かに予定を変更してくる

恋愛運はかなり面白いです。

金星・天王星・冥王星の風のグランドトライン。

さらに第7ハウス冥王星。

これは、

人との縁そのものが人生を動かす時期。

突然の出会い。

しばらく会っていなかった人との再接続。

友人だった人への気持ちの変化。

SNSや仕事から始まる恋。

遠距離や異文化の縁。

今までの「自分のタイプ」ではない人。

そんな可能性があります。

けれど、

金星―海王星のオポジションがあります。

だから、

「強く惹かれる=すぐ答えを出す」

ではなく、

少し時間を味方につけてください。

本当に縁のある人なら、

急がなくても消えません。

この新月が伝えていること🌑

このチャートをずっと眺めていると、

私はひとつの物語が見えてきます。

それは、

「外に探していた光を、自分の中へ取り戻す」

という物語です。

誰かが評価してくれるから価値がある。

誰かが愛してくれるから価値がある。

たくさんお金を持っているから価値がある。

肩書きがあるから価値がある。

そんな条件を、一枚ずつ外していったとき。

最後に残るもの。

それが、

あなた自身です。

何も持っていなくても。

まだ何者にもなっていなくても。

誰かに認めてもらっていなくても。

あなたの中には、

あなたにしか灯せない火があります。

獅子座が守っているのは、
その火なのです。

太陽は、

「もっと明るく輝きなさい」

とは言いません。

太陽はただ、

燃えています。

誰かと比較することもなく。

誰かの許可を待つこともなく。

だから今回の新月に願いを立てるなら、

「成功しますように」

よりも、

こんな言葉が似合うように思います。

私は、私自身の価値を信じます。

私は、自分の人生を小さく扱いません。

私は、私に与えられた光を、この世界で生きていきます。

2026年8月13日。

空には月が見えません。

けれど、

見えないその場所で、

新しい月はすでに生まれています。

そして私たちの中にもまた、

まだ誰にも見えていない、

新しい何かが生まれようとしているのかもしれません。

それは、
大きな音を立てて始まるものではないでしょう。

「もう、私は私でいい。」

そんな小さな決意から、

静かに始まるのだと思います。

獅子座新月。

誰かの人生を羨むのではなく、
誰かの光を追いかけるのでもなく、

もう一度、

自分自身の太陽のもとへ帰る夜です。🌑🦁✨

アポロン

獅子座の守護神 アポロン

太陽の光、芸術、予言、真実を司る神

アポロンは、ギリシャ神話を代表する神のひとりです。

ゼウスと女神レトの間に生まれ、双子の妹は月と狩猟の女神アルテミス。

アポロンは、

太陽

音楽

芸術
予言
医術
秩序
真実

などを司る神として知られています。

厳密には、古代ギリシャ神話で本来の太陽神はヘリオスですが、時代が下るにつれてアポロンは太陽の光と強く結びつけられるようになりました。

このアポロンの性質は、獅子座ととてもよく似ています。

獅子座の支配星は太陽。

太陽とは、占星術では「自分自身」を意味します。

他人からどう見られるかではなく、

「私は誰なのか」

という、その人の核です。

アポロンもまた、自ら光を放ち、闇を照らし、混乱の中に秩序と真実をもたらす神。

そこには獅子座特有の、

「私はここにいる」

という堂々とした自己存在感があります。

アポロン誕生の神話

アポロンの母レトは、ゼウスの子を身ごもりました。

しかしゼウスの正妻ヘラの嫉妬を受け、レトは安心して出産できる土地を求めて各地をさまようことになります。

やがて彼女を受け入れたのが、海に浮かぶ小さな島デロスでした。

そこでレトはまずアルテミスを産み、続いてアポロンを出産したと伝えられます。

アポロンが生まれると、デロス島には光が満ちたともいわれます。

この「苦難の末に光が誕生する」という物語は、とても獅子座的です。

獅子座の光というのは、単に派手さではありません。

傷ついたことも、

否定されたことも、

孤独だった時間も、

すべてを越えて、

それでも自分の光を消さない。

そこに獅子座の強さがあります。

ピュトン退治とデルフォイの神託

若きアポロンの最も有名な神話のひとつが、巨大な蛇ピュトンを倒した物語です。

ピュトンはデルフォイの聖地を支配していた怪物。

アポロンは弓矢でピュトンを倒し、その地に自身の神託所を築きました。

やがてデルフォイは、古代ギリシャ世界でもっとも重要な神託の地となっていきます。

神殿には有名な言葉、

「汝自身を知れ」

が掲げられていました。

これほど獅子座らしい言葉もありません。

獅子座の旅とは、誰かになることではなく、

自分自身を知り、自分自身として生きること。

アポロンは、その道を照らす神なのです。

アポロンが獅子座に与える象徴

アポロンは獅子座に、

自信
創造性
表現力
芸術性
威厳
真実を語る勇気
自分自身を生きる力


を象徴的に与えます。

ただし、太陽の光が強すぎれば、影も濃くなります。

獅子座にも、

プライド
過剰な自己主張
賞賛を求めすぎること


という影があります。

アポロン神話にもまた、美しさと誇りゆえの傲慢さが描かれることがあります。

だからこそ獅子座の成熟とは、

「私を見て」

から、

「私は私である」

へと変わることなのです。

セメクト

🦁獅子座の守護女神 セクメト

太陽の炎とライオンの力を宿す女神

獅子座の守護女神として、これほど象徴的な存在はなかなかありません。

古代エジプトの女神、

セクメト。

彼女はライオンの頭を持つ女神です。

その名は古代エジプト語で、

「力ある者」「強大なる者」

という意味を持つとされます。

セクメトは太陽神ラーの娘、あるいはラーの「眼」とされ、

太陽の灼熱
戦い
破壊
王権
守護
癒し

を司りました。

一見すると恐ろしい女神です。

けれどセクメトは単なる破壊神ではありません。

彼女の本質は、

「守るための炎」

なのです。

大切なものを守るためなら、獅子は牙をむく。

これは獅子座の愛そのものでもあります。

獅子座は愛情深い星座です。

家族。

愛する人。

仲間。

自分が大切だと思うもの。

それらを守ろうとするとき、驚くほど強くなります。

ラーの眼、セクメト誕生の神話

あるとき、人間たちが太陽神ラーへの敬意を失い、反逆しようとしたと伝えられます。

ラーは人間たちを罰するため、自らの「眼」を地上へ送りました。

その眼が女神の姿をとったものがセクメトです。

ライオンの姿をしたセクメトは怒りに燃え、猛烈な勢いで人間たちを襲いました。

ところが、その力はあまりにも激しく、ラー自身さえ止められなくなります。

そこでラーは一計を案じました。

大量のビールを赤く染め、大地へ流したのです。

セクメトはそれを血だと思って飲み続けました。

やがて酔い、眠りにつき、怒りは鎮まりました。

こうして世界は救われたといわれます。

この神話は、とても象徴的です。

セクメトの力そのものが悪なのではありません。

問題は、

力が制御を失ったとき

なのです。

獅子座にも同じことが言えます。

誇りは美しい。

情熱も美しい。

怒りも、ときには自分を守るために必要です。

けれど、そこに傷ついたプライドが入り込むと、

「守る力」が「傷つける力」に変わる。

セクメトは、

自分の炎をどう扱うのか

を教える女神でもあります。

破壊の女神であり、癒しの女神

面白いことに、セクメトは疫病をもたらす女神である一方、

その疫病を治す女神としても信仰されました。

彼女に仕えた祭司たちは、医学や治療とも関わっていたとされています。

つまりセクメトには、

破壊と癒し

という両方の顔があります。

これは太陽そのものにも似ています。

太陽は生命を育てます。

けれど近づきすぎれば、すべてを焼き尽くします。

獅子座の愛も同じです。

成熟した獅子座は、

人を照らす。

温める。

励ます。

しかし、自分のプライドを守ることだけに力を使えば、

その炎は人を傷つけることもあります。

セクメトはその「火の使い方」を教えてくれるのです。

セクメトが獅子座に与える象徴

セクメトが象徴するのは、

勇気
生命力
王者の威厳
自己防衛
情熱
復活
境界線
癒し
女性的な強さ

です。

「優しいこと」と「弱いこと」は違う。

「愛すること」と「我慢すること」も違う。

獅子座にとって大切なのは、

愛するものを守りながら、自分自身も守ること。

セクメトは、その力を思い出させてくれる女神です。

ネメアの獅子🦁

獅子座そのものの神話

ネメアの獅子と英雄ヘラクレス

そして獅子座を語るなら、

ネメアの獅子

を外すことはできません。

これは獅子座という星座そのものに結びつく代表的なギリシャ神話です。

英雄ヘラクレスには、「十二の功業」と呼ばれる試練が課せられました。

その最初の試練が、

ネメアの獅子を退治すること。

ネメア地方には、人々を恐怖に陥れる巨大な獅子が住んでいました。

しかも、その獅子の毛皮は非常に強靭で、

剣も、

槍も、

矢も、

通用しません。

ヘラクレスは弓矢を放ちますが、獅子の皮膚にはじかれてしまいます。

そこで彼は武器を捨てました。

最後には、自分自身の腕で獅子と組み合い、絞め殺したと伝えられます。

ここが、とても象徴的です。

武器が通用しない。

つまり、

外から与えられた道具では乗り越えられない。

最後に頼れるのは、

自分自身の力。

これこそ獅子座の神話です。

他人の肩書きでもない。

誰かの評価でもない。

借り物の知識でもない。

最後に人生を生きるのは、自分なのです。

そしてヘラクレスは獅子を倒した後、

その毛皮を自ら身につけました。

倒した「獣の力」を、自分のものにしたのです。

心理的に読むなら、

これは非常に深い物語です。

自分の中の恐れ。

怒り。

プライド。

野性的な衝動。

それらを否定するのではなく、

統合して自分の力に変える。

その象徴が、獅子の毛皮なのです。

今日の私からのあなたへのタロットカード

Strength ― 力

「本当の強さは、支配することではなく、受け入れること」

Rider-Waite-Smith版の「力」には、一人の女性と一頭の獅子が描かれています。

女性は獅子と戦っていません。

剣も持っていません。

鎖でつないでいるわけでもありません。

ただ、とても静かに、穏やかに、獅子に触れています。

獅子は本来、野性的で、力強く、本能的な存在です。

けれど女性は、その獅子を恐れていない。

そして無理やり従わせてもいない。

ここに、このカードの本質があります。

「力」とは、相手を倒すことではない。
自分の中の荒々しいものと、共にいられること。

それがStrengthの意味です。

獅子が象徴しているもの

獅子は、私たちの中にある本能的なエネルギーを表します。

怒り。

欲望。

情熱。

衝動。

嫉妬。

プライド。

性的なエネルギー。

生命力。

「こうしたい」という強い欲求。

つまり、獅子とは決して悪いものではありません。

むしろ、人間が生きるために必要な、とても大きなエネルギーです。

ただし、それをコントロールできなくなると、怒りに任せて人を傷つけたり、自分自身を見失ったりしてしまう。

Strengthは、

その獅子を殺さない。

ここが大切です。

感情を消す必要はない。

怒らない人になる必要もない。

欲を捨てる必要もない。

情熱を抑える必要もない。

そうではなく、

「この力を、私はどう使うのか」

を学ぶカードなのです。

女性が象徴しているもの

女性は、優しさ、受容、理性、愛、精神性を象徴しています。

でも彼女は弱くありません。

むしろ非常に強い。

なぜなら、獅子と向き合えるからです。

本当に強い人というのは、いつも大声を出す人ではありません。

誰かを言い負かす人でもない。

人を支配する人でもない。

本当に強い人は、

怒っている自分を見ても逃げない。

傷ついている自分を認められる。

嫉妬している自分さえ、否定しない。

そして、

「そうか、私は今こんなふうに感じているんだね」

と、自分自身に寄り添うことができます。

Strengthの女性は、まるで自分の中の獅子に、

「大丈夫。私はあなたを捨てない」

と言っているようにも見えます。

頭上の∞が意味するもの

女性の頭上には、

∞(無限大)

のシンボルがあります。

これは「魔術師」にも描かれている記号です。

無限の可能性。

永遠のエネルギー。

精神と肉体の調和。

そして、自分の内側にある力。

Strengthでは特に、

本当の力は外から与えられるものではない

という意味が強くなります。

肩書きがなくても。

権力がなくても。

誰かに認められなくても。

人間には、自分自身を立て直す力があります。

その力は、外に探すものではなく、内側にある。

∞はそのことを教えています。

白い衣服の意味

女性が身につけている白い衣服は、

純粋さ、精神性、真心を象徴します。

つまり彼女は、獅子を策略で操っているのではありません。

純粋な心で向き合っている。

だから獅子も彼女を受け入れているのです。

これは人間関係にも当てはまります。

誰かを支配して思い通りにするより、

誠実に向き合う。

恐怖で動かすより、

信頼でつながる。

Strengthは、

「愛は支配より強い」

というカードでもあります。

花の冠と花のベルト

女性の頭や腰には、植物や花が描かれています。

これは自然との調和、生命力、成長を象徴します。

獅子の野性的な力と、女性の精神的な力。

その二つが対立しているのではなく、

ひとつになろうとしている。

だからこのカードは、

「自分の光の部分だけを愛しなさい」

とは言いません。

自分の中の暗い部分も含めて、

全部で自分なのだと教えてくれます。

Strengthは「優しさのカード」でもある

このカードを見ると、

「強くなりなさい」

と言われているように感じる人もいるかもしれません。

でも私はむしろ、

「そんなに自分を責めなくてもいい」

というカードだと思います。

なぜなら、女性は獅子を殴っていないからです。

私たちは、ときどき自分自身にとても厳しくなります。

「また怒ってしまった」

「まだ忘れられない」

「どうして私はこんなに弱いんだろう」

「もっとちゃんとしなきゃ」

けれどStrengthは言います。

その獅子もあなたです。

怒っているあなたも。

泣いているあなたも。

恋をしているあなたも。

怖がっているあなたも。

全部を追い出さなくていい。

抱きしめながら、一緒に生きていけばいい。

🌟昨日まで(8月12日)ライオンズゲートが開いていました。その直後に起こる新月(始まり)は何だか神秘的
獅子座木星期の中の獅子座新月🌑
暗い夜の奥に見える光は尋常ではないような気がします。「私は」「僕は」を優しくしなやかに強引ではなく主張していくこの2026年後半

良い新月🌑をお迎えください。

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